本日は、私のやらかした大きな失敗とともに、飲酒について考えます。
※記事内容はフェイクも交えております。
人生が変わった某日深夜
詳細なことは書けませんが、お酒で大失敗しました。
十数年、積み上げてきた信頼や立場などは、一瞬で崩壊しました。
本当に一瞬です。
それを起こす前の世界と比べ、起こした後の世界はまるで異次元のような変わり様でした。今までは普通に接してくれた人たちが、ある人は憐憫の眼差しを向け、ある人は苦笑し、ある人は関わろうとすらしなくなります。
それだけ、私のしたことは重大であったわけです。
酒癖が悪い=恥ずかしい
今回のことだけで「お酒を止めよう」という決心が付いたわけではありません。事の重大さから考えれば、それも妥当かもしれませんが、実はお酒にまつわる失敗は過去に幾度となく起こしていたのです。
昔から酒が好きでした。楽しい酒は特に深酒になりやすく、記憶を無くすことなんて日常茶飯事です。恐ろしいことに、私はそれを美徳とさえ認識していました。親の教育か、経験則による影響かは定かではありませんが、「酒を飲んで記憶がない!=景気のいいことじゃねぇか!!」とさえ思っていたのです。
飲み会の翌日に周りに「私、最後にどんなふうに振る舞ってましたか?」なーんて嬉しそうに聞いている自分の姿を思い出すと、当時の自分を助走をつけてぶん殴りたい気持ちに駆られます。
大事に至る前に、何度も見つめなおす機会があったにも関わらず、行動を見直すことをしなかった結果が現在の状況です。
今だから言えますが、お酒で周りに迷惑をかけるのは、せいぜい20歳代で卒業しましょう。30歳を過ぎて、お酒で記憶を無くしたりしているそこのあなた。愉快に思っているのは自分だけです。周りは確実に白い目で見てます。
あの人は酔っ払ったら・・・
- 偉い人に牙を剥く
- 絡む、とにかく絡む
- 泣く、とにかく泣く
- 女の子に手を出し始める
- トイレに籠城する
- 財布や携帯電話を紛失する
- etc
こんなの、どう考えてもプラスの評価がされるわけがありません。まだ20歳代の若僧が起こす分には可愛げがあるかもしれません(事の大きさによりますが)。しかし、もういい加減、分別が付いてるであろう30超えたいい大人がこれらをやらかしたら、もう痛さしかありません。
ちなみに、私が大失敗したのは30代です。
もう、穴があったら入りたい気持ちです(涙)
あなた、お酒を飲んでいい人間ですか?
事故を起こしたからといって、手のひらを返したように、今まで愛でてきた酒類を悪魔の物質と糾弾するつもりはありませんし、人に対して無理に禁酒をさせようとも思いません。
ただ、あなたは本当にお酒を飲んでいい人ですか?と問いたいのです。
世の中には、お酒と相性が悪い人もいるんです。先ほども酒癖について具体例を述べましたが、このようなことを飲み会のたびにやらかしてしまう方は、今後、お酒との付き合いを本気で考えたほうが良いでしょう。
仕事仲間からの評価なんて実はそんなに大したことじゃなくて、致命的なのは私のように酒で理性が狂った結果、普段は絶対にやらないことをやってしまうこと。若しくは、酔って記憶の預かり知らぬうちに大通りに倒れこんで車に轢かれたり、冬の帰り道で転倒し、立ち上がれないまま凍死したりすることです。
もう取り返しがつくわけがないですよね、命を失っているわけですから。
酒癖は具体例を挙げるとキリがないわけですし、これはマズい酒癖だなどと線引きをするのは非常に難しいかもしれない。それならば、もう少し解りやすいイエローサインがあります。それは
お酒にまつわることで警察のお世話になったことが何度もある
これは明らかにリーチですよ。若いうちじゃなくて、最近でもこんなことを数回起こしている方。いらっしゃいましたら本気で自分の酒癖と向き合うことを強くお勧めします。
酒を止めることのメリット、デメリット
あえてデメリットから挙げてみましょう
●付き合いが悪くなる
世界各国を見ても、日本を見ても、祝い事にかかわらず盛り場には付き物のお酒。これがなかったら始まらないと言わんばかりの存在感を示しています。
厄介なことに、周りと違うことをすると変に目立ち、叩かれがちな日本では、「ウーロン茶で」と非常に言い辛い雰囲気があります。だから余計に止め辛いのでしょう。
けど、お酒を飲まなくても参加できますよね、宴会。ウーロン茶などのノンアルコールを、当たり前のように飲んでいればいいのです。「なぜ飲まない?」って言われたら、「酒乱なので」と正直に言ってしまいましょう。何度かこれを繰り返していれば、そのうちお酒は勧めなくなるはずです。
付き合いが悪くなるからお酒は止められない、という方は、それを理由にしてお酒を止めたくないか、周りの目ばかりを気にして自分の飲酒に対するリスクをマネジメントする気がないかのどちらかではないでしょうかね。
お酒を飲まないと本心を語れなかったり、陽気になれないという方。これはこれで自分の中にまた別の問題がありそうです。理性が働いているときに本心が言えない、心から笑えないとなると、お酒以前に自分と向き合うか、誰かに悩みを聞いてもらいましょう。
●毎晩の楽しみがなくなる
お酒じゃないと楽しめない、という方は依存だと思います。別に好きなドラマでもTVゲームでも楽しむ方法はあるはずです。飲み物に関して言えば、何か炭酸の入った飲料でも喉越しは味わえるわけですし、アルコールに限定するには訳があるのでしょう。やっぱり依存ですよね。
あるいはもはや習慣化してしまっている場合も多いのではないでしょうか。だとすれば、飲まない習慣にもできるでしょう。
●寝付けなくなる
飲酒によって熟睡を妨げることは科学的に証明されているわけですし、飲まないと寝れない人は、やはり依存症なのではないかと思います。
酒がないと寝つけない!という人は、ためしに起床後に朝日を浴びて、日中は30分以上の昼寝をせず、適度に体を動かして晩酌をしないで夜を迎えてみてください。おそらく健常な方は眠気がきます。
さて、次はメリットを挙げてみましょう。
常に理性が働く
これ、当たり前のようで当たり前じゃないんですよ。私のように飲酒により大失敗した人間にとっては、これは本当にありがたいことなのです。だって、もう二度とあんな馬鹿な行動を選択することはないでしょうからね、理性が働いている限りは。
父もお酒が好きで、結構深酒します。ここらへんは受け継いだ物なのかなとは思いますが、そんな母に夜電話をした時のことです。普段は理知的で整然と物事を考える方ですが、その時はどこか宙に浮かんだような声色で、さらに言葉に棘というか、勢いのようなものを感じました。
酔っていたのです。
酔うことは罪ではないのですが、この時すでにお酒を断っていた私にとっては、正直、異様な印象を受けてしまいました。お酒はこのように人を変えるんだなと。
おそらく、かつて酔って人と会話していた自分は、その人にとっては異様に思われていたのでしょうね。
お金が節約できる
単純に1か月で計算してみますと
- 晩酌代500円×27日=13,500円
- 飲み会代1回1万円×3回=30,000円
- 計43,500円
これを通年で
- 43,500×12=522,000円
1年で50万円以上の節約に!?
いや、あまりにもザルすぎる計算ですが・・・
晩酌代もツマミを含めるとこれくらいなのかなと。飲み会もまぁ会社によっては有る無しありますが、個人的な付き合いも含めると月にこれくらいは飛んでいくのかなという印象です。少なくとも数十万の節約にはなりそうですね。
健康になる
酒は脳関門を通過して理性を働かせなくするだけじゃなく、その毒性については肝臓で無毒化する必要があります。
この無毒化については個体差が強く、翌日、全然残らない方もいれば、少し飲んだだけで長時間不調に陥ってしまう方もいらっしゃいます(こんな方は元から飲まないことが多いですよね、下戸の薬知らずというか)。
で、肝臓は酒の毒を無毒化するだけじゃなくて様々な仕事を日々こなしており、実に200種類以上の機能があると言われてます。疲れをとるのも肝臓のお仕事らしいですね。
そんな肝臓を酒の無毒化に毎晩毎晩使い、挙句の果てには月に何度か、大量の酒を飲むことで酷使してしまっているのです。そりゃ不健康にもなりますよね。
肝臓ってのは人工的な代替が不可能です。駄目になったからって透析で凌げるような腎臓とは違います。駄目になったらもうお終いなんです。なので、お酒を断つことで肝臓の寿命が延びるということは、すなわち自分の健康寿命が延びるといっても過言ではないでしょう。
そのほか、多量に飲酒をする方は、認知症になるリスクが増えるそうですね。そりゃ、脳の中に直接物質を送り込んでヘロヘロになっているわけですから、脳に何らかの異常が出てきてもおかしくはないでしょうね。
以上のことから、飲酒を止めることで健康になることは明らかでしょう!
結語
散々、飲酒について否定的なことを書き連ねてしまいましたが、ここで念を押させてください。この記事は、
「私はいずれ、酒で身を滅ぼすのではないか」と、一抹の不安を抱いている方に強くメッセージを送るために書いたものです。
あなたはまだ大丈夫、自分の酒癖と向き合うことで、今後の生き方を変えることができます。必要なのは、今までの日常を変える勇気。
けど、まぁいいかの精神でこのまま今までと同じようにお酒とお付き合いをしていると、どのような形かはわかりませんが、大きな失敗をして目が覚めることになるでしょう。そう、私のように。
けど、その時は本当に辛いですよ。もう2度と取り戻せないものも多数あることでしょう。
どうか、悪夢を見る前に現実で自分と向き合って、リスクを回避して頂きたい。
( ´Д`)ノサケハノンデモノマレルナ!