2015年11月17日14時46分
22日投開票の大阪府知事と大阪市長のダブル選で、報道各社の情勢調査が16日、出そろった。朝日新聞社の電話調査では、知事選は大阪維新の会公認の松井一郎氏(51)が優勢、市長選も大阪維新の吉村洋文氏(40)がやや先行。大阪維新の橋下徹代表が自ら引き締め、自民党は選対会議で巻き返し策を練った。
知事選では自民党推薦の栗原貴子氏(53)が追い、市長選では同党推薦の柳本顕氏(41)が激しく追う。
橋下氏は16日、大阪市での演説会で「リードなんてとんでもない。自民党と民主党と共産党が本気になったら、そんな簡単に勝てるわけありません」と訴え、午前中には所属議員あてのメールで「いつでも逆転される範囲だ」と釘を刺した。油断すれば、維新支持層が投票に行かない恐れがあると考えるからだ。
大阪維新もこの日夜、急きょ全体会議を開き、活動を緩めないよう指示した。
一方、栗原、柳本両陣営は戦略を点検した。柳本陣営は大阪都構想の住民投票で「反対」が多かった市南部でも、大阪維新が支持を広げていると分析。幹部が「自民党本部も本気で勝ちに来ていると知ってもらうのが大事」と指摘した。
党本部の茂木敏充選対委員長が市長選告示日に続き大阪入り。「(就任後)選対委員長が一つの選挙で2回入るのは初めて」と本気度をアピールした。
知事選には美馬幸則氏(65)、市長選には中川暢三氏(59)と高尾英尚氏(33)も立候補している。
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