【ソウル聯合ニュース】130人以上が犠牲になったパリの同時多発テロの影響を受け、16日の韓国株式市場は旅行や航空関連の株価が軒並み下がった。
旅行業界大手のハナツアーは前営業日比8.94%下落の11万2000ウォン(約1万1700円)で取引を終えた。同じく旅行大手のモドゥツアーネットワークは新興市場のコスダックで4.74%下落し3万1150ウォンとなった。
航空関連株もテロの影響を受け、大韓航空は前営業日比3.33%下落の2万7550ウォンで取引を終え、アシアナ航空も3.32%下落し4515ウォンとなった。
事件を受け、フランス政府はテロ警戒態勢を最高レベルに引き上げ、エッフェル塔など主な観光施設を閉鎖した。
韓国外交部はパリをはじめとするフランスの首都圏地域に旅行自制を促す警報を、残りのフランス本土地域には旅行注意警報を出した。
KDB大宇証券の研究員は「ここ半月でアフリカ(エジプト)や中東(レバノン)、欧州(フランス)で大規模なテロが発生し、さらなるテロの可能性も排除することはできない状況」とした上で、「テロへの恐怖は製品販売の縮小だけでなく、旅行や観光など消費支出の60%程度を占めるサービス支出にも悪影響を及ぼす」と話した。
ハイ投資証券の研究員は「短期的にはフランス行き航空便の臨時欠航などにより、観光業の低迷や消費心理の冷え込みを呼ぶだろう」と分析した。