生字幕放送でお伝えします岩渕⇒こんにちは。
きょうは、安くなるの?携帯料金です。
政府は今、安倍総理大臣の異例の指示を受けて携帯電話の料金をもっと安くできないか検討を進めています。
本当に安くできるんでしょうか。
どこが変わるんでしょうか。
担当は竹田忠解説委員です。
携帯電話の料金、特にスマホに替えた人、高いと思っている方多いと思います。
なぜ政府を挙げて安くしようとしているんでしょうか。
竹田⇒なんといっても携帯料金の負担が年々重くなっているからです。
総務省の調査ですが2人以上のサラリーマン世帯の携帯電話の料金というのはこの10年間で4000円増えているんです。
家族の中で使う携帯電話の数が増えたというのもありますがいずれにしても賃金がなかなか伸びない中で少しでも通信費を下げて家計の負担を軽くしようということです。
政府もいくら引き下げてくださいとは口出しできないわけですよね。
具体的にはどうするんですか。
総務省の有識者会議で行われているんですが大きな論点となっているのがそもそも携帯料金というのは利用者にとって透明性公平性が確保されているのかという非常に重要な議論をしているわけです。
具体的な議題はライトユーザーあまり使っていない人たちに対して不利な仕組みになっているのではないかといった問題実質ゼロ円やキャッシュバックなど従来から不透明だと批判されている販売方法の問題。
従来から指摘されている契約の2年縛り問題。
こうしたことが議論として言及されています。
あまり使わないライトユーザーが不利というのはどういうことなんですか。
スマホの料金を海外と比較してみます。
主要7都市を見ますといちばん高いのはニューヨーク月に1万601円。
いちばん安いのはストックホルムで4400円余りです。
東京はといいますと7022円。
主要7都市の中では真ん中ぐらい高くもなく安くもなくというような感じです。
これには大きなからくりがあります。
あくまで月のデータ通信の量が2GBの場合です。
インターネットをどれだけ使うかということですね。
しかし総務省は、日本の場合は多くのユーザーが使っているデータ通信の量は実は1GBよりも少ないとみているわけです。
半分以下なんですね。
なのに大手3社の料金プランというのは月2GB、一部の例外を除いてこれより下のプランがないんです。
あまり使わない人、ライトユーザーからすると実際使っているものよりも高い料金プランを使わされているということです。
1か月、1GBというのは大体どのぐらいなんでしょうか。
これだけあります。
これだけのことを毎日やってひとつき1GBで収まります。
私もこれに収まっていますね。
あまり使わない人たちからするとこれだけできればほぼ十分ということになります。
実際ヨーロッパなどでは1GBよりもずっと少ない0.5GBや、0.25GBといったプランを持つ国もあるわけです。
その分、安いわけですね、料金が。
日本もライトユーザーのための1GBよりももっと下の料金プランが整備されるかどうかが1つの焦点です。
2つ目は実質ゼロ円キャッシュバックなどこれも何か問題なんですか。
例えばA社のスマホを使っている人が電話会社を乗り換えてB社のスマホを購入したとします。
新しい高機能の携帯だと大体8万円ぐらい高いものは10万円します。
そのスマホ代はどうなるかというとB社の携帯をずっと例えば2年だったら2年使い続ける契約をすればB社が月々負担するということにして実質ゼロ円でスマホが手に入るというような仕組みです。
キャッシュバックは携帯電話会社を乗り換えれば、お金がもらえるというもの。
最近はポイントがもらえますが最近は落ち着きましたがかつては家族そろって携帯電話会社を乗り換えると何十万円ももらえるというキャンペーンがあったりしてこれはニュースにもなっていました。
一見、利用者にはよさそうですが気になるのはお金がどこから出ているのかですね。
電話会社がいわゆる販売奨励金ということで出すことになりますがそもそもそのお金は結局電話会社を乗り換えずにずっと使っている長期ユーザーのお金が流れているということになります。
ですから長期ユーザーのお金が携帯電話会社を頻繁に乗り換える人の獲得合戦に回っているとすればそれは不透明だし不公平だという批判になっています。
高市総務大臣は端末のための奨励金ということには一定の上限を設定できないかという案を出しています。
奨励金に何らかの制限が加えられるのかというのが次の焦点です。
金額が下がれば長期ユーザーのお金も少し下がる可能性があるということですね。
3つ目、契約の2年縛り問題。
どういうことかといいますと携帯電話やスマホを購入したときに、電話会社と2年間ずっと契約しますという契約を結べば端末代金や通信料金の割り引きが受けられます。
多くの人が契約します。
2年待たずに途中で電話会社を乗り換えたり解約したりすると違約金を取られます。
各社、大体1万円くらいです。
2年を過ぎればあとは自由に解約できるのかということですがそんなことはないんです。
解約できるのは2年たったあとたった1か月だけ過ぎると自動的に次のまた2年縛りが発生します。
逃してしまうとまた次に解約できるのは次の2年を待たなくてはいけません。
非常に不透明じゃないか分かりにくいという利用者の批判が前から出ています。
大手3社とも批判にこたえるために解約できる期間を1か月だけではなく2か月ぐらいに伸ばしますかねということでそういう方向性になっています。
いずれにしても2年縛りという問題どう改善されるのかというのも次の焦点です。
3つありましたがこうした点が改善されれば今後、料金が下がってくる可能性が出てくるんでしょうか。
そういうことを期待したいんですが実はもう1つ大きな問題が残っています。
それは大手携帯3社の横並び料金体系です。
これを総務省は協調的寡占状態になっていると言っています。
料金で足並みをそろえているわけですね。
これが変わらないかぎり本格的な値下げというのは期待できないといわれています。
そこでこの状況を変えることに期待されているのが格安スマホの存在です。
私の周りでも利用する人が増えてきています。
格安スマホは大手の電話会社から回線を借りて新規の参入事業者が携帯のサービスを行うというものです。
やり取りする情報の量が制限されたりアフターサービスが手薄だったりいろいろ課題はありますが通信回線を借りてサービスをしていますので料金が安いんです。
大手に比べると半分から3分の1ぐらいで済む可能性があります。
ですから有識者会議の中でも格安スマホをもっと便利に利用できるように支援策を検討できないかという案もあります。
これも焦点になっています。
年内には結論が出る予定です。
次回は後藤千恵解説委員です。
ぜひ、ご覧ください。
2015/11/17(火) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「安くなるの?携帯料金」[字]
NHK解説委員…竹田忠,【司会】岩渕梢
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出演者
【出演】NHK解説委員…竹田忠,【司会】岩渕梢
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ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
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