男を思い通りに操る術、教えます。
本ブログは全てフィクションです。
忘れられた罠
- 2015/06/26 (Fri)
- その他 |
- Edit |
- ▲Top
獣の足を噛みつく罠。
いくつもの罠を仕掛けたけど、もう要らなくなった。
でも、罠は片付けずにおいたんです。
いくつもの罠を仕掛けたけど、もう要らなくなった。
でも、罠は片付けずにおいたんです。
罠に掛かっても、誰も捕らえに来ないよ。
誰も、仕留めに来ないよ。
その罠は、仕掛けた人間すら忘れてしまっているから。
そんな意味の無い罠に、君は勝手に引っかかったんだよ。
いっそ、仕留められたら楽なのに。
この罠は、君の心に噛みついて離れないんだよ。
少しずつ食い込んでいくけど、致命傷にはならない。
いつまで苦しめばいいのか、誰も知らない。
気まぐれに見にきてあげるかもしれないよ。
君が、どうやって、どんなに苦しんでいるのか。
見に来てもらえるかもしれないという淡い期待がね
君をダメにするんだね。
いつまでも
そこで
オアズケされて
いなさいね。
ほら。
やっぱりダメになったよ。
それじゃあ、
次に会うときまで
そんな日がくるか分からないけど
マゾの心を封印しておきなさい。
君の心の奥深くに
マゾの炎を
埋めておくんだよ。
埋火だね。
私が掘り起こすまで
大切にしておくんだよ。
私の仕掛けた言葉の罠。
私が忘れないことを祈っていなさい。