IT業界はたった数年でこれまで主流とされていたことが一瞬にして廃れたものになってしまいます。これからプログラミングを学んで行く場合、なるべく長期的に使われ、尚且つ需要が伸びていく言語選定が重要になります。
しかしながら、全く情報がない様な超未来的な言語を学ぶのは初心者にとっては非常に辛いものです。
そこで「今後必要になる」なおかつ「現状でニーズがそこそこある」言語という条件で4つのプログラミング言語を選定しました。
選定基準は、侍エンジニア塾に務めるインストラクターにアンケートとった結果に基づいています。
Contents
1. Swift(スイフト)
URL:http://www.apple.com/jp/swift/
・Swiftとは
「Swift」は皆さんご存知のApple社によって作られたプログラミング言語です。複雑なiPhoneアプリなどを開発することが出来るのが特徴です。
2014年にSwiftが発表されましたが、それ以前は「Objective-C」という言語が使われていました。2015年6月8日にSwiftも2.0へバージョンが上がり、概ね次世代のSwiftへ移行してきています。
現在IT業界では特に「スマートフォン市場」と「WEB市場」の需要が伸びており、今から学習するのであればSwiftは良い選択肢のひとつになるかと思います。
働き方としては、基本的に少人数のチームで開発を行い、比較的クリエイティブな環境にいることが多いです。(勿論使用PCはMacです。)現在では報酬も比較的高くなっています。
・通り名
「Appleからやってきたニューヒーロー」
2. JavaServlet(ジャバサーブレット)
Wiki:https://ja.wikipedia.org/wiki/Java_Servlet
・JavaServletとは
「Java」というプログラミング言語はどんなコンピュータ上でも動かすことが出来るという特徴があります。その影響により、多種多少なシステム構築に起用されています。そういった中で、近年特に活躍しているのが「JavaServlet」という大企業や金融機関などの大きなシステムを作る際に用いられるプログラミング言語です。
JavaServletで大企業のシステム(業務システム)を作る仕事は、大規模なモノになる場合が多く、基本的に大勢の人が同じ拠点に集まって長期間に渡って開発を続けることになります。(一つの案件が半年〜数年という規模のものも珍しくありません。)
特に現在仕事として需要が伸びているのは、ひと昔前にCOBOLやC言語という言語で作られたシステムをJavaのシステムに作り変えていくという仕事です。場所や時間が縛られがちな仕事内容になる反面、長期的に仕事が得られることや高収入を期待できる点は魅力的であると言えるでしょう。
・通り名
「業務システムの王様」
3. JavaScript(ジャバスクリプト)
Wiki:https://ja.wikipedia.org/wiki/JavaScript
・JavaScriptとは
近年、WEBページを作成する際に、欠かすことの出来ない存在となってきているのが「JavaScript」という言語です。Internet ExprolerやGoogleChromeといったWEBブラウザ上で動作し、インタラクティブな動きを実現してくれます。
画像のスライドショーなどはいい例でしょう。その他にも、Facebookの検索窓に友達の名前を数文字入力しただけで、候補を表示するような処理なども実現することができます。
※「JavaScript」と「Java」は別の言語になります。
近年ブラウザ上だけではなく、WEBサービスでデータを管理する『WEBサービスの裏側』で動かすような機能も出てきており、これから活躍の幅が広がっていくことが期待できます。
Unityというゲーム作成ツールや、スマートフォンアプリの開発を行うTituniumというツールなどもJacvaScriptを採用しています。これら使えば、3Dゲームやスマホアプリの開発も行うことが出来ます。
WEBサービスに様々なインタラクティブな動きを付けたいデザイナー気質のある方は、プログラミング学習の最初の言語選定にJavaScriptを選択するのも面白いかもしれません。
Unity HP:http://japan.unity3d.com/
参考URL:「HTML+JavaScriptでiPhone/Androidアプリを作れるTitanium Mobileとは」
・通り名
「WEB業界のトリックスター」
4. Ruby(ルビー)
Ruby HP:https://www.ruby-lang.org/ja/
・Rubyとは
「Ruby」はWEBサービスを素早く作成することに長けた言語です。
正確には「Ruby on Rails」というWEBフレームワークを使用することでハイスピードな開発を実現することが出来ます。Ruby on Railsは登場当初、JavaでWEBサービスを作るより「10倍早く作れる」と言われており、IT業界で知らない人はいないと言っても過言ではないでしょう。
関連記事:「WEBフレームワークって?初心者プログラマ向けの開発いろは」
10倍というのは少し大袈裟になるかもしれませんが、兎に角早くシステムを組めることから、最近ではスタートアップのベンチャー企業などで多用されています。
起業家や自分でサービスを作りたい方には特に相性の良い言語で、開発案件はリモートワークで出来るものが比較的多いです。日本では「PHP」というプログラミング言語を用いた仕事案件の方がまだ多くなりますが、今後のことを見据えるとRubyを習得する方が世界的に見ても通用するでしょう。
勿論、単価が高い案件が多い為、小〜中規模なWEBサービスを作りたい方には向いている言語とも言えます。
・通り名
「スタートアップの最終兵器」
・まとめ
「将来自分がどのように働きたいのか?」「何を作っていきたいのか?」。
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