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原発避難の仏人を契約解除 賠償命じる判決11月16日 20時50分
NHKと契約して海外向けのラジオ放送を担当し、原発事故のあと国外に避難したフランス人の元キャスターが、放送当日になって職場に出てこなかったことを理由に契約を解除されたことについて、東京地方裁判所は、NHKに500万円余りの賠償を命じる判決を言い渡しました。
訴えていたのはフランス人のエマニュエル・ボダンさんで、福島第一原発の事故のあと国外に避難しましたが、放送当日になって職場に出てこなかったことを理由に契約を解除されたためめ、裁判を起こしていました。
判決で東京地方裁判所の吉田徹裁判長は、「原告の行動は業務に一定の混乱を与えたが、駐日フランス大使館をはじめ、当時、避難を勧めた国は少なくない。無責任だと非難するのも酷なところがあり、契約を解除する理由に当たるとは言えない」などとして、NHKにおよそ510万円の賠償を命じました。
判決のあとの会見でボダンさんは、「名誉が回復されたと感じています」などと話しました。
一方、NHKは「判決文をよく読んで、今後の対応を検討します」というコメントを出しました。
判決で東京地方裁判所の吉田徹裁判長は、「原告の行動は業務に一定の混乱を与えたが、駐日フランス大使館をはじめ、当時、避難を勧めた国は少なくない。無責任だと非難するのも酷なところがあり、契約を解除する理由に当たるとは言えない」などとして、NHKにおよそ510万円の賠償を命じました。
判決のあとの会見でボダンさんは、「名誉が回復されたと感じています」などと話しました。
一方、NHKは「判決文をよく読んで、今後の対応を検討します」というコメントを出しました。