トップページ国際ニュース一覧パリ同時テロ 7人が3グループで犯行
ニュース詳細

パリ同時テロ 7人が3グループで犯行
11月17日 20時03分

パリ同時テロ 7人が3グループで犯行
k10010309941_201511172000_201511172003.mp4
フランスのパリで起きた同時テロ事件について、フランス政府は「シリアで計画され、ベルギーで組織され、フランスで実行された」という見方を示しています。
同時テロに直接関与し、自爆するなどして死亡した7人は、3つのグループに分かれて組織的に犯行に及んでいました。
このうち、サッカースタジアム周辺で自爆テロを起こした3人の容疑者のうち1人は、遺体の近くからシリアのパスポートが見つかり、フランスの検察がギリシャ当局に照会した結果、先月、ギリシャの島で難民申請しヨーロッパに入っていたことが確認されました。パスポートには、シリア出身のアフマド・ムハンマド(25)という名前が記されていますが、偽造されたパスポートの疑いもあり、検察当局が本物かどうか確認を進めています。
スタジアムの近くで自爆したもう1人の男は、ベルギー在住の20歳のフランス国籍の男で、フランスのメディアはこの男について、シリアに滞在したことがあるビラル・アドフィ容疑者だと伝えています。
最も多くの犠牲者が出たコンサートホールの立てこもりに関わったのは3人です。このうち、パリ郊外に住んでいたサミ・アミムール容疑者(28)について検察は2012年10月、テロを起こすおそれがある人物として保護観察処分になったものの、翌年行方をくらましたことから国際手配をしたと発表しています。これについて地元メディアは、この男は2013年にシリアに渡航したと伝えています。
もう1人はパリ近郊に住む29歳の人物で、地元の複数のメディアは、この人物はオマル・イスマイル・モステファイ容疑者で、トルコに渡航したことがあり、2013年の秋ごろから去年春ごろまでの数か月間、シリアに滞在していた可能性もあると伝えています。またトルコ政府はフランス政府に対し過去に2回、危険な人物として情報を提供していたということです。
そして、レストランなどを相次いで銃撃し、自爆テロを起こして死亡したのは31歳のベルギー在住のフランス人で、複数のメディアによりますと、この人物はブラヒム・アブデスラム容疑者で、犯行に使われた車の1台をベルギーで借りた人物とみられています。
このほか、フランスの捜査当局はこの人物の弟のサラ・アブデスラム容疑者(26)も事件に関わった疑いがあるとして、名前と顔写真を公開して情報提供を求めています。
ベルギーの捜査当局はこの男の身柄の確保に向けてベルギー国内で大規模な捜索を続けており、同時テロの実行グループが組織されたとみられるベルギーが捜査の焦点の1つとなっています。

関連ニュース

k10010309941000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ