高嶋香帆 2015年12月3日号

局員給与にまでメスが入ったフジテレビの失墜

掲載日時 2015年10月14日 18時00分 [社会] / 掲載号 2015年10月22日号

 ドラマやバラエティーなど、放送する番組がことごとく大コケするフジテレビが、ついに聖域に手を下すという。
 「30歳の制作担当で年収2000万円超え、40歳以上の局員の多くがサラリーマンの身分で確定申告することで知られていたフジテレビが、ついに給与改革に踏み切るんです。スポンサーからのクレームに屈したようです。視聴率は低いのに給与のみが高いなんてありえない、という話だった」(テレビ局関係者)

 今回決まったのは、年に4回支払われていたボーナスの金額を一から見直すというもの。なんと、平均して80%減になるというから驚きだ。
 「30歳平均でボーナスの額は600万円〜。それが一気に120万円〜になるんです。嫌なら会社を辞めればいいという姿勢で、局内の雰囲気は末期的です。若手局員は常に他局か他業種への転職を狙っています」(同)

 もっとも、この話を聞きつけ「それでもまだ高過ぎる」と呆れているのは、視聴率ナンバーワンの日テレ関係者だ。
 「フジはそれでも30歳平均で年収は1000万円超えです。日テレは30代で700〜800万。しかも、1000万超えは評価制度で、トリプルAをもらうか、部長以上の管理職にならないと手にできない。40歳代の局員で、いまだに平の局員がわんさかいる。彼らは経費込み年収800万円〜。コンビニや新聞配達をしている局員が後を絶たないのが実情です」

 フジテレビの'15年度の年間&年度視聴率争いはどんなに頑張っても3位以下だという。フジの夜明けは、まだ遠いようだ。

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