- 県内に波紋、関係者困惑 男子バスケリーグ統合断念(2014/11/8 08:15)
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日本バスケットボール協会が国際バスケットボール連盟(FIBA)の定めた期限内の国内男子2リーグの統合を断念し、国際試合出場停止などの制裁を受けることが決定的となった問題が、県内の競技関係者にも波紋を広げている。処分の対象は女子やジュニア世代など全カテゴリーに及ぶ。思わぬ形で騒動に巻き込まれることになった県内の若手有望株や実業団の女子選手からは、困惑の声が上がる。
長らく低迷する男子と対照的に、五輪に過去3回代表を送り、世界選手権にもコンスタントに出場を果たしている女子。アンダーカテゴリー(世代別代表)から育成に力を入れ、国際舞台で着実に結果を残してきた。来年のリオ五輪アジア予選、2020年東京五輪へさらなる強化を図ろうとするさなか、男子の“内紛”に水を差された格好だ。
「国際大会は選手にとって大きな目標」と語るのは仁川アジア大会で初の日本代表入りを果たした本川紗奈生選手(22)=シャンソン化粧品=。「現在の状況では、アンダーカテゴリーの選手や子どもたちまで不安になってしまうのでは」と後進への影響を心配する。
一方、13年の全国中学校体育大会で浜松学院中男子が頂点に立ち、全国高校総体では藤枝明誠高男子が準優勝するなど、県内バスケ界ではジュニア世代の躍進が目覚ましい。
12年に史上最年少で男子の日本代表入りした角野亮伍選手(藤枝明誠高3年)は「早い段階で高いレベルのバスケを経験しておきたいとずっと考えていた。国際大会に出場すれば、国内でもメジャーになり自分たちの世代にもつながると思っていたのに」と肩を落とし、「今すぐにでも解決してほしい」と切実な思いを語る。
県バスケットボール協会の関係者は「(統合問題の影響で)競技人口が減ってしまうことが心配。現在、普及に向けてジュニア世代の育成に力を入れようとしているが、大きなマイナスが生じる」と不安を抱いている。
◇バスケットボール男子リーグ統合問題
国際バスケットボール連盟(FIBA)がことし4月、運営方針の異なるリーグが併存していることを問題視し、日本バスケットボール協会に国内2リーグの統合を要請。10月末までに進展がなければ、国際試合出場停止などの制裁を科すとした。これを受け、ナショナルリーグ(NBL)とTKbjリーグが協議したが、チーム名から企業名を外すことにNBL側が反発するなどして難航。10月29日には期限内の合意取りまとめを正式に断念した。
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