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暴力団との関係隠し会場借りた疑い 社長ら逮捕
11月17日 16時17分

暴力団との関係隠し会場借りた疑い 社長ら逮捕
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去年、都内でものまねショーを開いたイベント会社の社長らが、暴力団とのつながりを隠してホテルから会場を借りていたとして、社長と暴力団幹部ら4人が詐欺の疑いで警視庁に逮捕されました。警視庁は、ショーの売り上げが暴力団の資金源になっていたとみて調べることにしています。
逮捕されたのは、千葉県にあるイベント会社の社長、竹田勝司容疑者(70)と東京・品川区に拠点を置く稲川会系の暴力団幹部で、韓国籍の崔慶一容疑者(43)ら合わせて4人です。警視庁の調べによりますと、竹田社長らは、去年11月に東京・港区のホテルで開いたものまねショーを巡って、ホテルの約款で禁じられているにもかかわらず、暴力団とのつながりを隠して会場を借りていたとして、詐欺の疑いがもたれています。
これまでの調べで、ショーは崔容疑者が資金集めのために知人の竹田社長と企画し、会場の申し込みを依頼していたということです。ショーのチケットは1枚当たり3万5000円で、五反田駅周辺の飲食店などがまとめて購入するよう、崔容疑者から指示され、300人余りの客が集まったということです。また、売り上げの一部が崔容疑者の知り合いの口座に振り込まれていたとうことで、警視庁はおよそ1000万円が暴力団の資金源になっていたとみて調べることにしています。
警視庁によりますと調べに対し、竹田社長は容疑を認め、崔容疑者は黙秘しているということです。

暴力団と興行の関わり

暴力団とさまざまなショーなどの「興行」との関わりは、以前から指摘されています。捜査関係者などによりますと、戦後、芸能人が地方を巡ってイベントを行う際、その土地の暴力団とのトラブルを避けるためにあいさつに回ったことから暴力団と「興行」との関係が始まったということです。その後も、ショーやコンサートなどで、会場を埋めるために観客を集める役割で関わり「興行」を取りしきることがあるということです。暴力団は主催者と会場との契約といった表面には出ず、売り上げの一部を得ることで資金源にしているということです。

専門家「関係断つ強い姿勢を」

暴力団が関係するトラブル、いわゆる民事介入暴力の問題に詳しい、尾崎毅弁護士は今回の事件について、「暴力団が関与している芸能イベントが、いまだに、しかも東京のホテルで行われていたのは驚きだ」と話しています。暴力団の排除を巡っては、全国の都道府県で暴力団排除条例が施行され、暴力団との関わりを断とうという動きが広がっていますが、4年前には、人気タレントと暴力団幹部との長年の交際が明らかになり、容易には関係を断ち切れない実態が浮かび上がりました。尾崎弁護士は「暴力団との関係を断つには時間がかかるということを認識したうえで、業界の関係者全員に、関係を断とうとする強い姿勢が求められている」と指摘しています。

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