2015年11月19日05時03分
安倍晋三首相が韓国の朴槿恵(パククネ)大統領と今月2日に行った日韓首脳会談で、慰安婦問題を早期に妥結する条件として、ソウルの日本大使館前(現在建て替え工事中)に設置された慰安婦の被害を象徴する「少女像」の撤去を直接求めていたことが分かった。日本政府関係者が明らかにした。
大使館前の少女像は、元慰安婦を支援する韓国の民間団体が2011年に設置した。日本政府はこれまでも、韓国政府に撤去を要請している。
2日にソウルであった首脳会談で、首相と大統領は慰安婦問題の早期妥結を目指すことで一致。これまで続けていた外交当局の局長級協議などを加速することで合意した。日本政府関係者によると、首相は首脳会談の前半に行われた少人数会合の場で少女像の撤去を求めた。首相は、慰安婦問題は1965年の日韓請求権協定により、請求権に関する問題は解決済みとする従来の立場を強調。その上で、早期妥結には「慰安婦像の撤去が最低の条件だ」と伝えたという。
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