【ソウル聯合ニュース】財団法人韓国訪問委員会は18日、ソウル市内で記者懇談会を開き、「2016~2018韓国訪問の年」を迎えるにあたり、年間2000万人の外国人観光客誘致目標を17年までに前倒しして達成すると発表した。
昨年韓国を訪問した外国人観光客数は1420万人で、今年は中東呼吸器症候群(MERS)感染拡大の影響などで1400万人程度になると予想されている。
訪問委は目標達成のための4つの推進戦略として、個人旅行客の誘致拡大やリピーターの確保、18年平昌冬季五輪開催による地方観光の改善、官民一体の観光キャンペーンの実施を挙げた。
16年は食事、17年は宿泊、18年は文化を主題にそれぞれのサービスの改善に努める。また「韓国が笑えば世界が笑います」をスローガンに、「Kスマイルキャンペーン」を実施し、「微笑国家代表」によるPR活動を実施する。
全国を見て回ることができる「Kトラベルバス」や外国人専用のICカード乗車券「Kツアーカード」など、外国人個人観光客の利便性を高める事業も推進する。
免税店やデパートなどの流通業界と航空・ホテル・公演などの観光関連業界が参加し、外国人客を対象に割引やイベントを実施する「コリアグランドセール」はさらに拡大する方針だ。
懇談会で朴三求(パク・サムグ)委員長は「観光産業は今後韓国が発展できる重要な産業」とした上で、「中国や日本に近い韓国の地理的な利点を考慮すれば韓国の人口の60%である3000万人以上の観光客を誘致することができる」との見通しを示した。観光庁設立の必要性を主張し、「韓・中・日が共同で観光庁を作るのも良い方法だ」と提案した。