凄(すご)ワザ!対決選「究極の薄切り対決〜手ノコ編〜」 2015.11.14


透けるほどの薄切り。
今回挑むのはノコギリを使った…切るのはヒノキの巨大角材。
薄〜い!
(千原)きたきたきたきたきた…。
すご〜い!職人の心意気を見よ!世界に誇る日本のものづくり。
道を究めし職人や技術者が己のワザで極限に挑む!それが凄ワザ!その技術の向上は地震などの災害から我々の住宅を守ってくれる。
極薄切りに挑む男は山里に住む。
手仕事にこだわる大工雨宮国広。
うわ〜最高だよねこの香り。
雨宮の真骨頂それが正確なノコギリ挽きだ。
幅0.5ミリの墨の線。
そのギリギリ外を狙う。
その名も墨残し。
組み合わせてみると…。
(木をたたく音)見事ぴったり!挑むのは一辺の長さ30cmの巨大ヒノキ。
その名も尺角!大工たちに聞いたところ薄切りの限界は3mm。
限界を超えられるか!強い気持ちを持って挑戦します。
思いっきり攻めて頂きたいと思います。
(池田)それでは薄切りへの挑戦です。
(ブザー)この最初の刃の入れ方で厚みを決めます。
非常に大事な切り始めです。
(長津)いいんじゃないですか。
この最初の刃の入れ方なんですけれども垂直に入りますが最初0.2度ずれるとこの30cm先では1mmのずれになります。
重要なのは垂直にまっすぐ切り下ろす直線挽きだ。
ノコギリを手がけたのは神と呼ばれる研ぎ師長津勝一。
多くの歴史的木造建築が残る古都京都。
長津は65年にわたり大工たちを支えてきた。
木の種類に合わせ研ぎ具合を変える。
神様長津一体どんな刃で挑む。
通常のノコギリは刃先が左右に飛び出している。
これがアサリだ。
木と刃の間に隙間を作り切りやすさを増してくれる。
しかしその隙間は刃がぶれる原因になりかねない。
刃に大きな切れ込みを入れる長津。
一体どんな狙いが?
(長津)よし!終わりです!早速10cmの角材で試し切り。
実はアサリのない刃は木くずが詰まり切れなくなる。
ところがご覧あれ!切れ込みが木くずを外に出している。
全て長津の狙いどおり。
完璧な理論とそれを実現する繊細な研ぎ。
まっすぐに進む究極のノコギリ。
最強の道具が雨宮を助ける。
やはりアサリがない分線が細くてきれいですね切り口が。
(長津)こっちの方が緊張します。
ひと事でないだけに。
まずここまで見てゆがみは全く感じられませんね。
まっすぐですね。
半分ぐらいですかね。
(長津)大体半分いきましたね。
刃がすっぽりとこの板の中に入りました。
さあここからが…この中心部こそ最大の難関だ。
本番に先立ち初めて試し切りをする雨宮。
長い大工人生の中でこれまで経験した事のない問題に直面する。
まっすぐ切れるはずの長津の刃がなぜか内側へと曲がっていく。
これぞ直線挽きを阻む尺角の闇地獄。
切り終えた板…このままでは極薄切りなど夢のまた夢。
この日雨宮は長津のいる京都に向かった。
(雨宮)失礼しま〜す。
ある願いを切り出した。
ノコギリが勝手に内側へと曲がる尺角の闇地獄。
もし外へと曲がるノコギリがあればまっすぐ進めるはずだ。
しかし長津うなずかない。
実は薄い外側よりも厚みのある内側の方がノコギリを押す力は強い。
そのため普通は外側へ曲がるという。
ならばなぜ雨宮のノコギリは内側に進むのか。
(雨宮)そう。
気持ちはやっぱりそれはあります。
(長津)そんなもの見てなくても聞いてなくても分かるって。
割れる危険の高い極薄切り。
雨宮無意識に刃を内側へ動かしていた。
ワザの全てをノコギリに注いだ長津。
25年木と向き合う雨宮。
いけるはずだ!二人三脚で目指すのは無心挽き。
尺角の闇地獄無事切り抜けられるのか!ノコギリを挽き始めてから45分ほどたちました。
さあ尺角の闇地獄。
無心挽きはできるのでしょうか。
いけますか?
(長津)いけますね。
挽き始めてから50分たちました。
あちょっと割れがきましたね…。
(長津)ノコがちょっと触れたんだと思います先が。
ここで痛恨のミス!板に亀裂が!ノコギリを入れ直した次の瞬間…。
刃先が引っ掛かった。
このままでは一気に割れる可能性もある。
追い込まれた雨宮どうする?さあ立ち上がりました雨宮さん。
尺角の向きを変えました。
この柔軟性がすごいですよね。
反対側から進み切り口を合流させる狙いだ。
僅かなずれも許されない!雨宮一世一代の勝負!さあこれで四隅は全て刃が入りました。
あとはちょうどこの割れ目の入った部分に向けて刃を入れるだけです。
さあ間もなく側面が切り終わります。
さああと数センチ数ミリです。
間もなく全て周囲が切り終わります。
さあひびの部分まで刃が入る。
最後はかなり細かい動きです。
最後は右手で…。
さあ今切り終わりました。
すご〜い!
(雨宮)ありがとうございました。
すご〜い!すばらしい。
二人三脚で挑んだ極薄切り!限界とされる3mmを下回れるのか!雨宮さんの薄切りは…。
この薄さでした。
1.93mm!
(拍手)もうホントに全てにありがとう…。
ホントそれ一心に尽きました。
私の研ぎの技術を遺憾なく雨宮さんが発揮して頂いたたまものだと思います。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
(拍手)2015/11/14(土) 03:05〜03:20
NHK総合1・神戸
凄(すご)ワザ!対決選「究極の薄切り対決〜手ノコ編〜」[字]

向こうが透けて見えるほどの極薄板…今回はノコギリで巨大な角材をペラペラに切る。僅かなミスで即失敗…すご腕大工と研ぎの神が挑戦。75分に及ぶ苦闘の末、驚きの結末が

詳細情報
番組内容
超絶の技を持つ者たちが、かつてないものづくりに挑戦する「凄ワザ」。今回の挑戦は「ノコギリによる極薄切り」。巨大な角材をノコギリで極薄ペラペラに切ってもらう。僅かなコントロールミスでも即失敗…そんな無理難題に挑むのは、0.1ミリ単位で切り分ける「凄腕大工」と、“神様”と称される81歳「研ぎ師」の最強タッグ。神の手による究極のノコギリを用いて、奥義無心びきで挑んだ苦闘は75分に及んだ。結果はいかに!?
出演者
【司会】千原ジュニア,池田伸子,【語り】千葉繁

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
バラエティ – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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