中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > ゴルフ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【ゴルフ】

松山、連覇へ一打集中 きょうダンロップフェニックス開幕

2015年11月19日 紙面から

 男子ゴルフのダンロップフェニックスは19日、宮崎・フェニックスCC(7027ヤード、パー71)で開幕する。今季国内ツアー2戦目で前年大会覇者の松山英樹(23)=レクサス=は18日、公式会見に臨み、「連覇したい気持ちは強いが、去年勝ったことは忘れてやりたい」と優勝への思いをしまい込み、一打集中で挑みたい考えだ。

 2013年6位、14年優勝。大会コースとは好相性だ。他選手に先んじて先週のうちに宮崎入りし、ラウンドしてコースの変更点なども十分にチェックした上で、松山はプレーをシミュレートした。

 「去年は自信があったからなのかコースが広く見えたのが、今年は狭く感じる。実際にフェアウエーも狭いし、ラフも長いので難しい。苦戦しそうな印象」

 もちろん、前年覇者としての意欲はかき立てられ、「連覇したいという気持ちは強い」。その一方で、慎重にならざるを得ない材料がある。

 「去年はそれほど難しくないと思ってやっていた」というコースは難易度が上がり、「スコアの伸ばし合いは少なくなる」と警戒。さらに、前戦のHSBCチャンピオンズで右背部を痛めて棄権してから日も浅く、松山自身は「体に関しては良い状態」と回復を強調しているが、緊張と重圧という負荷がかかった大一番で、不安要素になる可能性もゼロではない。

 だからこそ、用心深く、繊細にプレーする心構え。松山は「それ(連覇)を意識しても良いことはない。去年勝ったことは忘れてやる」と連覇への素直な思いを一時封印し、「自分もベストのプレーができないと勝てないんで」と表情を引き締めた。

 静かに戦略を練り、淡々とプレーする−。その先に、1年ぶりの美酒が待っている。 (松岡祐司)

◆五輪へ複雑な心境

 来年のリオ五輪に関して、松山は「出られるのであれば全力を尽くしてやろうと思う」としつつも、「(大会の)位置付けが難しい。本当にナンバーワンを決める大会なのか、というのはPGA(米ツアー)の選手もみんな思っていること」と複雑な心境を明かした。五輪は1つの国・地域から男女とも最大4選手が出場でき、来年7月11日付の五輪ランク上位60人が出場権を獲得する。現在、松山は同ランク16位で、このままなら出場が確実の状況だ。

 

この記事を印刷する

PR情報





中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ