高知のユニホーム時代の藤川【拡大】

　阪神が藤川球児投手（３５）の復帰を発表した。藤川が今年６月に四国ＩＬ高知へ入団した際にはヤクルト、ＤｅＮＡなども調査を進め、西武も登板日に編成担当を派遣した。ここ何年もリリーフに苦しんでいる西武にとっては、本来の力が発揮されれば、この上ない戦力だったが、結局オファーを出すこともなかった。

　ある球団関係者は「うちはコバヒロで失敗してるからな。１４８キロが出ているというし、みんなで見に行って、いけると思って獲ったけど、やはり元には戻っていなかった。ああいうことがあったから、なかなか手を出せないよ」と理由を説明した。

　西武は昨年７月２２日にかつてロッテで活躍し、ＢＣリーグ群馬で投げていた小林宏之投手（３７、来季からＢＣリーグ武蔵監督）を獲得。２軍で１試合投げただけで、３日後には早くも１軍登板させた。

　ところが１５試合に投げたものの、防御率は７・９４。往年の投球は取り戻せず。終盤は足の故障で投げられず、わずか２カ月ちょっとで戦力外となった。

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