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辺野古移設阻止:座り込み500日 米軍シュワブ前

毎日新聞 2015年11月18日 11時37分(最終更新 11月18日 15時16分)

工事機材の搬入ゲート前に座り込む市民ら=沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前で2015年11月18日午前6時56分、尾垣和幸撮影
工事機材の搬入ゲート前に座り込む市民ら=沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前で2015年11月18日午前6時56分、尾垣和幸撮影
工事機材の搬入ゲート前に座り込む市民ら=沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前で2015年11月18日、尾垣和幸撮影
工事機材の搬入ゲート前に座り込む市民ら=沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前で2015年11月18日、尾垣和幸撮影

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設を阻止しようと、市民らが辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で座り込みを始めて18日で500日目を迎えた。前日には、翁長雄志(おなが・たけし)県知事の埋め立て承認取り消しに対抗し、国が知事の権限を奪う、取り消し撤回の代執行を求めて提訴しており、主催者発表で1000人を超える人たちが座り込みで抗議の意思を示した。

 午前6時前から、ゲート前には次々と市民らが集まった。中心メンバーの1人、沖縄平和運動センター議長の山城博治さん(63)は、白み始めた辺野古の空を背に「訴えられるのは国の方だ」と怒声を上げた。うるま市の牧師、宇佐美節子さん(60)は「国のやり方は本当に許せない。沖縄に寄り添うなんてうそ。今頑張らないと、戦争のための基地ができてしまう」と語気を強めた。

 提訴に先立ち、国は先月末には、承認取り消しの一時執行停止をしており、既に工事機材を運び込むなど埋め立ての本体工事に着工している。この日も市民は、機材を搬入するゲート前で何重もの座り込みの列を作り、抵抗した。

 座り込みの実行委は19日には浦添市の在沖米総領事館前で、20日には米軍キャンプ瑞慶覧(ずけらん)(北中城=きたなかぐすく=村など)の前で抗議行動を展開する。移設に反対する県議は「米国も移設問題の当事者だと伝えるために、沖縄の民意を改めて米国政府につきつける」と3日連続の行動の狙いを説明する。【尾垣和幸、佐藤敬一】

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