≫僕よりもむしろ子どもたちがよく食べてる。
(古畑)えー…完全犯罪とかけて日曜日にお父さんが作る晩ごはん…と解く。
その心は…。
必ず失敗します。
お後がよろしいようで。
(テーマ音楽)
(雅楽)「…過去でも未来でも好きな所へ行ける機械だ」「えっ!?じゃこれひょっとしてタイムマシン?」「さっきから言ってるじゃないか」「でこれどうすんのよ?」「どうする…って何でもできるじゃないか。
これさえあれば世界をひっくり返すような夢だってかなえられるんだ」「例えばこれに乗って3年前に行く。
まだ映画の『タイタニック』ができる前だ。
そこでジェームズ・キャメロンよりも先に『タイタニック』を作って大もうけをする。
これがわたしの夢だ」
(苦楽)お前いいのか?あしたの準備は…。
もう「どうにでもなれ」って感じですよ。
(苦楽)独演会の前の日に飲み歩く噺家なんて聞いたことないよ。
今更焦ってもしょうがないから。
新作どうなった?なんとか強引に作りましたよ。
兄さんのネタやりたかったなぁ。
またその話か。
ごめんなさい。
もう言いません。
・
(マスター)はいどうぞ。
あれこちらさん…。
テレビで見たことあんだろ?おれと違って売れっ子だから。
雅楽さん…ですよね?弟弟子だけどこっちは真打ちね。
いつも見てます。
どうぞごゆっくり。
どうも。
(苦楽)…でなんだよ「話」って。
実は兄さんにお願いごとがあるんです。
(苦楽)うん。
あしたなんですけど空いてます?「あした」?あしたは忙しいよ。
なんか入ってます?老人会の慰問。
まだそんなのやってんの!?お前と違って細かい仕事が大事なんだよ!何時から?5時。
その前…。
お前の独演会「みんなで見にきてくれ」って言ったじゃないか。
その前…。
昼の11時から1時間。
空いてるよ。
よかった。
(苦楽)なんだよ?稽古があるんです。
独演会の前に稽古?ええ。
師匠に言って特別にお願いしたんです。
「精神集中するには師匠の噺聞くのがいちばんだ」と思ってね。
お前らしくもないな。
あれほど師匠の噺ばかにしてたのに。
でもねこっからが僕らしいんですけどやっぱりやめようと思うんですよ。
考えたらそれどころじゃないし。
それに準備とかいろいろあるし。
なるほどお前らしいや。
それで兄さんを男と見込んでお願いしたいんですけど代わりに出てもらえません?ばか言うなよ!今更やめられないんですよ。
なんでおれが稽古つけてもらわねえといけねえんだよ?ですから僕に変装して。
僕の代わりに。
ばか言ってんじゃないよ。
そんなのバレるに決まってんだろ。
大丈夫ですよ。
僕の着物着て黙って座ってりゃ分かりゃしませんよ。
お前…師匠と一対一でバレないわけないだろ。
それがね。
あの人最近目にきてるから大丈夫なんですよ。
昼間からあそこって暗いしまず気づかれる事ないと思いますよ。
お願いしますよ。
一生のお願い。
お前の「一生のお願い」は聞き飽きたよ。
今年のお願い。
今週のお願い。
後生だから。
しょうがねえなぁ…。
きょうはおごります。
あっ。
店変わりません?近くでいいとこ知ってるんです。
・
(ホステスたちのはしゃぐ声)
(ホステス)兄さんはテレビとか出ないんですか?
(苦楽)そういうの好きじゃないから。
僕に言わせると兄さんは暗すぎるよ。
いいんだよ。
これがおれの芸風なんだよ。
そんなこと言ってるからいつになっても真が打てないんですよ。
うるさいよ。
この年で「二つ目」だよ。
珍しいでしょ。
(苦楽)いいんだよ。
べつに真打ちにならなくたって。
おれは自分の落語ができればそれでいいんだから。
なんか格好いいなぁ…。
(苦楽)いつも言うんですよ。
こいつは大店の若旦那。
おれは「鰻の幇間」の一八だ…って。
そんなことないっすよ。
あっ隣行ってあげて。
(ホステス)はい。
すいません。
(ホステス)じゃ兄さんこっちこっち。
ねえ…。
「鰻の幇間」って何?ああそういう噺があるんだ。
どんなんでしたっけねえ?売れない幇間の噺ですよ。
ああそうそう。
知らないクセに。
バレました?たまには古典も勉強しろ。
怒られちゃった。
しろよ。
でもね兄さんの新作落語は日本一。
これは僕が言うんだから間違いない。
へえ…すっごーい!いいよ。
ホントはね今度の独演会でも兄さんのネタやりたかったんだけど絶対譲ってくれないんだよ。
(ホステス)ねえ。
どんなネタやるんですか?あっ兄さん。
あれ見せてあげたら?ネタ帳。
いいよ。
「ネタ帳」?UFOとかタイムマシンとか兄さんの噺には必ずそういうのが出てくるんだよ。
へえ面白そう。
見たい見たい!
(ホステス)見せてくださいよ〜。
他人に見せるために書いてないから恥ずかしいんだよ。
(雅楽)あれ?ネタ帳新しくなったんですか?
(苦楽)前の落としちまったんだよ。
ウソ…。
いいですか?どこで落としたのか全然記憶にないんだ。
ほらあれだよ。
お前がおれん家に来たとき見せただろ。
あれが最後だよ。
同業者に拾われたらどうするんですか?勝手にやられちゃいますよ。
それは大丈夫だ。
コピーもあるし日付も入ってるから。
コピー取ってあるんだ…。
当たり前だろ。
取ってなかったら今ごろおれは首吊ってるよ。
(有楽)「浅草弁天山から打ちいだす暮れ六ッの鐘。
陰にこもってものすごくもボン〜…」
(非常ベルの音)
(墜落)聞いた?神楽坂の事務所に泥棒が入ったらしいよ。
(イラク)マジですか?きょうの昼間。
ほらきょうウチ事務所休みだろ。
(イラク)あんなとこ入って何盗もうってんですかねぇ。
それなんだよ。
金めの物といったら師匠の入れ歯のスペアくらいだろ。
(拍手)
(雅楽)えー科学の進歩は目覚ましいものがありましてSFの中でしか起こらなかったようなことが現実になってきておりますけれども…。
「博士!博士!は・か・せ!」「なんだようるせえな」「なんだよ…ってそんなコソコソしちゃってさ。
え?懐になんか隠しちゃって。
それ食いもん?」
(笑い声)
(雅楽)「何言ってんだうるせえなお前は。
あれだよ。
タイムマシンが完成したんだよ…」・
(苦楽)あれはおれの噺だ!分かっちゃいました?「分かっちゃいました?」じゃねえよ!どういうつもりだ?やりたいんだよ。
あの噺が。
お前か…?ネタ帳盗んだのは。
そうカリカリしないでさ。
落ち着いて話そうよ。
(苦楽)返しとくぞ。
やめてくださいよ。
大事な扇子なんだから。
言っとくがあの噺はやらせねえからな。
(雅楽)そんな…。
おれが許すと思ったのか。
ばか。
やらせてくださいよ。
必死に練習したんだから。
甘ったれんじゃねえ!お願いします!離せ!おれは兄さんの作品がやりたいんだよ。
このまま埋もれさせたくないんだよ!大きなお世話だ!お願いだから!
(ドアを開閉する音)なんだ。
ついて来たのか?話すことなんかない。
帰れ。
(雅楽)話を聞いてよ。
出かけるんだよ。
もう後には引けないんだ。
今からほかのネタに変えるわけにはいかないことくらい兄さんだって…。
そんなの知ったこっちゃない!みんな「面白い」って言ってくれたよ。
おれのもんだ。
当たり前だろ!お願いします。
ダメだ。
もう変更は利かないんだよ!これは言っとく。
もう一度あれをやったら出るとこ出るからな!そしたら僕は兄さんを殺すしかなくなるんだ。
だから考え直してほしいんだよ。
殺せるもんなら殺してみろ。
お前にそんな度胸はねえ。
兄さんは自殺するんだ。
今兄さんが死んだらみんな自殺だと思う。
今年も真打ちになれなかったからショックで死んだんだ…って。
何考えてんだてめえ。
頭おかしいんじゃねえのか?考え直してくれよ。
兄さんには死んでほしくないんだよ。
(苦楽)帰れ!兄さん。
お前と話してるとこっちまでどうかしてくる。
出てけ!
(苦楽)ううっ…。
うわぁっ!ああっ…。
(芹沢)はい。
間もなく始まりますからね。
・
(女子職員)気楽家苦楽さんお見えになりました!やっと来たか。
じゃここ頼んだね。
(女子職員)はい分かりました。
(芹沢)どうもどうも…。
お待ちしておりました。
気楽家苦楽でございます。
遅くなって申し訳ございません。
(芹沢)さあこちらです。
どうぞ。
(西園寺)古畑さんは?
(東国原)コインランドリーに行かれました。
なんでまた…?あそこです。
そろそろ現場の方へお願いできますか?
(古畑)鑑識の皆さんは?今終わったところです。
(古畑)狭い所で人がひしめき合ってるのって好きじゃないんだよ。
分かります。
(古畑)あと5分したら戻ろうか。
はい。
(今泉)どこ行ってたんですか?えーホトケさんは?
(今泉)もう運んじゃいましたよ。
あそう。
新聞表に来てたから持ってきたんだ。
君らちょっと仲良すぎないか?それでどんな感じ?現在は自殺と他殺の両方で捜査を進めています。
死因はけい動脈切断による出血多量。
かなり出てたみたいですよ。
ドアの透き間から表に血が流れ出しているのを隣の住人が見つけてそれで通報を。
ああっ!何か?きょう土曜じゃないか。
「LOVELOVE愛してる」録画してくるの忘れちゃったよ。
それで?亡くなったのは高田渡さん38歳。
職業は落語家です。
ふうん…「落語家」?芸名は気楽家苦楽。
あんまり売れてなかったみたいですね。
「気楽家苦楽」?知らないよ。
今泉さん。
それからこの話も。
うるさいな。
今しようと思っていたんじゃないか。
失礼しました。
なになになに?実は一つ気になることがありまして。
ん?貸しなさい。
(今泉)遺体がこれを握っていたんです。
亡くなる直前に苦しさのあまりにたまたま目の前にあったものを掴んだとも考えられるんですが。
ひょっとしたら「ダイイングメッセージ」の可能性も…。
今説明してるんだから横から口を挟まないで!失礼しました。
ひょっとすると「ダイニングメッセージ」かも…。
被害者は犯人がだれか伝えるために「ダイニングメッセージ」を残したんじゃ…。
ちょっと待って。
(今泉)はい?君…今「ダイニング」って言わなかった?
(西園寺)今泉さん「ダイイング」です。
英語で「死」を意味する「ダイ」のing形です。
「ダイニングメッセージ」では「食堂の伝言板」になってしまいますから。
台所で死んだんだからいいじゃないか。
西園寺君。
(西園寺)はい。
どう思う?問題は「煮干し」が何を意味しているかですね。
うん。
・
(今泉)「ダイニングキッチン」で死んだんだから「ダイニングメッセージ」でもいいと思うんだけどな。
はい…。
はい。
はい分かりました。
「ダイニングメッセージ」でもいいでしょう?気楽家一門の居どころが掴めました。
今夜は都内で何かのパーティーをやっているそうです。
取りあえず行ってみようか。
はい。
はい。
(古畑)今泉君後をよろしく。
えっ!?
(古畑)西園寺君行こう。
(西園寺)はい。
(談笑)
(イラク)どうぞ若旦那。
もう1杯いきましょう。
もういいよ。
(イラク)いやそうおっしゃらずに。
(有楽)おいイラク。
あまり飲ますな。
あしたもあるんだから。
いつのことですか?
(西園寺)亡くなられたのはきょうの夕方です。
(墜落)信じられないなぁ。
ああ若旦那若旦那。
(雅楽)ん?大事件ですよ。
何?苦楽兄さん死んじゃったそうですよ。
えっ!自宅でここを刃物でバッサリ。
まさか…。
ええ。
あっこちら警察の方。
雅楽師匠です。
(西園寺)初めまして。
だけどなんでまた。
(西園寺)今は自殺か他殺かはまだはっきりしないんですが。
自殺の動機とか心当たりあります?いや急に言われても…。
でも信じらんないなぁ。
まあ兄さんはどちらかというと暗い男でしたから。
失礼します。
古畑警部補です。
(古畑)どうも初めまして。
(西園寺)えーこちらが気楽家墜落師匠。
ああ。
きょうのパーティーの幹事をやってらっしゃいます。
(墜落)墜落です。
どうも。
そしてこちらが雅楽師匠です。
ふーん。
どうも。
お顔はテレビで何度か拝見してますよ。
(雅楽)ああ。
ありがとうございます。
ハハハ。
えーとあれなん…。
「フレッシュ大喜利」楽しい番組ですねえあれ。
拝見してますよ。
フフフフ。
えーきょうはなんのパーティーで?昼間若旦那の独演会がありまして初日の打ち上げを。
(古畑)あー「若旦那」?あっあのこちらです。
(古畑)ああこちら。
あーちょっと待ってください。
(西園寺)はい。
そういえば電話があった。
「電話」?苦楽兄さんから今夜…。
思い詰めたような感じでした。
なんておっしゃってました?「今年も真を打てそうにない」って…。
つまり真打ちになれないってことですけど。
いつごろのことですか?
(雅楽)夕方でした。
携帯にかかってきたんだけど。
そうだ。
ちょっと待ってください。
あの…着信のメモリーが残ってるかもしれない。
お願いします。
(雅楽)ええ。
(墜落)だけど真打ちの発表は来週ですよね?だからおかしいと思ったんだよ。
なんで知ってるんだろうってね。
あっ6時半です。
携帯からかけてきてますね。
彼の携帯の番号。
メモしといて。
(西園寺)はい。
叔父さんには僕から話すよ。
そうしてもらえると助かります。
(雅楽)じゃあ失礼してよろしいですか?
(古畑)あっ。
ありがとうございました。
(墜落)失礼します。
すいません。
師匠。
えー苦楽さんとは古いおつきあいで?
(雅楽)兄弟子ですよ。
うーん。
苦楽さんですねえ煮干しを握り締めて亡くなってました。
「煮干し」と聞いて何か思い当たる節ございませんか?「煮干し」?
(古畑)はい。
ちょっとピンときませんね。
そうですか。
ありがとうございました。
(古畑)要注意だね彼。
雅楽さん?人がね「警察から知り合いが死んだ」と聞かされて最初に出る言葉は十中八九決まってるんだよ。
「いつですか」それが最近電話で話した相手ならなおさらだ。
いつ…。
彼一度も聞かなかったろう。
なぜだと思う?いつ死んだか知ってるからだよ。
(雅楽)これさ訂正のシール作って貼ってくれる?
(スタッフ)はい。
分かりました。
(雅楽)じゃあ。
若旦那!あの…。
その呼び方やめましょうよ。
くすぐったいから。
じゃあなんてお呼びしたら?師匠でいいですよ。
「師匠」分かりました。
師匠。
ちょっと言いそびれまして引っ掛かることがひとつありまして。
あの…すいません。
これだけ話したらもうすぐに帰ります。
どうぞ。
えー新聞なんです。
新聞?はい。
苦楽さんの部屋新聞新聞受けに挟まったままだったんです。
それが?はい。
で新聞の配達員に聞いたら「昨夜夕刊5時に届けた」って言うんですね。
ですから苦楽さんが帰ってきた時には新聞はもう新聞受けにあったはずなんです。
はい。
どうしてそのままにして部屋に入ったんでしょうか。
(古畑)ですからですねひょっとすると苦楽さん新聞が届いた5時の段階でもう亡くなっていた可能性も。
(雅楽)それはあり得ないですよ。
じゃあホームで落語をやったのはだれなんですか?まさか幽霊だなんていうんじゃないですよね。
今どきはやりませんよそんな話。
もしくはだれか別の人間が苦楽さんのふりをしたか。
飛躍しすぎだよ。
たぶん新聞は届いてたけど目に入らなかったんじゃないかな。
それだけ思い詰めてたってことだと思いますけど。
うーん…。
そんなに気になるんだったらホームに行って確かめたらどうです?本物だったかどうか。
えー実は午前中行って確かめてきました。
結果は?えー苦楽さんの写真を見せたら皆さんこの人だと確認してくれました。
アハ。
…でしょう。
ハハハハハハ。
ああごめんなさい。
僕これからスタジオ行かなくちゃいけないんです。
もっと話してたいけど。
お忙しいですね。
まあまた戻って来ますけど。
それじゃ。
お引き止めしてすいませんでした。
・
(西園寺)古畑さん見つかりました。
(古畑)ん?見つかった?ええ。
あそう。
ビデオはなかったそうなんですがテープに録音していたお爺さんが一人だけいたんです。
十分でしょう。
あ師匠。
実は昨夜老人ホームでやった苦楽さんの落語録音していた人がいたんですよ。
興味ございませんか?
(古畑)えーこれで声紋を調べて本人の声と照らし合わせれば本物かどうか確認できるはずです。
兄さんの声はどうなるの?もう死んじゃってるんだよ。
ご心配なく。
部屋に稽古用のテープが残ってました。
(西園寺)うまく録音されていればいいんですけど。
どうぞ。
(テープが回る音)
(観客の笑い声)これが最初?
(西園寺)途中から録音したみたいです。
ずいぶんウケてるね。
これじゃ何をしゃべっているのか分かりませんね。
えー一応声紋調べて。
この録音状態ではどうでしょうか?取りあえず。
分かりました。
もういいよ。
(雅楽)それじゃあ古畑さんまた。
どうも。
捜査頑張ってください。
ねっ。
えーといいことと悪いことが同時にやって来る。
それで用件は?
(古畑)はい?あーそうそうそう。
検視の結果が出たもんでお知らせに。
それはわざわざすいません。
とんでもございません。
苦楽さん亡くなったの当初考えられていた時間よりももっとずっと早く。
例えば「午後4時過ぎの可能性もある」と言うんです。
そうですか。
そうなんです。
ですからですねやはりホームにやって来たのは兄さんに変装したほかのだれかということになります。
(今泉)あいい扇子でやんすねー。
これであれでしょ。
いろいろやるんでしょ。
箸とか煙管とか。
(雅楽)ええ。
いいですか見ても?ああ。
どうぞ。
すいません。
(古畑)大切なもんなんだからさ…。
ね?うわー年季ものですねこれ。
(雅楽)分かりますか?分かります分かります。
謂れでもあるんですか何か?先代の形見です。
(古畑)お父さまの?ええ。
あーそうですか。
高座に上がる時いつもこれを?ああ。
高座もそうだしもちろんこういうテレビもね。
そうですか。
縁起担ぎみたいなもんですから。
なるほどねえ。
あんまり遊ばないで。
大切なものを…。
お返しして!それを証明するのは難しいですよね。
ホームで落語をやったのが本人かどうか今となってはね。
うーん。
確かに。
あのテープはどうなりました?声紋は?今やってもらっているところです。
あの雑音じゃな。
ハハハ。
(今泉)すいません。
こんなのどうでしょう?
(雅楽)おっできましたか?はい。
バンザーイバンザーイ。
(雅楽)どうしました?犬の糞踏みそうになって避けたら人の糞踏んじゃったよー。
おい墨持って来てくれ。
(弟子)はい。
ダメ?今度くだらないこと言ったら黒く塗りますよ。
あー難しいなあ。
こういうのはどうでしょうか?どうぞ。
バンザーイバンザーイ。
どうしました?えーやっと新しい総理大臣の名前を覚えたと思ったのにもう次の総理に変わっちまった。
風刺が効いてるね。
いいよ!頂きましょう。
ありがとうございます。
そういうんでいいんだ。
だから君も頑張りなさい。
ねっ。
だけど古畑さんは分からないですよね?はい?どうしてそんなに殺人にこだわるんですか?ハハハハ。
兄さんはオフィスに忍び込んで真打ち候補のリストを盗んでるんですよ。
そこまで精神的に追い詰められているわけでそれを思うと自殺と考えるのが自然じゃないかなあ。
僕なんかそう思っちゃいますけどね。
ホントにリストを盗んだのが苦楽さんならね。
ちょっと待ってくださいよ。
(今泉)できた!バンザーイバンザーイ。
だれか聞いてくださいよ。
(雅楽)どうしたの?ホットドッグにソーセージが2本も入ってるって思ったら1本は自分の指だったよ!
(雅楽)おい墨。
(弟子)はい。
どこがダメなんですかねえ?あっホントに持ってきたのか。
すいませんが思いっ切り塗ってやってください。
(雅楽)うんうんうーん。
あああ…。
どうも引っ掛かるんですよねえ。
状況から考えてですよ侵入者は金庫を開けようとしてベルが鳴ったもんだから慌てて逃走した。
しかしリストはちゃんと持ってってんですよね。
ではなんのために金庫を動かしたんでしょうか?物盗りに見せかけようとしたんじゃないかな。
うーんなるほど。
しかしデスクの上には手持ちの金庫もありました。
それには手もつけてません。
物盗りに見せかけるならばまずそれを狙うはずです。
おそらくですね侵入者はえー金庫を動かしたら非常ベルが鳴ることを知ってたんですよ。
ベルが鳴ったら侵入した時間がはっきりします。
狙いはそこだったんです。
なんのために?えーおそらくアリバイ工作だったんでしょう。
従ってこれだけは言えます。
忍び込んだのは苦楽さんではありません。
彼にはベルを鳴らす理由がない。
なぜならアリバイがないからです。
(AD)それじゃ出演者の皆さんそろそろスタンバイお願いします。
(古畑)なんか時間みたいですよ。
頑張ってください。
楽しみにしてます。
頑張ってください。
これだけは言っておきますね。
はい。
その時間僕は師匠に稽古をつけてもらってました。
それは調べてもらえば分かることだから。
分かりました。
あんたのネタ使わせてもらいますよ。
(西園寺)光栄です。
(有楽)いやきのうはお疲れさまでした。
ネタも面白かったねぇ。
(雅楽)動員は1,512人。
立ち見も出たそうです。
苦楽のこともあるから。
あいつの無念を高座で晴らしてやってくれ。
(雅楽)はい。
(墜落)失礼致します。
師匠。
警察の方がお見えになってますが。
(有楽)「警察」?
(墜落)苦楽兄さんの件で。
古畑さん?ええ。
妙な男です。
お会いにならない方が。
こっちでなんとかします。
(墜落)もうこちらにおいでなんですが…。
失礼します。
(有楽)あどうぞどうぞ。
お入りになってくださいまし。
お見えになってたんですね。
きょうの報告を。
そうですか。
(有楽)お務めご苦労さまです。
いや…ハハハ。
(有楽)どうですか?捜査の案配は。
一進一退といったところでしょうか。
苦楽はねえ芸人にしちゃあここが切れ過ぎた。
結局あれでしょう。
やつは自分の芸に悩んでのどをかっ切っちまったわけでしょう。
うむ…。
どうでしょうか。
アッハハハ。
(有楽)やっぱりね噺家っていうのはどこかばかじゃねえとやっていけねえところがありましてね。
考え過ぎはいけません。
いやあの男はね噺はダメだったがこっちのほうの才能があった。
(古畑)そうだったんですか。
ええ。
古典をよーく勉強してた。
だからあいつの新作はどっか古典落語に通じる匂いがありましたよ。
(古畑)いや一度聞いてみたかったですねえ。
信雄も新作をやるんだが古典知らねえもんだからどうにも薄っぺらくていけねえ。
あ僕のことです。
信雄さん。
あそうですか。
常日ごろ「古典を勉強するように」って口酸っぱくして言ってんですがね。
言う事聞かねえんだ。
こいつが。
いいですよ。
その話は。
あたしはよく言うんですよ。
「新作落語もいいが古典ほど長く愛された新作があるか」この世にね。
でもないんだけどね。
「古いから古典」なんで。
あっ。
ここ笑うとこですから。
アハハ。
面白かったです。
アッハハハハ。
いや叔父さんね。
古畑さんは兄さんが「殺されたんじゃないか」って疑ってるんですよ。
(有楽)へえ。
そりゃまたなんで?まだはっきりしたことは分からないんですけども…。
そして犯人は僕だと思ってる。
(古畑)ちょっと…。
(雅楽)今更隠さないでくださいよ。
まあ殺しだとしたら犯人はおそらくこの男でしょう。
ちょっと。
叔父さん!?この男はね3つん時に線路に石置いて電車脱線させた男ですからね。
(古畑)そうなんですか…。
お前が殺したのか。
白状しやがれ。
古畑さんはきのうオフィスに忍び込んだのも僕だと思ってるんですよ。
ちょっと待ってください。
てめえ!そんなことまで!?ちょっと叔父さん。
証言してやってくださいよ。
僕は「その時間ここにいた」って。
それは何時ごろの事です?えー…っと11時過ぎですか。
あー。
それじゃ残念だけどその時分こいつはあたしんとこにいましたよ。
ね?ここでずうっとあたしの噺を聞いておりました。
ちょうどその場所でね。
こちらで。
うーん…。
(雅楽)納得していただけましたか?
(古畑)その時はほかにだれか?この人なんにも知らねえようだな。
(雅楽)「落語の稽古」ってのは師匠と二人っきりでやるもんなんですよ。
そうなんですか…。
お二人で…。
ふんふん…。
どうもありがとうございました。
ホントに。
こんなところでよろしいかな。
十分でございます。
それじゃ僕は。
ああ行っておいで。
失礼します。
それじゃ私もこれで。
古畑さん。
ちょっと。
はい。
信雄が犯人だとしたら動機はなんなんです?はい。
そこなんです。
地位もあり人気もある売れっ子落語家が下積みで苦労してる先輩落語家を殺すとしたら動機はなんでしょうか?難しい問題だね。
えーご存じのことがあったら教えてもらえませんか?「黙秘権」つうのはあるんですか?ハハハ。
できましたら捜査に協力を。
ヘヘヘヘ。
無理だね。
弟子を警察に売るわけにはいかねんでね。
申し訳ない。
甥御さん何か弱みを握られていた…とかそういうことはございませんか?ねえな。
苦楽さんを妬ましく思う理由とかございませんか?さあね。
そうですか。
どうもありがとうございました。
失礼します。
ただね古畑さん。
はい。
一般論として聞いてください。
芸人てえのはねみんな多かれ少なかれ悩みを持ってるもんなんだ。
焦りのない芸人なんていませんよ。
わたしだってね…芸に自信がねえもんでいまだに寝汗かいてますよ。
最近はこれに寝小便も加わった。
これ笑いどころね。
ありがとうございました。
失礼します。
(雅楽)「タイタニック号の沈没にラブロマンスを加えて壮大なスケールで描くってのは?」「そんな古くさい映画はウケません」「タイトルは『タイタニック』」「いやまんまじゃないですか」
(観客の笑い声)
(雅楽)「いや絶対ウケますって。
二人の恋人がねこう船の舳先にこう立ってね。
こう立ってね」「危ないじゃないですか」「いや危ないってね映画史に残る名場面になるんですから」「いや第一ねそんな人が真似したらどうするんですか。
これ持って帰ってくださいね。
二人とももう持って帰ってください!」
(笑い声)
(雅楽)「戻っちゃったよ」「へいラーメン!へいもやしバター!」「あーなんでこの企画やらないかねえ」「まったく先見の明のないやつだよ」「しかしこのラーメンもケチなラーメンだな。
え?チャーシューなんか透けて見えちゃってるよ。
え?」「だから客なんか一人も来るわけねえんだ」「あっそうだ。
ヒデ。
いいこと思いついた。
今度はなこれに乗って原始時代に行くんだ。
それでマンモスのロース肉で…」・
(雅楽の落語と観客の笑い声)
(今泉)盛り上がってますね。
古畑さん。
正直なところ聞かせてもらえませんか。
僕とあの小男どっちが大事なんですか?もうこんな関係耐えられない。
あのころに帰りたいです。
君…まだ墨落ちてないよ。
え?洗ったんですけど。
シワの間に残ってるよ。
マジで?険しい顔してると気が付かないけども普通にしてるとすぐ分かる。
どうしよう!?ずうっと険しい顔してなさい。
今泉君。
はい。
お手柄だよ。
えーわたしの推理が正しければこれで事件は解決です。
やはりですねあのダイイングメッセージは若旦那を指していたようです。
そして気楽家雅楽は自分が犯人であるという決定的な証拠を残していました。
果たしてそれは何か。
引き続き解決編をご覧ください。
古畑任三郎でした。
(有楽)いやぁ。
きょうはなんの集まりで?
(雅楽)こちらさんがどうしても話があるそうで。
どうもお疲れのところ申し訳ございません。
早めにお願いしますよ。
はい…。
10時過ぎると自動的に眠っちまう体質なんで。
ハハハハ。
そうですか。
ご成功おめでとうございます。
ありがとうございます。
素晴らしい出来栄えでした。
古畑さん途中で帰ったでしょう。
はい?見えましたよ。
あーちょっとやぼ用思い出しまして。
失礼な人だな。
申し訳ございません。
古畑さん。
(古畑)はい。
なんですか?実はひとつご報告がございまして。
昨日老人ホームで落語をやったのはやはり苦楽さんではありませんでした。
証明できたんですか?できました。
実を言いますと声紋の照合はやはり無理でした。
雑音が多すぎて。
でしょうね。
ただわたしは間違ってました。
失礼します。
ちょっと拝借します。
えー最初から照合なんて必要なかったんです。
えーと。
どこへやったかな。
えーありましたありました。
これきのうの録音テープです。
よろしいですか?はい。
(笑い声)お分かりになりますか?この笑い声。
これが何よりの証拠なんです。
えー亡くなった苦楽さんには大変気の毒ですが彼はこれだけ人を笑わすことはできませんでした。
皆さんおっしゃってます。
「彼の高座はいつも水を打ったように静かだった」と。
ま考えてみれば分かることで。
これだけ客をわかす力があればとっくに真を打っているはずです。
ねぇ師匠。
うん。
それにしてもウケてるね。
(古畑)はい。
だれか足でもくすぐってんじゃねえのか。
面白いことおっしゃる。
えーはい。
今夜の雅楽さんもウケてましたよ。
ぜひご覧になってください。
楽にはもう一度行くつもりですけどね。
そうですか。
ま素晴らしい才能です。
えーあなたの世代であれだけ客を笑わせる噺家さんめったにいないんじゃないですか。
この人は何言ってんだ。
僕が兄さんに変装してホームに行ったと思ってるんですよ。
ホームから会場まで車で30分。
6時半に向こうを出ても7時には十分間に合います。
苦楽さんを殺したのはあなたです。
そしてオフィスに忍び込んでリストを盗んだのもあなたです。
僕にはアリバイがある。
何度言ったら分かるんですか!その時僕はここで稽古をやってた!師匠。
失礼ですけど今年でお幾つにおなりですか?75です。
(古畑)「75」!随分お元気そうですねえ。
いや髪染めたりしてるもんですから。
ああそうですか。
あの眼鏡なさらないのはやっぱりなんですか。
江戸っ子の「ダンディズム」ってやつですか?あのかなり目がお悪いようにお見受けしましたが。
あのここに跡が。
(有楽)着物の時はどうも眼鏡がしっくりしねえんで。
ありゃなんなんだろうね。
そうですか。
あの昼間伺った時和菓子の下に付いたビニール気が付かないでお食べになった。
出したけど…。
よく見てるね。
ハハハハ。
あこの部屋薄暗いですからね。
特に見えにくいんだと思いますよ。
えー今もわたしの顔ぼやけてらっしゃるんじゃないですか?
(有楽)うんうん。
おっしゃるとおりで。
そうですか。
はい。
稽古の時ですねそこに座っていたのは甥御さんではありません。
おそらく苦楽さんです。
苦楽さんはあなたにいいようにだまされて身代わりを。
それじゃまるっきり『干物箱』だ。
そうなんですよ。
あのダイイングメッセージにはそういう意味もあったんです。
師匠のおっしゃる通りですよ。
古典古典。
勉強なさったほうがいい。
大きなお世話だ!あなたしかいないんです。
だってあなたきのうの夜の段階で苦楽さんが真打ちのリストから外されていることを知ってたじゃないですか。
あなた「6時半に彼から電話があった」と証言されてますね。
苦楽さんこうおっしゃったそうですね。
「真打ちの候補から漏れてとても落ち込んでいる」とそうおっしゃった。
そうですね?その時間彼はもう死んでたんですよ。
検視の結果で確認されてます。
もう亡くなってたんです。
そんな電話できるわけないじゃないですか。
「電話があった」と言ったのはあなたの作り話です。
あなたが彼の携帯電話から自分でかけたんです。
あなたどうして彼が真打ちになれない事をご存じだったんでしょうか。
あなたがリストを盗んだんです。
そして決定的なのはこれです。
えー先程ですね落研出身の桑原君に教えてもらったんですけども。
噺家さんはみなさんこれでいろんなものを表現するそうですね。
えーとなんでしたっけ…?あそうそう。
これが煙管ですか?そして筆。
開いて手紙。
これが盃ですね。
これはなんですか?これはなんですか?これは扇子です。
これちょっと笑いどころなんです。
あんまり面白くないですか?
(有楽)もうひとつだな。
アハハハ。
それはどうも。
失礼致しました。
えーそしてですね…。
これが…。
(蕎麦をすする物まね)箸です。
この時扇子は閉じたままです。
開いた状態で箸を表現する事はまずないそうです。
間違いございませんね?ないね。
第一箸に見えねえ。
それじゃしゃもじだ。
そうなんです。
ところがあなた今夜の高座で。
開いたままラーメンを食べるシーンを演じてらっしゃった。
覚えてらっしゃいますか。
これが引っ掛かったんです。
どうしてそんなことを?
(有楽)うっかりする事ありますよ。
「閉じ忘れ」ってやつだ。
手紙かなんかに見立てた後で閉じるの忘れちゃった…とか。
うーん…。
果たしてそうでしょうか。
あなたわたしが客席にいることを知ってました。
しかも最前列に。
あなたはどうしても扇子を閉じるわけにはいかなかった。
そう。
開いている間は分からなくても閉じるとあるものが浮かび上がってしまうからです。
あなたと殺人を結びつけるあるものが。
扇子見せて頂けますか?開いてる間は…模様にしか見えません。
しかし。
(古畑)ここに指紋が。
苦楽さんのものですね?鑑識に回します。
あっ。
ちょっ…ちょっといいですか?どうぞ。
兄さんが血の付いた手で触ったんです。
あのネタは兄さんのネタだったんです。
だと思ったよ…。
お前にしちゃ出来過ぎてた。
でも兄さんじゃあれだけ客はわかなかった。
「僕がやったほうが絶対面白い」って目に見えていた。
でも兄さん絶対に譲ってくれませんでした。
(雅楽)ね?聞いたでしょう。
あのお客さんの反応。
あれだけ大勢の人間が一斉に笑ってくれるんですよ。
僕の話を聞いて。
僕のしぐさを見て。
素晴らしかったです。
兄さんじゃ無理だよ!それだけに大変残念です。
えー以上です。
(有楽)何も殺すこたぁねえじゃねえか。
ばか野郎だよ。
ネタなんかいいんだよ。
どうだってさ。
お前の客はお前を観に来てるんだ。
お前には華があるんだ。
それ以上何が要る。
みんなそれがなくて苦労してんだ。
ほかのもんは後からついて来る。
焦るこたねえんだ。
苦楽も死ぬこたなかったしお前も殺すこたぁなかった。
大ばか野郎だ!古畑さん。
とっとと連れてってくれ。
それから刑務所が決まったら教えてください。
その前に裁判がございます。
しょうがねえから慰問に行ってやるよ。
一門引き連れて盛大にな。
覚悟しとけ!2015/11/13(金) 14:55〜15:50
関西テレビ1
古畑任三郎 傑作選[字]
「若旦那の犯罪」
詳細情報
番組内容
独演会を控えた人気の若手落語家・気楽家雅楽(市川染五郎)は、兄弟子の二つ目・気楽家苦楽(モロ師岡)の作った新作落語「タイムマシンで行こう」を演じたいと強く思っていた。真打ちの雅楽は、人気はあったが、古典の素養も、新作を作る力量も無い。そこで、兄弟子の新作を自分のものにしたかったのだ。しかし、苦楽に知れれば、落語家人生は終わる。雅楽は苦楽を亡き者にする完全犯罪を企てたのだった。
番組内容2
雅楽は、師匠の気楽家有楽(梅野泰靖)に稽古を付けてもらうのを、自分の代わりに苦楽に頼む。目の悪い師匠には変装していけば解らないと、苦楽を説得する。
その間、雅楽は一門の事務所に忍び込み、真打昇進のリストを盗み出す。そこには苦楽のライターを置いておく。苦楽がアパートに帰ったのを見計らい、雅楽は苦楽を訪ねた。新作を欲しいと最後の交渉をするが、苦楽は取り合わない。
番組内容3
雅楽は悲しげに苦楽の喉を掻き切るのだった。雅楽はその足で苦楽が演じる予定だった老人ホームへ変装して急いだ。これで、苦楽は真打に昇進できないことを苦に自殺を図ったことになる。が、苦楽は、「煮干し」を握り締めて息絶えていた。このダイイング・メッセージを古畑(田村正和)は見逃さなかった。
出演者
田村正和
市川染五郎
西村雅彦
石井正則
小林隆
モロ師岡
梅野泰靖ほか
原作・脚本
【脚本】
三谷幸喜
監督・演出
【企画】
石原隆
【プロデューサー】
関口静夫
【演出】
河野圭太
音楽
本間勇輔
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32724(0x7FD4)
TransportStreamID:32724(0x7FD4)
ServiceID:2080(0x0820)
EventID:37696(0x9340)