やきものについて〜技法編 産地編はこちら
私達が普段何気なく使っているうつわ・やきもの。
以外にも歴史は深く、長い年月を経て現在に至っています。
ここでは「日本六古窯」など、伝統的工芸品を産地と技法からご紹介します。
聞いたことがあるもの、使っているもの、知らなかったもの。単なる茶碗じゃなかった?
今使っている物が、ちょっと違って見えたりして・・・
画像をクリックすると、説明に飛びます。
技法 / technique
あ か さ た な は ま や ら
<あ>
赤絵(あかえ)
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209-0290 赤絵花鳥ポット 203-0291 赤絵唐草盛鉢
茶こし付
釉薬を掛けて本焼きをした陶磁器に、上から赤を主として緑・黄
藍などの色釉で上絵付をしたものです。
金属たわしや、クレンザーで洗うのは厳禁です。
赤楽(あからく)
011-0057 赤楽抹茶碗
楽焼の一種で、赤色を帯びたもの。土は細かく(黒楽は粗い)
初代長次郎のころは聚楽土を用いました。京都周辺の
土が良く使われており、800度くらいの低温度で焼き上げます。
赤釉にも濃淡があります。楽焼はやわらかく、使用前には
たっぷりぬるま湯につけて、半日ほどおいてから使い
しまいこむときには、10日〜2週間くらいかけて乾燥させてから
にしましょう。
飴釉(あめぐすり)
飴色(茶褐色)をした釉薬のこと。大樋焼では初代以降の特徴に
なっています。鉄分の多い釉を、酸化で焼成したときに発色します。
安南(あんなん)
安南は現在のベトナムのこと。中国と接しているため、影響を受け
おおらかさをもった青磁・白磁が焼かれた。14・5世紀になると
染付・赤絵の製作も始まった。
特徴は釉と共に呉須が流れて文様がぼやける絞り手と蜻蛉手と
よばれるトンボの絵の茶碗が有名です。
高台が高いもの、すそがやや広がっているもの、糸底が
広いものなど、形状も特徴があるものが多いです。
茶人にも愛され、水指や茶碗・鉢などがあります。
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イッチン
昔は柿渋をひいた強い和紙を、円錐状に丸めてその中に化粧土を
入れてしぼり出し、文様やや線を描いたものです。
今は和紙の代わりにスポイトやビニールに口金をつけたもの
を使っているようです。もともとは染物に用いられていた技法でした。
一説には、古九谷の画工がこの技法を始めたとされ、その号が
一陳斎であったため「イッチン」と名が付いた、言われています。
化粧土で描いているため、その部分が盛り上がっています。
色絵(いろえ)
技法は赤絵と同様で、釉薬を掛けてから本焼した白い陶磁器に
上から色釉で絵付けをし、さらに低温度で焼いています。
近年までは、絵の具は赤・黄・緑・青・紫などに限られていましたが
最近は技術が進歩して中間色など様々な色が出せるようになりま
した。華やかな雰囲気が持ち味です。赤絵同様、クレンザーや
金属たわしなどで洗うのは厳禁です。
印判(いんばん)
同じ文様のうつわを大量に製造するための染付の技法のこと。
1615〜24年ごろに、美濃の窯で始められたと言われています。
初期は型紙をおいて、墨を吹きつけて文様を出していました。
伊万里でも、、初期は木版や芋版に絵の具をつけて、捺印していた
そうです。明治以降は銅版や石版が利用され、様々な手法が
生み出されました。
絵唐津(えがらつ)
唐津焼の中で、絵が描いてあるもの。釉薬の下に簡略で
素朴な図案を描き、その上に土灰釉を掛けて焼きます。
黒か赤褐色に発色し、ちりめんじわが出るものが多いです。
織部(おりべ)
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301-0222 織部飯茶碗 303-0075 市松銘々皿
桃山時代に美濃(岐阜県)で、千利休の高弟・古田織部の指導により焼かれた
もの及びその技法で焼かれたもの。
酸化銅の釉薬を掛けたもので、深い緑色の発色です。
意匠や色彩が斬新で、種類が多く、赤織部(赤土で作られたもの)・青織部
(総織部 器の表面全体に酸化銅の釉薬を掛ける)・鳴海織部(織部が尾張の
鳴海村で焼かせたもので、赤土と白土を張り合わせて作る)・黒織部(一部だけ
釉薬を掛けず、そこに鉄絵や象嵌風の模様を施し、焼成中に窯から器を引き出し
黒を発色させる)などがあります。
<か>
貫入(かんにゅう)
401-0054 九重青磁花生(小)
釉薬に現れたヒビのことで、装飾技法として使われています。
原因としては素地と釉薬の焼成と冷却の間の膨張・収縮率の違いが
考えられます。
薩摩焼・粟田焼・萩焼などが有名です。かいらぎなどがこれにあたり
装飾としてはっきりさせるため、黒や赤(紅・ベンガラを用いる)を
つけることもあります。
黄瀬戸(きせと)
桃山時代に美濃で焼かれたものですが、長い間隣接する瀬戸でも
焼かれていたので、この名がつけられたようです。
簡単な草花の模様を竹のへらで線彫りし、そこに銅釉や鉄釉を掛けます。
この銅釉は、素地に浸透し、中を通って裏面に出るものを胆礬(たんぱん)
とよび、珍重されています。
金彩(きんさい)
金泥や金箔、金粉などで上絵付けした器に装飾を施す技法のこと。
金襴手ともいわれ、華やかな装飾技法です。
金の変わりに銀を用いたものを、銀彩または銀襴手といいます。
金属たわし、クレンザーなどは厳禁です。
最近は電子レンジが使える特殊な金絵付けのものもあり、こちらは
大丈夫です。それ以外は避けてください。使用中に火花がちり、危険です。
黒楽(くろらく)
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011-0056 黒楽抹茶碗
楽焼の1種で、黒色不透明の釉薬を掛けて焼いたもの。
高温で焼くので、一般的な窯と構造の異なった小さな窯で
フイゴをつけ、炭火で焼きます。焼きあがったらすぐに引き出し
湯につけます。赤楽より高温で焼成(1200度くらい)しているので
楽茶碗の中では比較的丈夫なこと、わびさびにふさわしい雰囲気を
体現していること、一度に少数しか焼成できないことなどから
赤楽よりも格が高い扱いをされています。 使用前にはたっぷりぬるま湯に
つけて半日ほどおいてから使い、しまいこむときには、10日〜2週間くらい
かけて乾燥させてからにしましょう。
交趾(こうち)
中国で明の時代に焼かれていました。鉛釉を用いたもので
主に黄・緑・紫などの色が多く作られていますが、最近は
浅葱・青など色味も増えてきました。
交趾(インドシナ)を通ってくる貿易船がもたらしたことから
この名で呼ばれたようです。薄く、やわらかい仕上がりです。
急に沸騰した湯などを注ぎますと、ひびが入ります。
玉露など、比較的飲みやすい温度で淹れるものに向いています。
番茶やほうじ茶などあつあつをいただくものは、土物の湯呑が
適しています。
小鉢などの食器や茶器、香合や香炉・花入などが作られています。
粉引(こひき)
227-0055 粉引茶香炉
(ろうそく1ヶ付)
李朝初期の高麗茶碗の一種に見られたもので、褐色の生地を隠すために
鉄分の少ない白土を、器ごとどっぷりとつけたり、総掛けしたりして
つけ、透明釉を掛ける技法のこと。粉を拭いたり、粉を引いたりしたように
見えるので、粉吹(こふき)あるいは粉引と呼ばれています。
陶器に施す手法で、吸水性があるため抹茶碗に使われて
きました。萩焼のように色が変化して行くことも好まれる理由の1つかも
しれません。食器・茶器類は使用前に充分に水を含ませる事が
必要です。(写真の茶香炉には必要ありません)
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<さ>
三彩(さんさい)
生地に直接緑や黄・白・褐色・藍など、色の違う釉薬で絵付して
低火度で焼いたやわらかい陶器のこと。
必ずしも3色ではなく、2〜5色使う場合もあります。
(それも三彩と呼んでいます)
志野(しの)
日本独自のやきもので、利休の時代に美濃作られたものです。
日本で白いやきものができるようになったのは、志野が最初。
長石の粉を釉薬として掛けたもので、土は美濃特有の百草(もぐさ)土という
やわらかい土が用いられています。
釉面に貫入があり乳白色の所々(釉薬の薄いところ)に、ほんのりとした
紅赤色の火色が現れているものが多いです。鉄釉で絵を描いてから
長石釉を掛けて焼いたものが絵志野で、焼成すると鉄釉は釉の上ににじみ
出てきます。全体がねずみ色で、絵模様が白く出ているのが鼠志野です。
また、焼成火度により褐色・赤色にも発色。それらは赤志野、紅志野など
の種類に分けられます。
辰砂釉(しんしゃゆう)
磁器用の釉薬で、鉛を還元炎でできており、鮮紅色に焼きあがります。
もともと、辰砂というのは天然に出る硫化水銀を細かく砕いて
作る朱色の顔料のことなのですが、焼き上がりの色がこの顔料と
似ていることからこの名前で呼ばれています。
青磁(せいじ)
青磁は少量の鉄分を含む灰釉を掛けて還元炎で焼き、緑青色または
澄んだ青に発色したもので、陶器も磁器もあります。
日本には鎌倉時代に伝わり、天目などと共に貴族や茶人に
珍重され江戸時代には伊万里焼を中心に各地で焼かれるように
なりました。
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青白磁(せいはくじ)
白い生地の上に、淡青色の透明な釉薬を掛けたもので
白磁と青磁の中間です。釉薬の薄いところは白に近く、濃いところは
淡い青色をしています。やわらかい雰囲気が感じられます。
染付(そめつけ)
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染付花容 小鉢 300-0209 015-0098 祥瑞蓋付湯呑
赤もあります。
白い生地に呉須(ごす 酸化コバルトを含む顔料)で文様を
描き、上から透明な釉薬を掛け、焼成します。
焼くと藍色に変化するので、中国では染付のことを
青花(チンホウ)と呼ぶそうです。
日本では室町時代に始めて輸入され、見かけが藍色の麻布(染付)と
似ていることから、そう呼ばれるようになったとか・・・
取り合わせがしやすく、清涼感があり、シンプルで飽きないところが
人気の理由です。
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<た>
朝鮮唐津(ちょうせんからつ)
藁灰釉と鉄釉を掛け分けたもので、灰白色と黒飴色の混ざり合った
混ざり合った色合いが特徴です。
白海鼠釉(灰白色部分)が黒飴色に流れている景色が見所のひとつに
なっています。鉄分の多い荒めの土で、釉薬を多めに掛けて焼きます。
木型でたたいて土をのばして形を作る、朝鮮風の手法から
朝鮮唐津と呼ばれるようになりました。
鉄釉(てつゆう)
鉄を含む釉薬の総称で、釉薬の基本的な発色剤のひとつです。
釉薬の中に含まれる鉄の量によって、色合いが異なります。
多いと茶や黒褐色になり、少ないと青磁釉、黄瀬戸釉などがあります。
十草(とくさ)
011-0265 京とくさ夫婦湯呑
夫婦茶碗もあります。
植物の十草(木賊)に文様が似ていることからこの名で
呼ばれています。白地に縦に染付で縦に細い線が引かれています。
似たような文様に、麦藁手(麦藁のような縦じま模様。藍や茶褐色・黄色
などがまじえたものもある。線も間隔もやや太い)千筋(線・間隔が細かい)
有平(線が太く、細い線をまじえたものもある)などがあります。
飛鉋(とびかんな)
元は偶然生じた文様です。半乾きの生地をろくろでまわし
薄い金属製のへらを大きな角度で当てると、ろくろの回転に
へらがはじかれて、表面に手斧を掛けたような跡が付きます。
これを利用して着物の絣のように文様を彫り付ける装飾技法が
生まれ、多くは民芸陶器等に良く使われています。
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<な>
南蛮(なんばん)
南方(インドネシア、タイ、ベトナムなど)方面から輸入された
陶器の総称。作風は必ずしも一定していませんが、その多くは
無釉の紫黒色の焼締めたもので壺類が多いです。
その堅固で素朴な風合いが茶人にも好まれました。
備前や信楽、丹波、伊賀、瀬戸、唐津などに写しがあります。
布目(ぬのめ)
成形したうつわの生地が乾ききらないうちに、蚊帳やガーゼなどの
布を押し当てて、織目のあとをつける技法です。
もともとは、型から生地をはがしやすくするためのものでした。
陶器に初めて布目を施したのは、織部焼と言われています。
練込(ねりこみ)
色の違う2種類以上の陶土を練り混ぜて作る文様のことです。
イメージはマーブル模様が近いと思います。
混ぜた陶土を、練ったりたたんだりしてスライスし、それを型で成型する場合と
ろくろでひく場合があります。
練り合わせ方により、鶉羽(うずらば)文・木埋(きめ)文、鎬目などがあります。
鼠志野(ねずみしの)
白い生地に、鬼板と呼ばれる自然の酸化鉄を溶かした泥を化粧掛けし
文様をへらなどで掻き落とします。
その後厚く長石釉を掛けて焼成します。
掻き落としたところは白く文様として残り、それ以外のところは鉄分が
残っているので鼠色に発色します。
そこから鼠志野と呼ばれています。
渋みがありますが、食材の色が引き立つうつわです。
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<は>
灰被(はいかつぎ)
薪の灰がうつわ表面に付着して、熱によってとけて灰釉を
掛けたような状態になったもの。
または、天目茶碗において窯変により灰を被ったように焼きあがった
もののことをいいます。
灰釉(はいゆう)
かまどなどで、雑木の薪を燃やした後に残った灰や樹皮などを
焼いた後に残る木の灰を原料にした、基本的な釉薬のひとつです。
灰は温度が1200度以上にならないと溶けません。
落ち着いた色彩のシンプルで素朴な雰囲気のうつわです。
刷毛目(はけめ)
白刷毛目 飯器 227-0080
白泥が、刷毛で器の内外にぐるりとはいてある文様のことです。
まるで一筆書きのように、始めと終わりがはっきりしています。
生地の地釉の色によっても表情が違います。
表面が濃い白泥釉で盛り上げたものを堆花(たいか)といい
盛り上げた部分が線状になっているものを堆線(たいせん)といいます。
暖かみがあって気取らない、素朴な雰囲気で人気があります。
火襷(ひだすき)
主に備前や常滑焼に見られる技法のひとつで、襷状に赤褐色の
筋が現れたものです。
これは、もともと窯で重ねて焼くときに溶着防止のため間に敷いた
藁や塩俵を薪と共に用いたときに器にまつわりついて、素地の鉄分が
酸化したもので偶然現れたそうです。
後に意識的に藁や塩俵を巻いてこの文様を出しました。
吹墨(ふきずみ)
705-0003 吹墨月兎陶時計
染付でよく使われる、下絵の技法のひとつ。
字の通り、染付の呉須を吹きかけて、装飾したものです。
中国の明時代の古染付が最初と言われています。
日本では、肥前の百間窯で、型紙を使って染付に生かしたのが
始まりです。海の波しぶきを表現するときなどにも使います。
牡丹餅(ぼたもち)
火襷と同様、主に備前焼に見られる窯変のひとつ。
大きな皿などの上に円形の小さな器を重ねて焼き、緋色の模様を
つける技法です。
緋色がまるで牡丹餅をのせたように見えることから、この名が
ついたようです。始めは偶然から生まれたものでしたが
後に意識的に行うようになりました。
<ま>
斑唐津(まだらがらつ)
唐津焼の一種で、土灰に長石を混ぜて基礎釉を作り、藁灰を混ぜて
白濁した釉薬を掛けて焼きます。焼いている途中で灰が付着したり
火の状態等で色が変わり、あちこちに斑ができることから
この名が付きました。
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三島手(みしまで)
灰鼠色の生地に、線彫やスタンプで文様を入れて上から白土を刷いて
からふきとり、透明釉をかけたものです。
そうすると、白く文様が残ります。器の内外に施された点線模様が
静岡県の三島神社で発行された暦に似ているからこの名が付いた
とも言われています。
<や>
焼締(やきしめ)
釉薬を掛けずに、900〜1400度の高温で硬く焼締めた陶器のことです。
備前や信楽・伊賀・丹波などが代表的な窯です。土に粘りときめ細かさが
必要とされています。ざらざらとしていますが、土そのものの風合い
が魅力です。花入などは、わざと霧吹きでぬらすことによって艶を出し
て飾ることも。器も水でぬらしてから布巾でたたくようにして、軽く水分を
ふき取ってから使うと、艶が出て食材がいっそう引き立ちます。
釉裏紅(ゆうりこう)
生地に酸化銅で下絵付けをして、透明釉を掛けて還元炎焼成を
すると、銅の成分が釉薬の下で紅色に発色します。
このことから、この名が付きました。
釉薬の下に絵付けされているので、上絵付けの赤絵に比べて
磨耗しにくいのです。
油滴天目(ゆてきてんもく)
203-0007 油滴天目大鉢
黒い釉面に金や銀の斑点が浮かび上がり、これが油が水に
浮いているように見えることからつけられた名前です。
天目の中でも曜変とともに、美しさは双璧と言われています。
まるで夜空に星が瞬いているようにもみえるので、星建盞(ほしけんざん)
と呼ばれているものもありますが、これも油滴の一種です。
瓔珞(ようらく)
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500-0061 瓔珞夫婦茶碗 500-0059 瓔珞夫婦湯呑
古代インドの貴婦人の装身具で、金属玉や珠玉を紐でつないだ
ものを文様化した物が瓔珞です。その華やかさから吉祥を表す
文様として使われています。
上から下に垂れ下がるように描かれており、優美な雰囲気です。
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<ら>
楽焼(らくやき)
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011-0057 赤楽抹茶碗 011-0056 黒楽抹茶碗
京都の陶芸家楽家代々の作品及び同様の作り方をした
陶器を指します。
1577〜8年ごろ、朝鮮からの帰化人阿米夜(あめや、飴也とも書く)
が京都で焼き始めたのが原型といわれています。子息の長次郎が
その技法を継承し、信長・秀吉などの庇護を受け、利休の指導の下に
聚楽第で焼いた事から 「 聚楽焼 」 と呼ばれ、秀吉から 「 楽 」 の
金印を受けてからは「楽焼」と呼ばれるようになりました。
京都付近から出る加茂川の石や、日の岡の石を釉薬し、聚楽土や
岡崎の土を用いて、ろくろを使わず手づくねで、鉄や竹のへら、小刀で
削って成型し、800度くらい(赤楽の場合)の低温度で焼成します。
釉薬の色から、赤楽・黒楽・白楽などの種類があります。
利休の指導があったことにもよりますが、楽焼の抹茶碗は
抹茶の色との調和も良く、お湯の熱さを和らげますが、温度も保ち
手に持ったときや飲むときの口当たりもやわらかいことから、抹茶碗では
一番重宝されています。
抹茶碗のほかに、香合や水指、皿など茶陶が主に作られています。
使用前にはたっぷりぬるま湯につけて、半日ほどおいてから使い
しまいこむときには、10日〜2週間くらいかけて乾燥させてから
にしましょう。
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