訪日客、最多の1631万人=48.2%増、円安でブーム—1〜10月

 日本政府観光局は18日、今年1〜10月の訪日外国人数(推計値)が前年同期比48.2%増の1631万6900人になったと発表した。これまで最高だった2014年の年間実績を、290万人余りも既に上回っている。田村明比古観光庁長官は記者会見で、15年の年間予想について「1900万人台に達する見込みだ」と述べた。

 急増したのは、円安や日本発着の国際航空路線の拡充、外国人向け消費税免税店の増加などで、中国などアジアを中心に訪日ブームが盛り上がりを見せているためだ。訪日ビザ(査証)の発給要件緩和なども寄与している。

 国・地域別に見ると、トップの中国は前年同期比2.1倍の428万3700人。年間で400万人を超えるのは、全ての国・地域を通じて初めて。韓国が43.7%増の322万6600人、台湾が30.8%増の311万4800人で続いた。急増ぶりでは香港の68.3%増、ベトナムの51.5%増なども目立ったほか、訪日客数は欧米やオーストラリアからも順調に増えた。 

[時事通信社]

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