【将棋】里見女流名人への挑戦者は清水女流六段に

　将棋の里見香奈女流名人（２３）＝女流王位、女流王将＝への挑戦権をかけた第４２期岡田美術館杯女流名人戦（主催・報知新聞社、日本将棋連盟、特別協賛・ユニバーサルエンターテインメント）リーグの最終９回戦一斉対局が１８日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、清水市代女流六段（４６）が渡部愛女流初段（２２）を破り、通算成績８勝１敗で挑戦者に名乗りをあげた。

　「初めて挑戦者になった時のような高揚感があります。楽しみです」２期連続挑戦を決めた清水は、これで２０回目の番勝負登場。昨期は里見に３連敗を喫したが「もうずいぶん昔のような…。去年のことは終わった時点で整理をつけています」

　五番勝負は来年１月１７日、神奈川県箱根町の岡田美術館で開幕する。女流名人通算１０期のレジェンドは、「ものすごく楽しみ。ベテランは温泉が楽しみなんです」を顔をほころばせた。

　降級争いは、同順位の室谷由紀女流二段（２２）と伊奈川愛菓女流初段（２４）が４勝５敗で並んだため、１２月２日に残留者決定戦が行われる。（北野　新太）