高木和男
2015年11月19日03時00分
特攻隊員の遺書などを展示する戦後70年記念企画展が専修大学生田キャンパス(川崎市多摩区)で開かれている。「専修大学と学徒出陣~ペンを銃にかえて~」と題し、文書や写真など約100点が展示される。
企画展は①軍事教練の開始②報国隊の誕生③戦時下の教育政策④勤労動員の日々⑤戦地への旅立ち⑥新たなる出発の6章からなる。
「戦地への旅立ち」では学徒出陣が取り上げられ、特攻隊員として出撃の直前に書いた遺書が展示される。書いたのは卒業生で1943年に出征した東京都内に住む滝崎澄代夫(とよお)さん(94)。45年5月、当時、海軍少尉でパイロットだった滝崎さんは徳島県内の基地から沖縄周辺の米艦船への特攻を命じられ、母親あてに遺書を書いた。
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