セウォル号委員会 朴大統領「空白の7時間」調査か=与党反発
【ソウル聯合ニュース】韓国旅客船セウォル号沈没事故の真相究明に当たる「4・16セウォル号惨事特別調査委員会」が18日に非公開の常任委員会を開き、朴槿恵(パク・クネ)大統領が事故の報告を受けてから中央災難(災害)安全本部を訪れるまで約7時間の行動について調査するとした案件を通過させた。これに対し与党セヌリ党は、特別調査委の全員委員会でこの案件が最終的に議決されるのを防ごうと総力を挙げている。
セヌリ党は19日、声明を出し、「『大統領の7時間』は昨年7月に特別調査委に対する国政調査などを通じ明らかにされた事案にもかかわらず、特別調査委が再調査するというのは無分別な政治攻勢だ」と主張した。また、特別調査が必要なのは大統領の当日の動静ではなく、特別調査委の迷走する活動だと主張した。
事故当時の朴大統領の動静をめぐっては、野党などから「空白の7時間」に関する疑惑が出ていた。産経新聞の加藤達也前ソウル支局長は同紙のウェブサイトに掲載した記事で、朴大統領が事故当日に男性と会っていたとのうわさを報じ、緊密な男女関係があるかのように記したとして、名誉毀損(きそん)の罪で在宅起訴された。
これに対し、青瓦台(大統領府)は朴大統領が中央災難安全対策本部を訪れるまでの7時間に、計7回にわたり口頭か電話で担当者に指示を出していたと明らかにした。
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