某学園の関係者がしつこく中傷するので、入試加点について考えてみます。 今は景気悪いし、首都圏に進学校を名乗る学校が沢山あるので状況が違います。その前提で話をします。 約20年ぐらい前、地方の私立高校が、現役東大+国立医学部合格率で高い数字を出して、それを週刊誌が取り上げたわけです。結果として首都圏と関西圏から飛行機+ホテル+バスのツアーが発生して、受験当日には学校の横に何とか塾というステッカーを張ったバスが横付けされる状態になりました。 数年後に、恩師を訪ねて、「すごい盛況じゃないですかあ」と言ったのですが、恩師は顔を曇らせて「困っているんだよ」と言いました。 私は「なぜ?」と聞きました。そうすると 「伸びないんだよ・・お前たちの時代のように、こっちが打ち込めば、ピンと返ってくるんじゃなくて、打ち込んだら そのまま切れてしまいそうな状態で、ついていくのが精一杯・・・ってのが増えたんだ・・・いや、ついてこれないの が増えた・・」 という返事が返ってきました。 中学で入って、ついてこれない同級生も数人いました。そういう生徒はこっそり高校受験の準備を学校がやっていることも知っています。でも、さすがに首都圏や大阪圏の指導はできません。 逆に言えば、受験生にとっても大きなリスクです。 学校が自分の都合だけ考えれば、受験で公平に選抜しているんだから、受験生の自己責任で、落ちこぼれても知ったことではないと言ってもいいわけです。 それで県外の受験生が減っても、地場の受験生は相変わらず受験するわけですから、学校経営には影響ないわけです。 かつて、ほとんど地場の受験生だけで、東大+国立医学部で50%越えの実績があるわけだから。 でも、そういうわけにもいかない。 だから、伸びしろが小さいと考えて(リスクを考えて)県外受験生に対して、合格点を上げることにしたんだと思います。 それは、受験生のためで、学校の事情ではないと思います。 某学園の関係者さんは首都圏の事情でロジックを組み立てていますが、地方のTOP校は、なにをしなくても受験生は集まります。だから、受験生集めに苦労するわけないんです。必然的に受験生のこことを考えた結果でしかないわけです。 訳の分からない「難関コース」を設定して、高い足切りをして、そのくせ、別のコースへの合格を出す、なんていう インチキとどっちがまともでしょう?難関コースの高偏差値だけは数字として残りますよね?でも、その実態は何もない。最近、そんな学校が多すぎます。それが正当ですか? 日本の教育の一番の問題点は、(「学力」の経済)が言っているとおり、ちゃんとした検証がなされないことだと思います。 優れた教育を宣伝するなら、その結果をちゃんと検証するべきです。 素晴らしい成果を保証しますと言っておいて、その実績が出ていないなら、正直にそれを公表して反省すべきです。 結果を保証しておいて、結果が出てないが、偏差値が上がったから良いだろうというのは欺瞞です。成果とは言えません。 だから、客観的に出口成果を見てみようと思います。 本当は入口との比較にしたいのですが、何の圧力なのか、四谷大塚は入学者偏差値の公表をやめてしまったし、不自然な偏差値も横行しています。また、出口実績も、春先と夏以降でかなり差が出る(しかも公立で)状況は、日本の教育ってどうなるんだろうなと、心配になる今日この頃です。 大それたことを言いたいわけではないけれど、次の世代を作るのは「教育」だと思っている身としては、さて、このあとどうすればいいんだろかと思ったりします。 |
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インチキではない教育をまずかたりなよ |
インチキソンブレロ 2015/11/03 01:42 |
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