私は２５歳の時に結婚し、２６歳で長男を、２８歳で次男を出産しました。
長男の時、妊娠４か月ぐらいだったと思いますが、空腹時血糖値が110あったのと、父が２型糖尿病だったため、糖負荷試験を受けたところ、１時間値が184、２時間値が146あったため妊娠糖尿病だと言われました。
ちなみにヘモグロビンa1cは4.8だったため、妊娠してから初めて血糖値が高い状態になったのだろうということでした。
（妊娠すると、胎盤から出るホルモンの働きで血糖値が上がりやすくなります。普通の人はインスリンを多めに分泌してこれに対応できるのですが、もともと糖尿病になりやすい素質を持った人の場合は対応しきれずに血糖値が上がってしまうのです）
結局「食事に気を付けてください」と言われ、「うちの産院では対応できません、大きな病院で出産してください」と放り出され（！）、里帰りで近所の総合病院で出産。
逆子でへその緒が首にぐるぐる巻き付いていたので、帝王切開で出産になりました。
長男は3634ｇありましたが、夫も長身で大きめに生まれたのであまり気にすることもなく、その後もトラブルはなくスクスク育ちました。
また、私の血糖値も産後は正常値に戻っていました。
長男が１歳の時に、次男を授かりました。
長男の時と同じく、妊婦健診ではたんぱく尿も尿糖もいちども出たことが無く、順調な経過でしたが、妊娠８か月の半ばごろから胎児の推定体重がどんどん増え始めました。
私は焦って食事のカロリーを減らしましたが、自分自身の体重はほとんど増えていないのに、胎児はどんどん大きくなり、羊水の量も多いと言われました。
血液検査をしたところ、ヘモグロビンa1cは6.8もあったのです。
再び妊娠糖尿病になっていたのです。
普通、妊娠糖尿病では飲み薬が使えないので、インスリン注射をするそうですが、産婦人科の医師は「食事に気をつけて、太らないようにして」と私に指示しただけでした。
そんなこと言われても、私だってこれ以上は無理！というぐらい「ヘルシー」な食事にしていたのに、これ以上何をどうすればいいのかわからなかったです。
帝王切開で次男が誕生。
しかし、巨大児で、なんと体重は4452ｇも！！
出産に立ち会った夫によると、次男は生まれた後うまく呼吸ができず、みるみるうちに全身がドス黒い色に変わり、あわてて駆け込んできた小児科の先生に処置を受けて連れていかれたそうです。
私が妊娠糖尿病で、適切な治療を受けていなかったため、次男はＲＤＳ（新生児呼吸窮迫症候群）になり、１週間の人工呼吸器装着と１か月間のＮＩＣＵへの入院を余儀なくされました。
次男には、本当にかわいそうなことをしてしまったと後悔しています。
あの時の私にもっと知識があれば「インスリンを打たなくてもよいのですか？」と訊けたのに。
糖質制限のことを知っていれば、自分で防げたのに。
でも、過ぎてしまったことをあれこれ言ってみても、しょうがありません。
妊娠糖尿病の予防として「かたよった食事を避け、適度に体を動かしていれば、まず大丈夫」などと書いてあるサイトもありますが、嘘つき！！と思います。
私はあの時、従来のカロリー制限食も散歩も頑張っていましたよ？
次男は高機能自閉症、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎を持って生まれてきましたが、現在では生卵以外はなんでも食べて良くなり、肌もちょっと乾燥肌ぐらいで、元気に小学校に通っています。
太らないように食事に気を付けたおかげか、標準体重で今のところ問題なく育っています。
しかし、これから赤ちゃんを産む皆さんには、同じ思いをしてほしくないのです。
江部康二先生によると、妊娠中でも糖質制限食は実践してかまわないそうです。
また、場合によっては、インスリン注射が必要になるでしょう。
出産後は正常な状態に戻る場合が多いので、必要なら迷わずにインスリン注射は使ってください。
そして、産後に本格的に糖尿病を発症してしまうこともあるので、定期的に検査を受けられることをお勧めします。
赤ちゃんも遺伝的に糖尿病になりやすい体質を受け継いでいる可能性があるので、食事にはどうか気を付けてあげてください。
子供の糖質制限については、いろいろ議論がわかれるところだと思います。
とりあえず私は、小学生の息子たちには普通に主食は食べさせています。
が、出来る限り料理に砂糖は使わず、また、ご飯のおかわりをしなくてもおなかが膨れるようにおかずをしっかり食べさせています。
皆さんが元気な赤ちゃんを無事に出産されますように♪