みんなのためのバリアフリーバラエティー…こういう重度でそうやって自立生活をしてるっていう事を言うとみんなに驚かれるんですって?大概は「親御さんどこにいるの?」って聞かれる事が多いですけど「1人暮らししてる」って言うと「え〜!?」みたいな感じで結構言われます。
それも1人暮らししよう思たら24時間ヘルパーつけないといけない。
やっぱヘルパーついてるとハプニングいっぱいですけど楽しいですよ。
楽しそうで。
ちょっと愛ちゃんどうですか?今の。
初めて1人暮らしって聞いた時私本当驚いたしあとグレースちゃんは恋多きじゃないですか。
あっそやねん!それもそやねん。
だからもう恋もすごく楽しんでて充実してるよね〜。
メッチャクチャ楽しいですよ。
さあ人生を豊かにする自立生活。
これどんどん広まってほしいんですがそんな訳で広めましょうよという事でなんと今日はスタジオに自立生活の伝道師と誰が言ったか分からないんですけども来て頂きました。
藤原拓郎さんで〜す。
(拍手)よろしくお願いします!拓郎さん伝道師なんですね。
はい。
今日はヘルパーさんにも来て頂いておりますけどもどんな行程で行ったのかちょっと説明して頂けますか?はい!大阪を出まして京都の南部をすり抜けて三重から和歌山をぐるっと1周して大阪に戻ってくる…41日?あっ3日前に帰ってきたばっかり!?本州最南端和歌山県南部。
取材班は拓郎さんの野宿旅に合流!旅を始めて25日目。
拓郎さんは笑っていた。
拓郎さん何で笑って…?拓郎さんの移動手段は電動車いす。
唯一動かせる右手でレバーを握り続けてきた。
しかしもっと大変なのが旅に付き添ってくれるヘルパー!野宿の道具を積んだリヤカーを交代で引き続ける!特に山道は地獄!しんどくないですか?40日に及ぶ今回の旅には拓郎さんに共感した総勢10人のヘルパーが2人ずつ交代で付き添う。
障害者にとっての自立生活。
基本となるのは自分の意思で物事を決める事。
よく道に迷う拓郎さん。
ヘルパーに頼るのではなく自分で調べて指示を出す。
どんな旅にするか決めるのは全て拓郎さんだ。
旅の目的の一つは地方の障害者の実情を探る事。
しかし道中出会ったのは健常者ばかり!果たして障害者は街にいないのか?聞き込みをする事に!ちょっとすいません。
この辺で僕みたいに車いすで動いている人って見た事あります?ここら辺車いすはあんまり見られないですね。
この辺で僕みたいに障害者って見た事あります?あんまり見ないです。
車いすで…。
どっから来たんよ?大阪の阿倍野から。
大阪から?阿倍野から。
阿倍野から来たん?すごいな!僕みたいに動き回ってる障害をもたれた方っていません?どうやろな…。
あんまり見た事ないですね。
頑張って下さい。
ありがとう。
ありがとうございます。
頑張ってな。
すごいな。
なあ!ありがとうございます!夜7時。
障害者探しを諦めコンビニへと向かった拓郎さん。
店に入ると店員にあるお願い事を始めた。
向かったのはコンビニの駐車場。
なんとここでテントを張り野宿する!3年前まで家族と一緒に暮らしていた拓郎さん。
彼の世話は全て家族がやってきた。
自分がやりたい事があっても家族に負担をかけたくないと我慢する事もしばしばあった。
そんな拓郎さんが家族から離れヘルパー制度を利用して自立生活を始めたのは23歳の時。
自分の意思でやりたい事ができる。
もちろん野宿もできる。
おやすみさい。
ありがとうございました。
当たり前の自由を手に入れた拓郎さんは自分と同じような障害者にその喜びを伝えたいと旅をしているのだ。
はあ〜。
何かもう慣れてる感じがするけどね交渉とかね。
ヘルパーを利用しているとトラブルとかって結構あって信頼関係を作っていくの大変だと思うけれども40日間ってこうずっと一緒にいる感じで正直私だったら嫌だなって思ってしまうところがあるから。
拓郎くんどうだったんですか?小畑さん。
拓郎くんが右やって言ったのをまあ僕はまっすぐやろな思てたら合ってたのはまっすぐで後から「ほらみ!」みたいな事はありましたけど。
ちょっときついで。
こっちじゃないって分かってんねんけどリヤカー引いてんのやで。
ねえ。
ピリピリ感が伝わってきた。
お〜なるほど!なるほどね。
さて何よりもやっぱりVTRでも思わず「えっそうなん!?」って声を上げてしまったのは障害者の人と会わなかったっていう。
歩いてる時に…そうですね見ますね。
見ない?いるのにいるはずなのに?いるはずなのに…。
僕も個人的にはびっくりしましたけども障害者がいない。
そういう訳で拓郎さんはなんと障害者が絶対いるやろうという場所を目指したそうなんですね。
それじゃあそのVTRどうぞ。
拓郎さんの車いす野宿旅。
温泉で有名な白浜町にやって来た。
この日向かったのは作業所。
ここなら間違いなく障害者に会える!失礼します。
今日はよろしくお願いします。
ここには身体障害のある人や知的障害のある人など20人ほどが通っている。
早速拓郎さんは自立生活のすばらしさを訴えようとしたが…。
もう一つ…知らないですか?来年4月から施行される障害者差別解消法。
障害を理由にした不当な差別的取り扱いが禁止される!車いすやから入ったらあかんとかねおかしいよね。
今日はありがとうございました。
(拍手)拍手で終わった演説会。
拓郎さん手応えは?50点?訪問が終わるとひたすら移動。
一日平均18キロ進む。
日が沈み今日もまた野宿するためコンビニへと向かった。
とその時!地元の女性から声をかけられた。
すごいですね!突然電話を始めた女性。
友人の家に泊まれるかもしれないという。
ありがとう!本当に…家にはなんと温泉がついているという。
さすが温泉の街白浜!早速入らせてもらった。
ゴメンゴメン!やばい。
いい音した。
どうですか?温泉は。
源泉掛け流し!長旅の疲れが癒やされていく。
そして久しぶりの布団だ!布団で寝れてよかったですね。
拓郎さんの障害者探し。
ようやく隣町に自立生活を目指している人がいるという情報をキャッチ!10年前県内で初めて出来た重度身体障害者のグループホームだ。
こんにちは。
こんにちは。
ここでは7人の障害者が共同生活をしている。
リーダーは…二十歳の時から施設の大部屋で暮らしてきた長谷川さんはここに来て初めて1人部屋を手に入れた。
グループホームでは門限や消灯時間に縛られない自由な暮らしを満喫している。
長谷川さんのここでの暮らしを支えてきたものがある。
それがこの車いす!アメリカ製の車いすを徹底的にカスタム!このおしゃれ車いすで毎日20キロ近く出かけてきた。
しかし長谷川さんは3年前に腰を痛めこの車いすに乗れなくなってしまった。
今外に出かけられるのは移動支援を受けられる2週間に一度だけ!地方では自立生活をするための十分な支援を受けられない現実。
なるほどね。
愛ちゃんどうでしたか?都会はいろんな意味でバリアフリーだったりとかいろんな選択肢もあったりするから田舎に行けば行くほどどっか出かけようっていう時に選択肢がなかったりとか。
もっともっともっと人も少なかったりヘルパーさんも少ないと思うしという意味では本当大変な環境なんだなと思いましたね。
グレースはあれですよね。
それこそ地方にいたんですよね?そうですね。
私が住んでたのは那須塩原市っていう所なんですけれども地域に自分たちも住めるんだという事がなかなか知らないっていうのがあって。
情報入らへんねや?そうなんですよ。
私知ったのは「きらっといきる」で知ったぐらいなんで。
何で西日本の人は住めるんだろうみたいな。
マジで?制度自体がまずないと思ってたので。
まずないと。
さっきの作業所の方と同じようなねリアクションだったんだ。
リアクション的には同じでしたね。
今日今VTRに出て頂いておりました長谷川さん。
実はね来て頂こうと思っていたんですね。
ところがまさにヘルパーさんの都合がつかずスタジオに来れないという事で電話がつながっております。
長谷川さ〜んもしもし!あっどうもこんばんは。
山本シュウです。
よろしくお願いします。
こんばんは。
長谷川さん2週間に一度しか出られないんですか?どうして自立する事が難しい事になってるんでしょうか?グレースも言えば地方にいて全然外に出れるなんて思ってもなかったけど大阪に来て今自立してるんですけどそういう何かこう街に移動するっていう事はお考えじゃないですか?街の仕組みがよくなっていくためにも長谷川さんはそこで暮らし続けたいていう事…?そうですね。
本当にお体気を付けて頑張って下さいね。
長谷川さんありがとうございました。
何よりもヘルパー派遣これ問題なってるなっていう感じですよね。
長谷川さんが外に出られへんスタジオに来れないっていうのは。
ヘルパー派遣の制度はいくつにも分かれています。
料理や掃除を行う家事援助。
トイレやお風呂を世話する身体介護。
外出に付き添う移動支援などです。
決められた役割しか頼む事ができませんが地方に住む障害者の多くがこれらの制度に頼っています。
一方自立生活を支えるための制度として重度訪問介護というものがあります。
外出も家事も何でも頼む事ができるオールマイティーな仕組み。
都市部で1人暮らしをしている重度障害者の多くがこの重度訪問介護を使っているんです
日本の地方の現実なんですね。
さあなぜこの重度訪問介護が進んでいないのか?なんとここの拓郎さんが今回行政に直接行って調査して下さいました。
VTRどうぞ!和歌山県第2の都市…障害者の実情を知るため市の福祉課を訪ねた。
おはようございます。
おはようございます。
田辺市の人口7万7,000人のうちおよそ5.5%が身体障害者!どうかな…。
なくてやってるんで…。
実際そういうケースが出た場合はね。
歯切れの悪い答えに拓郎さんも納得のいかない様子だ。
なるほどね。
なるほど。
三重の方はまだ利用者数があるんですけども和歌山の南の方に…減っていくにつれて重度訪問介護の利用者数0に。
ほんまやね。
和歌山さっきのパネルか何かで1か所だけ突出して多い所がありません?和歌山32か。
何人かの人が自分ら地域に住みたいって言ってメチャクチャ声を上げて役所にアグレッシブに交渉してで何人か住んでる方がもうおられるんですよね。
やっぱりそういう方が出てくるとあっ住めるんだっていう事が分かってきて住めるのかな?私も僕もっていうのがどんどん次から次へと声が上がってくるのかなと思って。
大都市だからいいとか地方がいいじゃなくて誰もが好きな所に住めるというところがすごく大事な気がします。
まさにこれを機にみんながやっぱこういう事情もあるしこういう事もある。
ほんじゃあこれどうしたらええねやっていう事を一回テーブルにブワッと載せてみんなで考えたいなと。
当然この「バリバラ」でも今ご覧の皆さんからご意見やね自立生活に関する悩み是非お寄せ頂きたいと思っております。
是非ね諦めんといてほしいと。
そやねん。
2015/11/15(日) 19:00〜19:30
NHKEテレ1大阪
バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「紀伊半島700km!自立生活を広める旅」[解][字]
障害者が施設ではなく地域で当たり前のように暮らす自立生活を広めたいと紀伊半島一周、野宿の旅に出た脳性まひの男性。そこで見えてきた地方の障害者を取り巻く課題とは?
詳細情報
番組内容
障害者が施設ではなく地域で当たり前のように暮らす自立生活。その素晴らしさを広く伝えたいと大阪市に住む藤原拓郎さん(26歳)は電動車いすで紀伊半島一周700kmの旅に出た。脳性まひで両足と左手がほとんど動かせない藤原さんはヘルパーの助けを借りながら野宿し、多くの人びとと出会っていく。旅を通して見えてきたのは地方に暮らす障害者を取り巻く課題だった。【ゲスト】はるな愛さん(タレント)
出演者
【ゲスト】はるな愛,【出演】大橋グレース,【コメンテーター】玉木幸則,【司会】山本シュウ,【語り】神戸浩,伊藤愛子
ジャンル :
福祉 – 障害者
情報/ワイドショー – 健康・医療
バラエティ – トークバラエティ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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