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【スポーツ】

[テニス]錦織はジョコビッチに完敗 「このスコアは恥ずかしい」

2015年11月17日 紙面から

シングルス1次リーグでノバク・ジョコビッチに敗れた錦織圭=ロンドンで(共同)

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◇ATPファイナル<1次リーグ>

 【ロンドン原田公樹】男子テニスの年間成績トップ8で争う今季最終戦、ATPツアー・ファイナルは15日に開幕。世界ランキング8位の錦織圭(25)=日清食品=がシングルスの1次リーグ初戦で、4連覇を狙う同1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)にセットカウント0−2(1−6、1−6)で完敗した。錦織は第1サーブが入らず序盤から苦戦。第2セットもジョコビッチに圧倒され、ストレート負けした。第2戦は17日(日本時間同日23時以降に開始予定)、同6位のトマーシュ・ベルディハ(チェコ)と対戦する。 一部地域既報

 錦織は潔く完敗を認めた。「第1サーブが悪かったのは明白。それがプレッシャーにつながった。ジョコビッチのリターンは常に良かった。何もすることができなかった」と勝者をたたえるしかなかった。

 今季終盤に入って絶好調のジョコビッチは、難しいショットでもことごとく返してきた。この難敵に対し、錦織は積極的に第1サーブから仕掛け、少しでも優位に攻めようと試みた。しかし、ジョコビッチとは対照的に、錦織は今季終盤、負傷などによる早期敗退が続いた。消化ゲーム数が少ないなど、試合感の鈍りが顕著。さらに「この2、3日、じっくりとサーブの練習ができなかった」。第1サーブの成功率は52%。これが決定的な敗因となった。

 わずかな収穫はジョコビッチの攻撃を粘って守り、2度ジュースに持ち込んだ第2セットの第2ゲーム。だが、両セットも1ゲームしか取れなかった1時間5分での敗戦に変わりはなく、「このスコアは恥ずかしい。ショックは大きい」と表情を曇らせた。

 第2戦の相手は通算戦績3勝1敗で勝ち越しているベルディハ。しかも1敗はクレーコートでのもので、ハードコートでは3連勝中。「あと2戦ある。ベルディハとフェデラーは(ジョコビッチとは)違うタイプ」と錦織は頭を切り替えた。

 残り2戦で連勝すれば、2年連続の準決勝進出もまだ十分にあるが、第1戦であぶり出された第1サーブという課題をどこまで修正できるか。中1日で迎えるベルディハ戦。錦織に与えられている時間はことのほか少ない。

 

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