真相報道 バンキシャ! 2015.11.15


皆さん、こんばんは。
真相報道バンキシャ!です。
前例のないテロ。
フランス全土に非常事態宣言が発令されています。
爆発のあと、叫びながら逃げ回る男性。
日本時間のきのう午前、フランス・パリで劇場やサッカー場などを狙った同時多発テロ事件が発生。
犠牲者は120人以上に上っています。
これは、コンサート中に襲撃した、同時多発テロの瞬間とされる映像。
スポット照明だけの暗い会場に突然、何発もの銃声が響く。
ステージの上では、バンドのメンバーがとっさに身を守る。
その会場の外では、路上に倒れ込む人々。
武装グループに銃で乱射されたと見られる。
場所は最も多くの犠牲者を出した、パリ中心部の劇場。
多くの人でにぎわう金曜日の夜を狙った同時多発テロ。
同時多発テロから一夜が明けたフランス・パリの現場。
こちらのレストランには、窓ガラスに今も銃弾の跡が残っています。
そして店の前では、路面に残った血を洗い流す作業が行われています。
武装グループに車から銃を乱射されたカンボジアレストラン。
15人が死亡したこの現場では、せい惨なテロの傷痕を消す作業が行われていた。
そのレストランからおよそ2キロ離れたすし店などには、多くの人たちが献花に訪れていた。
ローマ字で書かれた、すしの文字。
そのガラス窓の銃弾の跡に、犠牲者を悼み、ばらを添える人の姿もあった。
お互い支え合うために、きょうは、ここにいるべきだわ。
パリ市内の6か所で、銃の乱射や自爆テロに及んだ武装グループ。
検察によると、未曾有の同時多発テロの死者は129人、負傷者は352人に上り、そのうち99人が重体だという。
そのとき、何が起きていたのか。
当時の状況とともに、犯人像が見えてきた。
テロの最初のターゲットとなったのは、パリ郊外にあるスタジアム。
オランド大統領も観戦し、フランス代表対ドイツ代表によるサッカーの試合が行われていた。
その試合を、テレビ金沢の社員も観戦。
試合開始からおよそ20分後に、異変を感じたという。
座って見てたんですけども、もう体に大きな振動が伝わってくるというか、ものすごい爆発音でした。
どーんという感じですね。
現地時間13日の午後9時20分、自爆テロと見られる複数の爆発が発生。
飛び散った破片は、スタジアム付近で電話をかけていた男性のスマートフォンと腹を直撃した。
検察によると、スタジアムでの犠牲者は1人。
スタジアムの入り口などから、容疑者と見られる3人の遺体が見つかった。
1人目の遺体は、爆発を大きくするために、起爆装置がついた爆弾ジャケットを着ていました。
それ以外にも、自身の体に爆弾を装着し、捕まるときには、通常より大きく爆発する仕掛けになっていました。
スタジアムでの最初の爆発以降、パリ市内では、6か所8件のテロが発生。
その手口は銃の乱射と自爆テロだ。
そのうち、最も被害が大きかったのがパリ中心部にある劇場だ。
検察によると、武装グループは劇場の前に黒い車で乗りつけ、3人で突入したという。
当時、劇場ではアメリカのロックバンド、イーグルス・オブ・デス・メタルのコンサートが行われていた。
観客はおよそ1500人。
武装グループはその会場に入ると、観客などに向けて銃を乱射。
観客を人質にして立てこもった。
これは、その襲撃の瞬間とされる映像。
照明が落とされた会場に、いっぱいの観客。
演奏のさなか、観客らに向け、銃が乱射された。
その劇場に接する通りには、銃を乱射しながら突入したのか、撃たれた人たちが倒れ込む。
撮影者は劇場の出入り口のほうへ向かう。
ガラス片が飛び散る中、うめき声が響く。
動かない人たちの奥に、突入を待つ治安部隊の姿が見えた。
別の通りでは、劇場から観客が逃げ出す。
撃たれた人たちの両腕を引き、救助する人もいた。
3階の窓にしがみつく女性も。
そして、テロ発生から2時間半後、治安部隊が突入。
銃声と爆発音が複数回響き、武装グループは制圧された。
至る所が血だらけで、息のある人も、全身が血に染まっていました。
2人が自動小銃で観客に向かって撃ったので、全員が床にうずくまりました。
叫び声やパニックの中、銃声はやまず、発砲が続きました。
覆面はしていなくて、一般の人と同じような格好でした。
検察によると、この劇場での死者は89人。
負傷者の数はいまだ把握できていない。
武装グループ3人のうち1人は、警察が射殺。
2人は爆弾ベルトで自爆をした。
オランド大統領は、前例のないテロ事件だとの声明を発表。
非常事態宣言をフランス全土に発令した。
パリ中心部を狙った同時多発テロ。
経済や観光にも大きな打撃を与えた。
週末には長蛇の列が出来るルーブル美術館ですけれども、きょうは一人も並んでいません。
美術館などの公共施設は閉鎖。
新婚旅行中だという日本人夫婦は。
ルーブル、閉館、きょうは。
あっ、そうなんですか。
聞いて、あっ、今、入ろうかなって話してたんですけども。
すごい着信も入ってましたし、旅行会社の方からも何度も連絡頂きましたし。
本当、無事でよかったっていうふうには言ってました。
追悼の輪は、世界に広がった。
ドイツやオーストラリアなど各国の観光名所が、フランス国旗のトリコロールに染まり、犠牲者を悼んだ。
今回のテロは、誰が、なんのために起こしたのか。
死亡したテロの実行犯はこれまでに7人。
スタジアム近くや劇場、レストランで発見された。
パリの検察庁は、スタジアム近くの遺体について。
1人の遺体は、起爆装置の付いた爆弾ジャケットを着ていました。
また自分の体に爆弾を装着していて、通常より大きく爆発するようになっていました。
実行犯は、爆弾や爆発するジャケットを身につけていたという。
さらに、劇場で目撃したという男性は。
若者2人がカラシニコフを持っていました。
カラシニコフとは、ロシア人のカラシニコフ氏が設計した自動小銃で、使いやすく、壊れにくい特徴から、紛争地帯に多数出回っている武器だ。
過激派組織イスラム国の映像にも、兵士が装備している様子が映っている。
テロリストなどもよく使う銃です。
殺傷力が極めて高く、その一方で、比較的安価に手に入るという、200ドルぐらいで買えるところもありますから。
このカラシニコフだけでは、犯人像を特定できないという。
一方で、AFP通信によると、劇場で事件に巻き込まれた人の証言として、犯人が、オランドのせいだ、オランド大統領はシリアに介入すべきではなかったと話したと伝えている。
これは何を意味するのか。
フランスはことし9月、イスラム国を対象とした空爆に参加。
フランスへの報復でテロを起こしたのだろうか。
フランス、オランド大統領は。
テロを、イスラム国による犯行と断定。
一方、イスラム国のフランス支部を名乗る組織が14日、犯行声明文を出した。
われわれの兄弟8人が、爆弾付きのベルトをつけて、銃を持って、10区と11区と18区を同時に攻撃した。
さらにイスラム国は、フランスのパスポートを燃やす映像を公開。
われわれはフランス人を信じない。
こんなパスポートは認めない。
もしここに来るなら、最後まで戦う。
イスラム教徒に、フランスへの攻撃に加わるよう呼びかけた。
しかし、専門家は、これらの声明について。
われわれが目にしていた報道の内容を、拾い上げたものだということもいえます。
声明だけでこれがイスラム国の犯行であるということを、結び付けるわけにはまだいかないと思います。
過去の手口からすると、アルカイダの色が非常に強く見えます。
国際テロ組織アルカイダは、アメリカ同時多発テロを起こした組織。
イスラム国にも並び、しょうされる組織だ。
ことし1月、同じフランス・パリで、風刺新聞、シャルリー・エブドなどが襲撃された事件。
このときの犯人の男は、アルカイダ系の組織に属していたという。
一方、パリの検察庁は。
スタジアムの現場で自爆したテロリストの遺体近くで、パスポートが発見されました。
1990年9月にシリアで生まれた人物のものです。
スタジアム近くの遺体のそばに、シリア国籍25歳の人物のパスポートが落ちていたという。
ロイター通信によると、ギリシャ政府は、このシリアのパスポートを持った容疑者が、先月、エーゲ海の島を経由して、ギリシャ国内を通過したと明らかにした。
この島は、中東からヨーロッパを目指す難民が通る主なルート上にある。
また、劇場の犯人の遺体は、指紋から、29歳のフランス国籍の人物と断定された。
この男らが使った車の1台がベルギーナンバーだったことから、フランス国境に近いベルギー国内で捜査を行ったところ、事件に関係があると見られる3人が逮捕された。
向こうから走ってきた男は、この辺りで警察官に取り押さえられました。
辺りの道路や地下鉄は、3時間近くにわたり封鎖されたということです。
一番大柄な警官が、銃を持って走りだしました。
1人の男を捕まえて、地面に伏せさせました。
ほかの警官も来て、押さえつけて、手錠をかけて車に乗せました。
多数の被害者が出た、今回の同時多発テロ。
今後もテロが起きる可能性について、専門家は。
きょうのバンキシャは、番組内容を一部変更して、パリ同時多発テロについてお伝えしております。
先ほどご覧いただきましたビデオの中で、新聞社の襲撃事件の日付が今月1日とありましたが、正しくは、ことし1月です。
大変失礼しました。
失礼いたしました。
ではここで、89人が死亡したパリのルバタクラン劇場前から、中継でお伝えします。
石川さん。
こちらは事件から、発生から2日目の朝を迎えています。
最も多くの犠牲者を出しました劇場は、まだカバーで覆われておりまして、規制線からは遠く、事件後の緊張感が続いています。
こちらはけさの新聞の1面なんですけれども、フランスが残虐な行為に直面していると、遺体にカバーがかけられたショッキングな写真を載せています。
フランスでは、非常事態宣言が出され、屋外で人が集まることは禁止されていまして、ふだんの日曜日の朝でしたら、食料品などを買い求める市民でにぎわう名物の市場も、軒並み中止になっています。
一方、犯行グループについてですが、検察は7人が死亡したと発表しましたが、ほかに逃走中の実行犯がいないとは言い切っていません。
こうした中、地元メディアは、警察が容疑者の親族6人を拘束したと伝えました。
また、実行犯らを現場まで乗せたと見られる車が、新たにパリ近郊で見つかったとも報じています。
犯行グループの全体像が見えない中で捜査は広がっていまして、市民らの不安は続いています。
パリのバタクラン劇場前から、石川記者の中継でした。
ではここで、こよいのご意見番をご紹介いたします。
まずは演出家、クリエーターの大宮エリーさんです。
こんばんは。
そしてバンキシャ初登場となります、芥川賞作家で東京工業大学大学院教授の磯崎憲一郎さんです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
お願いします。
そしてこの時間、スタジオには中東情勢にお詳しい高岡豊さんにお越しいただきました。
どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
高岡さん、早速ですが、犯行グループについてお伺いします。
オランド大統領は、イスラム国の犯行だと断言をしておりますが、これについてはいかがお考えでしょうか?
日本時間のきのうの夜なんですけれども、イスラム国、フランスという名義で犯行声明が出ました。
これは掲載であったり、情報が発信された経路なんかから見ますと、本物であるということは疑いないと思います。
なので、イスラム国が何がしかの形で関与しているというふうに言わざるをえないと思います。
その一方で、この声明って、犯行声明としては出来が非常に悪いものだと思います。
つまり犯人だけが知りうる内容、例えば実行犯の名前であったり、彼らの画像であったりといったようなものがあるとより説得力が高くなりますけど、そういうものは全く含まれていないと。
ですから、イスラム国はこの作戦にどのくらい関与したかという、程度については、いろいろ考える余地があると思います。
なぜ今回、このフランスのパリが狙われたんでしょうか?
2つ考えるところがあると思います。
1つは、今までイスラム国にとって、フランスを含むEU諸国というのは、彼らの活動に必要なお金や人を集めて、イラクやシリアに送り出す、兵たん基地みたいな場所だったわけです。
ですからそこで何か攻撃をかけて、取締りが厳しくなりますと、人やお金を集める活動がやりにくくなりますから、イスラム国にとってはこのような攻撃を仕掛けることというのは、本来、合理的な活動ではないというふうに考えることができます。
ですから、もしかしたらこれはイスラム国の中で、フランスやEU諸国の位置づけが兵たん拠点ではなくて、攻撃対象であるというふうに変わった可能性であったり、あるいはこのフランスやEU諸国の重要さを分かっていない集団というのが、暴走気味に攻撃をかけたというところを考えなくてはいけないわけです。
もう1点なんですけれども、イスラム国、テロリストというふうに考えますと、テロリズムという行動様式を採用している人たちにとっては、何か攻撃をかけることによって、自分たちの政治的な目標を達成したり、主義主張を広めるのに役に立つ所というのを、攻撃したがります。
そういう条件を持ってる対象というのは、言論の自由であったり、報道機関の自由といったものが確立していて、なおかつそういったものを担う力量のある報道機関である国というのが対象になります。
そうなりますと、一般的には先進国というのが理想的な攻撃対象になります。
フランスは1月の新聞社襲撃を受けて、テロへの警戒レベルを上げてるはずなんですが、その中でなぜこれだけ組織的な犯行をなしえたんでしょうか。
確かにフランスは、外部から戦闘員が入ってくることや、自分の国内で攻撃を起こされるということを、非常に嫌っていましたけれども、実はイスラム国のような団体が、お金や人を集めてイラクやシリアに送り出すという活動については、本格的に取り締まっていたようには思われません。
ですから、フランスの国内には、イスラム国とつながって、彼らのためにお金や物を集めているグループなりネットワークというのがあったわけで、そういったものを野放しにしていたからこそ、もしかしたら、このような攻撃につながったのかもしれません。
しかしなぜこのタイミングで、これトルコでG20がこれから行われるということと関連があるんでしょうかね?
そうですね、攻撃そのものは非常に入念に準備されたものということになっていますから、準備が済んで、待機期間が長くて、取締りに遭ってしまうというのは、あまりいい作戦ではありませんから、準備ができしだい、攻撃するということになろうかと思います。
ですから例えば直近の政治的な出来事というのは、あんまり口実にはなるかもしれませんけど、直接の原因ではない。
あと、仮にG20その他、世界の動きについて何か言いたいことがあるのなら、犯行、事件を起こした側がその意図を説明するべきであって、われわれの側でいろいろ類推するというものではないと思います。
類推というと、今回の現地時間の13日の金曜日に当たるわけですけれども、これはどう捉えますか?
ですから、理由を考えるといううえでは、話題の一つかもしれませんけれども、これは行き過ぎてしまいますと、全く説明がないにもかかわらず、テロリストの側の意図を勝手に説明してしまう。
つまり彼らの宣伝の片棒を担いでしまうことになりますから、ある意味、危険な反応の一つだと思います。
今回の事態を受けて、今後国際社会は、どう対応していくべきでしょうか。
フランスにしましても、EU諸国にしましても、自分の国内にいて、イスラム国のために活動している人間やネットワークというもの、足元で取り締まるためにやるべきことというのは、たくさんあるかと思います。
あるいは出入国の管理であったり、自分の国の中で行われているプロパガンダの類、あるいはそのほかの治安対策っていうのを根本的に見直す局面だと思います。
ずばり日本は大丈夫なんでしょうか?そんな中で。
テロリズムというのは、特定の宗教であったり、思想と結び付いて起こるものではなくて、人間が政治をやっているかぎりは、何がしかの選択肢に入ってくるものですので、日本においても全く可能性がないわけではありません。
分かりました。
さて、大宮エリーさんは最近、パリに行かれたということですが、今回の事件、どう受け止めますか?
ちょうど2週間前に行ってたんですけど、本当に事件があった所でお茶してたり、ごはん食べてたんですね。
なので、本当、アコーディオン弾いたり、昼間からみんな、シャンパン飲んだりしてるような所で、こういうことが起こるっていうのはちょっと信じられなくて、すぐ友達に、あそこで飲食店やってる子とか、ファッションやってる子とかにメールしたんですけど、結構みんな混乱をしているような、信じられないと、もう外に出ないで、もうどうしたらいいのか考えてるって、みんな言ってましたけども。
礒崎さんはどのように受け止めていらっしゃいますか?
そうですね。
僕はちょうど2001年のアメリカ同時多発テロが起こったときに、アメリカに駐在していまして、家族と一緒にアメリカに住んでいたんですけれども、当時のアメリカ国内の世論とか雰囲気を思い出してみると、やっぱり非常に攻撃的だったと思うんですね。
ですんでやっぱり、そういう大人たちの会話を子どもたちに聞かせてしまうと、やはりこれから育っていく子どもたちというのが、やっぱり世の中、非常に対立と不安に満ちたものだという、そういう見方がすり込まれてしまいますので、やはりこういう事件が起こったときには、大事なのは、憎むべきはテロと暴力であって、決して宗教的対立であるとか、民族的対立を決してあおってはならないということを改めて思います。
そうかもしれませんね。
ここまで、パリの同時多発テロについてお伝えしてまいりました。
高岡豊さんでした、どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
さあ、続いてはこちらです。
ワールドカップで一気に注目度を高めた日本ラグビー。
ついに、国内のトップリーグが開幕しました。
このラグビー人気を一過性のもので終わらせないために、日本ラグビー協会も、あの手この手で盛り上げました。
しかし思わぬ失敗も。
日本ラグビー界が抱える弱点とは。
きのう、バンキシャが向かったのは、岐阜県関市の関善光寺。
この寺には今、ふだんの5倍もの人が訪れているという。
そのお目当ては。
五郎丸ってこうやない?
そう、これこれこれこれ。
これこれこれ。
この大日如来。
立てた人さし指を合わせるこの姿が、あの五郎丸ポーズに似ていると、話題になっていた。
寺に聞いても、なぜこの手の形をしているのか分からないという。
とどまることを知らない五郎丸フィーバー。
その五郎丸選手も出場するトップリーグが開幕した。
大勢のお客が、ずらーっと並んでいます。
チケットは完売。
さらに売店でも。
申し訳ございません。
売り切れてしまいました。
五郎丸選手が所属するヤマハのユニホームは、1時間もせずに完売した。
ファンの視線を一身に浴びる五郎丸選手。
前半4分、青のヤマハがトライを決めると。
ついにその瞬間が。
おお、これだ!
五郎丸ポーズ。
しかしこのキックは惜しくも決まらず。
それでも、次のキックは正確に決めた。
これがまさに、トップリーグ通算1000得点目。
この試合、8得点を挙げる活躍で、チームを勝利に導いた五郎丸選手。
非常にうれしかったですね、子どもたちの声援とかも多く聞こえましたし、これから外せないプレッシャーというのが、僕にはやってくると思いますけど。
ワールドカップでの日本代表の活躍をきっかけに、盛り上がりを見せる日本ラグビー界。
しかし、チケット完売の試合で、なぜか空席が。
もっと協会も、本当に全力でやってもらわないと、日本のラグビー、終わってしまうので。
おととい、東京の秩父宮ラグビー場。
開幕戦のおよそ4時間前、グラウンドでは、日本ラグビーフットボール協会のイベント担当、比嘉智也さんが準備を行っていた。
すっごい飛びますね。
新兵器ですね。
今回、初めて導入したこの機械を使って、ハーフタイムにボールを打ち上げ、ファンにキャッチしてもらうというのだ。
協会は今シーズン、並々ならぬ思いで臨んでいた。
ワールドカップで、これだけいろんなメディアとかに選手を登場してもらって、これをどう維持、発展させていくかということに関して言うと、きょうからまた新たなスタートで、自分たちにかかってるかなっていう。
そして、試合開始2時間前。
大勢の人が並んでいます。
スタジアムの外を埋め尽くす観客。
会場前におよそ1900人が列を作った。
この時間で、これだけいらっしゃるとは思ってなかったです、正直言って。
きょう、何人くらい来ると思ってらっしゃるんですか?
1万7000ぐらいでしょうか。
この試合のチケットは完売。
スタンドが大勢の観客でいっぱいになると、誰もが予想していた。
ラグビー場近くのファストフード店では。
わー!
きゃー!
試合に出場しない選手が店頭に立ち、写真撮影や握手に応じるなど、ファンとの交流が行われていた。
実は、こうした活動には、日本ラグビー界が抱える、ある弱点を克服するねらいがあった。
これは、5年前、協会が理念や今後のビジョンを記した資料。
その中で、みずからの弱点と分析しているのは、競技人口や観客数の減少。
若年層の獲得不足。
収益性の低さ、資金不足。
さらに。
プロモーション、広報戦略の弱さと書いてあります。
そこで開幕戦では。
プレス向けの観戦体験会と書かれています。
これまで、ラグビーを取り上げてこなかったビジネスマンや女性向けの雑誌など44媒体およそ130人を招待。
中には。
主婦の友デラックスという雑誌を作っていまして。
新たにラグビーを取り上げてもらおうというねらいだ。
試合開始直前、比嘉さんはロッカールームの前にいた。
選手がロッカールームから出てくる様子をスマートフォンで撮影。
その動画をすぐさまツイッターにアップし、協会として情報発信を行っていた。
試合を生で見るのと一緒で、常に最新の情報を受け取ってもらうという。
そして、開幕したトップリーグ。
パナソニックとサントリーの試合。
日本代表の山田選手がトライを決めた。
ファンを魅了するプレーの数々。
ハーフタイムには、グラウンドでボールをファンにキャッチしてもらう、あのイベントが行われた。
残念!
さらに、試合後には選手が一人一人に、サインや握手などをしてファンサービス。
これも協会がみずからの弱点と分析した新たなファンの獲得不足を改善するための取り組み。
イベントは大成功。
しかし、比嘉さんの表情がさえない。
何があったのか。
試合中、スタンドを見ると。
観客席、ずらっと人が埋まっているんですが、端っこのほうに来ると、かなり大きく空席が空いています。
さらにゴール裏のスタンドもがらがら。
後半終了間際、比嘉さんのもとにも報告が入った。
10792。
10792。
現実だな。
報告は観客の数。
1万792人。
目標の1万7000人には遠く及ばなかった。
しかも、去年の開幕戦よりも少ない結果となった。
なぜチケットは完売となっていたのに、多くの空席が出来たのか。
僕らの責任でしょうね。
重く受け止めます。
今回の試合の収容人数は、およそ2万人。
このうち完売と発表していたのは、一般に販売したおよそ5000席分のみ。
協会は残りのおよそ1万5000席は、チーム企業があらかじめ買い取ったチケットや、シーズンチケットなどで、埋まると見込んでいた。
しかしふたを開けてみると、シーズンチケットなどの利用者が思ったほど伸びず、収容人数の半分ほどしか埋まらなかったと見ている。
この事態に協会は、当初の見込みが甘く、来場を断ったお客様に不快な思いをさせたと謝罪した。
一方、選手は。
満員ということではなかったので、やっぱりちょっとショックでしたね。
ワールドカップのこの期間だけとなってしまったら、それでもう日本のラグビー、終わってしまうので、もっと協会に全力を注いでほしいですね。
イベント担当の比嘉さんも、悔しさがにじむ。
今回みたいに日本代表の活躍によって、チャンスを僕らはもら
こちらは、この金曜、土曜に行われましたラグビートップリーグの開幕カード1試合当たりの平均観客数です。
8534人でした。
プロ野球とサッカーは、年間平均でそれぞれ2万8248人、1万7240人です。
比べてみますと、ラグビーのトップリーグ、まだまだ大宮さん、伸びしろがありそうですよね。
でも結構、女子の人気もあるんじゃないですか。
女子がずいぶんとね。
だからなんかこう、がんがんいくんじゃないかなっていう気もするし。
なんか期待できそうな気がしますけど、でもあの空席があるの、悔しいのすごい分かります。
もったいないですね、あれはね。
演劇とかでも、売れてるのに来ないとかあると、来たかった人もいるわけじゃないですか。
だから、演者が一番なえるんですよね。
選手がもうね、かわいそうなんだよね。
そして磯崎さんは、9月まで三井物産で広報部長を務めていらっしゃいましたが、日本のラグビー界の弱点とされるプロモーション活動、今後、どう展開していけばいいとお考えですか?
そうですね、今の映像にもあったとおり、今までラグビーに興味のなかった主婦層であるとかね、ビジネスマンに、ラグビーをもっと知ってもらうという、そういう地道な活動は続けるべきだと思うんですけれども、そもそもラグビーってスポーツは、僕がまだ若かった、大学生だったころの1980年代から90年代の初めぐらいっていうのは、大人気スポーツだったんですよね。
大学のラグビーの早明戦なんか、国立競技場が満杯になるぐらい、そういうスポーツでしたんで、その後、景気の低迷であるとか、バブル崩壊以降に企業のサポートがなかなか得られなくなって、ラグビーファンというのは減り続けてしまったんですけれども。
やはりそもそも今回、なんでこんなにラグビーが注目されてるのかと考えてみたら、当然のことながら、ワールドカップで日本代表チームが3勝したという、そのことなんですよね。
ですんでやっぱり、
ニュースをお伝えします。
東京・江戸川区で、女子高校生が殺害された事件で、逮捕された男が、アルバイト先で待ち伏せして声をかけ、自宅に誘っていたことが分かりました。
中継です、武井さん。
容疑者の男は、このアパートの3階に1人で住んでいました。
誘った女子高校生について、逃げられないように先に入れて、後ろから襲ったと供述しているということです。
逮捕された青木正裕容疑者は、今月12日、アルバイト先で知り合いだった高校3年の岩瀬加奈さんを首を絞めて殺害し、バッグなどを奪った疑いが持たれています。
青木容疑者は、アルバイト先で待ち伏せて、偶然を装い声をかけ、家に化粧品の新商品のサンプルがあるから取りに来ないと誘っていたということです。
普通にいい子だし、全然、誰かとトラブルになるような子では絶対ないし。
本当に意味分かんない。
青木容疑者は現金7000円を奪ったと見られ、金に困っていて、人を殺して金を奪おうと思ったと話しているということです。
一方で、やりたいことをやってみようと思い、興味半分で殺したとも話しているということで、警視庁は動機を調べています。
NNNがこの週末に行った世論調査によりますと、安倍内閣の支持率は、前の月より4.2ポイント上昇して、43.3%となり、5か月ぶりに支持が不支持を上回りました。
世論調査で安倍内閣を支持すると答えた人は43.3%。
一方、支持しないは39.9%でした。
ことし6月以来、5か月ぶりに支持が不支持を上回りました。
民主党の細野政調会長らによる維新の党と連携して新党の立ち上げを目指す動きについては、66.3%の人が期待しないと答えました。
中国が進出を強める南シナ海にアメリカが軍艦を派遣したことについては、支持するが77.7%に上りました。
またアメリカ政府がこの活動に日本の参加や協力を求めてきた場合には、応じたほうがよいが41.6%、そうは思わないが40.3%ときっ抗しています。
テロ対策が主な焦点となる、G20首脳会議がまもなくトルコで始まります。
中継です、天野さん。
会場の周辺は数キロ四方にわたって封鎖されています。
エリア内の移動は、主催者側が用意したバスでのみ許され、徒歩の移動も制限されています。
厳戒態勢が敷かれています。
会議を前に安倍総理やオバマ大統領など、各国の首脳が続々と現地入りしました。
フランスのオランド大統領は、パリのテロを受け、欠席します。
議長国トルコのエルドアン大統領は、開幕前の14日、テロに対する協力体制が必要になったと述べ、改めてテロ対策を主な議題として取り上げる方針を示しました。
あらゆる問題の根源とも言えるシリア情勢については、前日に関係国の外相らが協議し、1年半以内の選挙を目指すことなどで合意しましたが、最大の焦点であるアサド政権の処遇を巡り、アメリカとロシアが鋭く対立しています。
今回、オバマ大統領とプーチン大統領の公式な会談はセットされていませんが、前日の合意内容をもとに、直接ことばを交わす機会があるのか、注目されます。
当面の国際情勢を左右しかねないG20首脳会議は、2015/11/15(日) 18:00〜18:55
読売テレビ1
真相報道 バンキシャ![字]

バンキシャ!は毎週、注目を集めている事件・出来事について、他にない切り口で検証を加える番組です。今週もスタッフは各地に飛び、ただいま取材中。ご期待ください。

詳細情報
番組内容
真相報道バンキシャ!は福澤朗と夏目三久がお伝えする〈新型〉報道番組。日曜の夜、その1週間の起きた出来事について視聴者の方に「なるほど、そういうことだったのか」と言っていただける番組づくりを目指しています。取り上げるのは、事件・事故・政治・経済からスポーツまで、硬軟とりまぜ幅広く。ニュースの新しい見方をご提供いたします。番組への情報、ご意見は番組HPまでお寄せください。
出演者
【MC】
福澤朗
夏目三久
【ゲスト】
番組ホームページ
http://www.ntv.co.jp/bankisha/

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