【萬物相】SNSの光と影

 フェイスブックは15億人、ツイッターは3億人、インスタグラムは4億人が利用している。多くの人々は日常を記録しようと考えてSNSに加入する。だがそのうちに、フォロワーたちが「いいね」を付けると、次第に熱を上げるようになる。そして結局、SNSにアップするために何かをしようという人が多くなる。数千人と友人になり、1日に1時間SNSにアクセスすることで、日常生活がめちゃくちゃになる人も増えた。

 「カ・フェ・イン廃人」という言葉がある。代表的なSNSであるカカオトーク、フェイスブック、インスタグラムにのめり込むという意味だ。ほかの人々がSNSにアップしたリッチな暮らしぶりを見て、同じことができない自分の境遇を悲観し、「SNSうつ病」になる人もいる。SNSは「他人から認められたい」と願う心と、他人の生活をのぞき見したいという好奇心を背景に繁盛している。SNSのIDを持つということは、人身売買を運営しているのと同じだ。世間に向かって何かを見せびらかし、何かを話すときには、それに伴う責任や義務が生じる。「SNSスター」とされたオーストラリアの19歳の少女の告白は、私たちにそのような責任感を悟らせてくれる。

姜仁仙(カン・インソン)論説委員
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