超絶 凄(すご)ワザ!「究極のフライパン対決」(後編) 2015.11.14


主婦の皆さ〜んお待たせしました。
今回はフライパン。
日々の料理に欠かせない調理器具の王様。
でもご存じですか?一般的なフライパンコンロの…もしコンロの熱を極限まで生かすフライパンができれば…。
ご家庭では主婦が最も減らしたいという調理時間が大幅に短縮。
光熱費も抑えられちゃう。
更にこれが各家庭に広がれば地球規模で莫大な省エネ効果が生まれるのだ。
そこで「凄ワザ!」は究極の熱効率を持つフライパンの開発に挑む。
目指すは家庭用コンロ5分の火で目玉焼きを20個。
黄身まで焼ききるフライパンだ〜。
一般的なフライパンだと…卵3個でも焼ききれない難題。
挑んでいるのはこのふた組。
まずは熱効率を研究する事30年伝熱博士こと原村嘉彦。
前回開発したのは中華鍋と鉄板を合体させたフライパン。
中に水を入れて沸騰させ水蒸気の力で加熱するアイデアだった。
しか〜し!結果は大失敗。
一つも焼けなかった。
もうひと組は熱を伝えるのが速い銅の使い手。
日本屈指の銅板金職人甲野親子。
その武器は100年以上の伝統を受け継ぐ打ち出し技術と職人の勘。
前回息子浩正が作ったのは…焦げ付きを防ぐため中央には受け皿がない配置だった。
しかしこちらも一つも焼けなかった。
そこで次に受け皿のみの構造に挑戦。
5個でテスト…。
どうにか5個焼きに成功。
しかし残り15個焼けるのか…?フライパンに革命を起こせ!すご〜い!フライパン。
(拍手)さあ始まりました「超絶凄ワザ!」。
MCの千原ジュニアです。
アナウンサーの池田伸子です。
今回のテーマは…う〜ん面白いですねこれ。
20個ですもんね。
20個。
今回は5分で焼いて頂きます。
う〜ん。
さあまずは先生ねえ前回一つも焼けずという事で。
なかなか1つ目がこないですね。
一方職人チームは一切設計図も描かずに熟練のその手ワザで。
手ワザと感覚だけで。
このあと開発どうなるのかまずは職人親子チーム。
開発の続きです。
あと15個どうすれば焼けるのか。
浩正が絞り出したアイデアは意外なものだった。
6個目を…上にのせた。
更に3段…4段。
5個掛ける4段で20個。
中央に受け皿はなくぽっかりと穴が開いている。
実はこれが最大のポイント。
上昇するコンロの熱はこの穴を通る事で全体を覆った蓋の中に素早く行き渡る。
この対流させた高温の熱で全方向から焼き上げる狙いだ。
制限時間は点火から5分。
2分後全体を覆う蓋の温度を測ると…。
中は相当熱いはず。
これは期待できそうだ。
(タイマー音)失敗。
こもらせた熱は思いの外伝わらなかった。
焼けたのは前回と同じく1段目の5個だけ。
他の段は全て焼けなかった。
浩正この日から1週間あらゆる方法で積み重ね作戦の改良を試みた。
しかし…。
記録は全く伸びない。
打つ手がなくなった浩正。
その姿を見ていた父通弘が突然作業を始めた。
一枚板に受け皿をぎりぎりまで隙間を詰めて作る。
前回焦げると避けていた中央にも作った。
60年の職人人生でたどり着いた通弘の信念だ。
普通なら2時間かかるような作業を30分で終えた。
早速テスト。
面積を極限まで小さくした10個焼きのフライパン。
通弘のこん身作。
焼けるのか…?
(タイマー音)5分経過。
スタジオあきてるきてる。
一見焼けているように見える。
しかし今回のルールでは黄身が皿にたれては駄目だ。
熱が届きにくい外側の卵を切ってみる。
黄身は…。
10個全て焼けた!この道60年記録を大幅に伸ばした父通弘の腕と信念。
残りあと10個どう焼くか…。
考え抜いた末浩正は同じものを2段重ねる事にした。
そう一度失敗した積み重ね作戦だ。
前回2段目は一つも焼けなかったが今回は秘策があるという。
取り出したのは銅の棒。
これを一定の長さに切りそろえる。
この棒こそ浩正最後の切り札。
狙いはこうだ。
上の板の底に棒を溶接する。
下の板に穴を開け上下を組み合わせる。
この棒を使ってコンロの熱を直接上に伝えるのだ。
前回の熱をこもらせて焼く方法より銅の棒で熱を2段目に伝える方が焼けると考えた。
しかし溶接する板は極薄1ミリ。
僅かなミスで穴が開く。
浩正作業を続ける。
板に穴を開ける事なく見事溶接成功。
親子のワザの結晶で決戦に挑む!完成品を見せて頂きます。
お願いします。
(浩正)これなんですけど。
はい。
これはいわゆる一番上の上蓋ですよね…?
(浩正)そうですかぶせる蓋なんです。
きれいに作って頂いて…。
中身は…。
見せてもらっていいですか?
(浩正)はいはいどうぞ。
そうなってんねや〜。
ムダを一切なくしてでまたこの棒が熱を伝えてくれると。
(浩正)熱を伝えてくれる。
さあそしてお父さんと電話がつながっています。
お父さん!通弘さん。
あもしもし。
お父さんあれ設計図も何にも描かずにふわ〜っといって30分ぐらいで作られてやっぱりすごい技術ですね。
いやいやそうですやん。

(通弘)ただ何となく…。
お父さんが作られたものに上にかぶせるという息子さんのまた作業が加わってこれで…え〜無理ですか?そう言わんとお父さんそこ何とか20個いきましょうよ。
前回水蒸気を使ったフライパンで一つも焼けなかった伝熱博士原村。
次に作るフライパンにもとっておきの秘策があるという。
その名は…熱を超特急で伝える魔法の棒だ。
一般的にはパソコンなど精密機器に付けられ余計な熱を外へ放出するために使われている。
パイプの素材は銅。
中は真空に近い状態で水が少し入っている。
片方に熱が加わると中の水が沸騰。
熱を持った水蒸気が移動し反対側まですぐにほぼ同じ温度にしてしまう。
驚くべきは熱を伝えるスピード。
普通の銅の棒と比べ100倍以上速い。
このヒートパイプを薄いアルミ板に取り付ける。
これがフライパンの裏側になる。
原村はパイプを中央から放射状に配置すればコンロの熱を素早く広範囲に伝えられると考えた。
テスト開始。
3分経過した時…。
煮え始めてますね。
テスト終了。
ん〜?黄身は焼けているのか…?結局全て半熟。
失敗だ。
対決まであと1週間。
一つも焼けていない。
ギブアップか…。
しかしその夜原村は別の方法を考えていた。
決して諦めない姿勢は研究者を志した時から変わらないという。
原村が熱効率を意識したのは高校2年生の時。
ある出来事がきっかけだった。
だから諦めない!スタジオえ何やこれ。
原村は新たなフライパンを作り上げた。
縦に伸びるヒートパイプ。
その上に卵をのせるアルミの皿。
更に細いチューブが各皿にのびている。
仕組みはこうだ。
ヒートパイプでコンロの熱を皿に伝え卵を下から加熱する。
同時に中央の容器の水を沸騰させその水蒸気がチューブを通って卵を上から加熱する。
まさにコンロの熱エネルギーを極限まで使い切る作戦だ。
ヒートパイプと水蒸気の合わせワザ。
これまでの失敗から原村はここにたどり着いた。
早速テスト。
対決まであと3日。
果たして…。
焼けている!土壇場で8個焼きに成功した!伝熱博士原村の集大成。
ここから改良を重ね決戦へ!うわ〜。
調理器具です。
完成品エッグツリーと名付けたそうです。
先生煮詰めましたね〜いろいろアイデアを。
実験装置のようですね。
ここで対決のルール。
・スリーツーワン…。
(ブザー)始まりました。
さあ両者点火しました。
ここから5分間の勝負になります。
ここまで開発の途中までですが…いい勝負なんですね。
そうなんです。
・1分経過。
1分。
早いな1分が…。
ジューって音が…。
滑り出しはいい感じですね。
(浩正)いい感じです。
・2分経過。
今だんだん水蒸気が通ってるのが見えますね。
はいどうでしょう。
実は原村先生の娘さんが会場に来て下さってるんです。
茉里さんこれ手伝って下さったんですよね?はい。
あそうなんですか。
どんなお父さんですか?いつも仕事ばっかしてるお父さんです。
・4分経過。
残すところ1分。
原村さんのチームは水蒸気がどんどん通っています。
うわこれどうなんねや〜。
早いな5分。
さあ残り5秒前4321終了で〜す。
うわ〜。
(拍手)あっという間。
さあ焼けているのか。
すぐに一つずつ判定だ。
うわおいしそやな〜職人親子チームのこれ…。
通学路にあったら帰り絶対買うなこれ。
まずは職人チームから1個目です。
お願いします。
黄身がたれなければ合格。
きっちり焼けております。
1つ目クリアです。
さあそれでは原村先生のチーム1つ目。
しっかり焼けています。
焼けています。
はいオーケーです。
合格です両者1個。
それでは両者2つ目です。
焼けてるでしょうか。
黄身がたれなければ成功。
はいしっかり焼けています。
はいオーケーです。
こちらもしっかり焼けています。
その後両チーム順調に8個まで成功。
次が9個目です。
ちょっと今までよりは焼けが若干浅いかなという気がしますけれども。
では職人チーム。
さあ黄身がたれなければオーケー。
オーケー!さあ伝熱博士チーム9個目。
果たして…。
さあ9個目は…。
しっかり焼けています。
クリアです。
初めて9個目?ええ初めて9個ですね。
それでは職人親子チーム10個目です。
うわ〜オーケーすご〜い!問題なし!さあそして伝熱博士チーム。
ちょっと黄身がかなり黄色いですけども。
ちょっとねこれね…どうか…。
たれない!オーケー!原村先生。
いきました10個目。
お見事!両者10個焼きに成功。
さあそれでは…
(原村)うちはもうありません。
焼いてません。
ここで…原村ここでギブアップ。
自らの記録を更新し職人親子チームの結果を待つ。
という事は職人親子チームこの11個目割って黄身がたれなければこの対決の勝利という事になります。
しかし11個目は…さあいきましょう。
11個目ですお願いします。
黄身がたれるか…たれない!しっかり焼けています。
という事で勝者職人親子チーム。
(拍手)11個目しっかり焼けてます。
(浩正)はい。
いきましたね。
(浩正)はい。
職人親子チームここからは記録への挑戦だ。
それでは12個目。
焼けてます。
オーケー!2段目も次々に成功。
パーフェクトまであと一つ。
最後の目玉焼きです。
職人チーム20個目。
黄身がたれなければクリア。
たれたかな。
たれない!20個クリアです!すご〜い!焼ききりました!パーフェクトです!
(拍手)さあ浩正さんやりました!20個!
(浩正)20個は〜…。
もう初めてですけどね。
そうですか。
はい。
すごいな今回はほんまに密着してるもんですから生活に。
いや〜いい対決でした。
これはちょっとお父さんに電話しましょうよ。
もしもしお父さん!・
(通2015/11/14(土) 20:17〜20:45
NHK総合1・神戸
超絶 凄(すご)ワザ!「究極のフライパン対決」(後編)[字]

日本屈指の銅板金職人と水蒸気を自在に操る伝熱博士が、ワザと知識の限りを尽くした「究極のフライパン」、いよいよ対決!台所に革命が起きる!?【出演】千原ジュニアほか

詳細情報
番組内容
台所に革命を!時短、光熱費削減を目指した「究極の熱効率を持つフライパン開発」いよいよ対決です。挑んでいるのは、熱効率研究30年、水蒸気を操る伝熱博士と、日本屈指の職人技で熱効率の高い調理器具を生み出す銅板金職人。「家庭用コンロを使って目玉焼き20個、5分で焼け!」、前代未聞のお題に両者大苦戦するも、博士の奇想天外なアイデア、そして職人の知恵とワザが、まさかの奇跡を起こす!【出演】千原ジュニア ほか
出演者
【出演】挑戦者…甲野製作所,神奈川大学,【司会】千原ジュニア,池田伸子,【語り】千葉繁

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
バラエティ – その他

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