さあ校内放送の時間です。
(スピーカーの呼び出し音)
(宮本慎也)「6年2組の皆さん体操着に着替えてグラウンドに来て下さい」。
あれあれ?突然の呼び出し?一体何が始まるのでしょう?いきなり野球?グラウンドにいたのは…19年間東京ヤクルトスワローズで活躍し2013年に引退。
現役時代には史上40人目となる通算2,000本安打を達成しました。
そして宮本さんといえばこの華麗な守備。
ゴールデン・グラブ賞を10回も獲得しています。
そのプレーはいまだ衰え知らず。
(拍手)おはようございます!
(一同)おはようございます。
今野球解説者をやっています宮本慎也です。
ここのOBです。
皆さんの先輩にあたります。
今日皆さんにやってもらう授業は…ダブルプレー?野球のルールでさえよく分からないのに…。
女の子分かる?ダブルプレーって。
分かんないよね。
「え〜」だよね。
大阪の中心部から北へ14kmこの吹田市立藤白台小学校で宮本さんは野球を始めました。
これね決まったらメチャクチャかっこいいんだよね。
僕らプロ野球選手でも試合でやるとやっぱりすごい歓声が上がる訳。
少し見本を見せたいと思います。
(拍手)挑戦するのはショートからセカンドそしてファーストへボールを送るダブルプレー。
しかも実際の試合ではランナーがいるのでより速くより正確なプレーが求められます。
(拍手)どうでした?どうでした?すごかった?これやめて10か月たってるプレーだから10か月前はもっとすごかったんだよ。
(笑い声)ただこれみんなどう?できそう?
(一同)無理無理…。
最初からできないって…。
まあできないよな。
女の子なんかちょっと難しいもんな。
じゃあ最初にキャッチボールを今からやります。
まずは相手にしっかり捕れるボールを投げる。
しっかり捕る。
あ〜惜しい惜しい…。
お〜いい!お〜そうそう。
ちょっと感じ出てきたか?みんな野球をほとんどやった事がないはずなのにしっかりできてる。
ダブルプレーへの期待が高まります。
今から3人1組で…組分かれたよね?ねっ!分かった?
(一同)はい!気合い入れてやろうぜ。
(一同)はい!元気出してな。
よしいくぞ!それでいいのか?いくぞ。
よしいくぞ!ハハハハ!惜しいな!はい!はい!う〜ん…。
いくぞ!やっぱりいきなりは難しいかな?厳しいな。
ちょっと集合!ダブルプレーを成功させるためにとても大切な事があります。
ダブルプレーっていうのは結局自分一人のプレーじゃないでしょ。
だから…自分はどういうふうにしたらボールが捕れるのかと。
捕るからといってそこの場に行ってポンとは捕れない訳。
捕るまでにどうするか。
捕ったあとに投げる事につながるようにどうやって捕るのかとかっていうのが準備。
これ僕の言い方だと準備力ね。
いかに準備が大事か。
ちょっと野球から離れるかもしれませんけども…ダブルプレーに必要な準備力の訓練とは何でしょう?そこにあったのは積み木。
宮本さんは取って置きの秘策を用意していました。
これを…え〜そういう系か。
そういう系。
よ〜いスタート。
宮本さん流準備力を鍛える訓練。
6人1組3分間で積み木をできるだけ高く積み上げる事を競います。
事前の準備がとても大切という事ですが…。
これはどう見ても先を考えていなさそう。
きゃ〜!何でこんな丸…アハハハハ!ほらほらほら早く!
(一同)54321…。
はいストップ!アハハハハ!潰れた!あ〜ららら。
(男子)でもこれ一応積んであるんちゃう?結果はこのとおり。
ほとんどのチームが高く積む事ができませんでした。
うまくいかなかったチーム何でうまくいかなかったか分かるかな?俺が最初に言った準備力っていう話をしてそれを鍛えるゲームですってなった時にじゃあみんなはどうやって考えて高く積むかっていう事をみんな考えたのかなって。
どう?考えてなかったね。
できるだけ高く積み上がるには下をしっかりするのかどの積み木を選ぶのかはたまた誰が積んでいって誰が渡し役するのかとかそういうのを考えたら恐らくさっきのより高く積めるんじゃないかなと。
6人でまずはちょっと作戦会議しようここで。
次は。
そうそうそういう準備が大切。
よ〜いスタート。
目標は1回目より高く積む事。
作戦どおり使う積み木を選びます。
そしてしっかり安定する積み方を実行。
積む人と渡す人連係プレーもばっちりです。
321…OK!
(拍手)これはもうさっきよりもいいよね両方ね。
156。
すばらしい。
こちら113。
(拍手)しっかりと準備をして臨んだ積み木ゲーム。
みんな1回目より断然高く積めました!準備力のゲームをするんですよって言っててもやっぱり結果を求めちゃうんだよね。
でもそうやってみんなが準備さえすればある程度はみんなできるんだよ。
だからそこをまず大事に。
宮本さんが準備にこだわる理由。
それは自らの準備不足が招いた大きな失敗にありました。
恐らく自分の中でそうは感じてなかったんですが油断があったと思うんですね。
これをやっておけば大丈夫っていう軽い発想になってたと思うんです。
メンバー全員をプロの選手で固め金メダルを目指していた野球日本代表。
結果は惨敗にも近い銅メダルでした。
この時キャプテンだった宮本さん。
負けた理由を誰よりも重く感じていました。
本当に日本中の期待を背負っていった中で期待に応えられなかったという点では本当に大きな一つのミスだと思うので自分の中でその時その時に起きてる事を感じてまた起きそうな事を予測して準備するという大切さというのは本当にその時に感じました。
ここに爪切りがあります。
宮本さんは日常生活でも準備する事を大切にしています。
けんといく?じゃあさここに爪切り置いてます。
けんとちょっと爪切りたいから爪切り取って。
爪切りの刃先の向きに注目。
分かった人いた?お〜すばらしい。
分かった?ゆうたちょっと爪切りたいから爪切り取って。
(男子)あ〜やっぱりそうだ。
まだ足りへんねんこれ。
分かる人?かりんちゃん。
100点。
(拍手)これは小学校みんなの年でこれできる子なんかまずいない。
大人でもほとんどいない。
でも相手の事を考えてもしこうやって渡されたらどう?うれしいやろ?自分らの生活の中でそういうのどう?考えてみて何かある?そうやって考えれば考えるほどいっぱいあるじゃん。
そういうのをいろいろ気遣って準備という事を意識してやってほしいなと思います。
いつも次を相手を考える準備力。
明日再びダブルプレーに挑戦です。
おはようございます。
(一同)おはようございます。
できそうでしょうか?
(男子)はい。
あっすごい。
「はい」って言った?今。
はい。
今日本当に本番やってもらいます。
いきなりはやらないです。
まず練習します。
ダブルプレー本番に向けて実践練習です。
そこさもうトスしてあげた方が多分捕りやすい。
手でトスしてやる。
全チーム一人一人にアドバイスを送る宮本さん。
そうやって捕るの。
で右手をちゃんと添える。
ボールの受け方や投げ方のダブルプレーを成功させるコツ。
そうそう。
OK。
ノーバウンド難しいなと思ったらワンバウンドでもいい。
分かった?はい。
立ってない。
ちゃんと構える。
準備準備。
はい。
そしてダブルプレーに最も大切な準備力を鍛えます。
それ捕らんかい!こうやって構えてたら準備にならへん。
そう捕れるやん。
そうやって準備してた?今。
そうしてないな。
最初に突っ立ってたら準備にならないからちゃんと低く構えて…そうそう。
はいいこう!OK。
ちょっと集まって。
このポジションでいくんやったらことみちゃん最初にちょっと膝が…みんなそうなんだけどちょっと膝を曲げて構える。
ももこちゃんもこうやっててボールが来てからこうやって捕るんじゃなくてもう来るなと思ってするのが準備だから。
自分がプレーする前に自分の仕事をする前に準備をする事。
ゆうすけは分かってるな。
とにかくお前が捕らないと成立しないから。
分かった?目指すは華麗なダブルプレー。
宮本さんのようにしっかり準備をしてきっちり捕って相手の捕りやすい所へ投げる。
これが成功のポイント。
ダブルプレーいよいよ本番!宮本さんが打ってから7秒以内にボールを回す事ができたら成功です。
いくぞ!はい!間に合う!踏んで!これは?7秒3!惜しいぞ今の!はいいこう!
(一同)あ〜。
(女子)頑張れ!しっかり構えて準備が整いました。
大丈夫。
さあいくぞ!はい!迎えた7本目。
いける。
捕って。
よ〜しよしよし!ゆうすけ。
OK!OKOKよかった。
いけたろ?よ〜し!こんなうまい事いっていいのか?しっかり準備してきちっと捕って相手の捕りやすいボールを投げる。
みんな次々と成功していきます。
うわ〜すごい!5秒4!そしてこんなスーパープレーも。
よ〜し!ほら〜!OK!ナイスプレー。
そんな中何度チャンレンジしてもうまくいかないチームがありました。
あやかさんとなおき君そしてひろと君のチームです。
よしいくぞ!集中して。
はい!よしちょっと一回3人集まろう。
こっちの方が捕りやすい?じゃあこういうふうに投げる練習をちょっとしよう。
で一回休憩します。
ちょっと3人で話して後ろでちょっと落ち着かせて。
みんながちょっとうまくいき過ぎてるからちょっとプレッシャーもかかってるけどこれが普通だから。
野球やった事ないんだから。
たまたまみんなうまかったの。
でも自分らも絶対できるから。
ちょっと自分らで対策練って頑張ろう。
ちょっと一回休もう。
対策と言われても…。
言葉を交わす事なく座り込む3人。
はいいこう!ほかのチームのプレーをひたすら見つめます。
自分たちとほかのチームは何が違うのでしょうか?これいけるだろ!なおき君たちが気付いた自分たちの弱点。
(一同)頑張れ!なおき君に代わりあやかさんがショートを守る事に。
3人なりの準備が整いました。
よし!はい頑張れ!今の惜しいな!なおき慌てるな慌てるな!この日宮本さんのノックは既に100本を超えていました。
なおき君たちも31本目。
よしいくぞ!はい!大丈夫!
(拍手と歓声)やった!ひろと。
よかったな。
ちょっと心配になった。
なおきよかったやないか最後。
あやかちゃんよかったね。
うれしかった。
初めの方はできなくて諦めてたけどちゃんとできた。
何回も失敗したけど最後に成功できたからうれしかった。
ちょっと何か…何かよかった。
気持ちが楽になった。
よかった。
皆さんやってみてどうでした?難しかった。
難しかった?その準備っていうのが大事っていうのは何となく昨日分かってそうやって準備をどんどんどんどんしていけば可能性ってすごい広がっていくんだよね。
みんなプロ野球選手になりたいとかサッカー選手になりたいとかはたまた違うところでは勉強でこういうふうになっていくとかお医者さんになりたいとかいろいろあると思うけど全てにおいて準備が大事なのでこの先まだまだ未来は広がっていく訳ですから皆さんの。
それに向かってしっかり準備して日々を過ごして下さい。
(一同)はい。
ありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。
素直に楽しかった。
もうこのひと言であとは子どもたちもあったと思うんですけども僕にも達成感がすごいあったので本当に楽しい有意義なこの2日間だったと思います。
よかったな〜!俺絶対できへんと思っててん。
(笑い声)
(ノックアウトくん)高橋さん。
はい。
ちょっとつくえの中を見てくれます?画用紙とペンですね。
そうスケッチブック。
2015/11/13(金) 19:25〜19:50
NHKEテレ1大阪
課外授業 ようこそ先輩「快感!ダブルプレー〜プロ野球解説者 宮本慎也〜」[解][字]
プロ野球で2千本安打を達成し、ゴールデングラブ賞を十回獲得した宮本慎也。野球のだいご味は打つより守りと語る。今回の授業ではダブルプレーに挑戦。成功の秘けつは?
詳細情報
番組内容
プロ野球で2千本安打を達成した宮本慎也。ゴールデングラブ賞を十回も獲得している。野球のだいご味は打つより守りだと語る。今回の授業では三人一組でダブルプレーに挑戦する。ダブルプレーが成功した時の快感を子どもたちと共有することが今回のテーマだ。遊撃手はゴロを素早く処理しセカンドへ、さらに二塁手も素早くファーストへ送球。どちらもボールを捕って投げる連続動作のスピードが鍵だが、宮本は特に準備の大切さを説く
出演者
【出演】プロ野球解説者…宮本慎也,【語り】平岩紙
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
趣味/教育 – その他
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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