極真が「ノーコンタクト」に対応 東京五輪「空手」へ前進
2015年10月01日 16時00分
空手が2020年東京五輪の追加種目最終候補入りしたことについて、極真会館の松井章圭館長(52)が30日、本紙の直撃に「うれしかった。一つ駒が進んだ」と話し、極真からの日本代表派遣にも自信を見せた。
直接打撃制(フルコンタクト)の極真空手とノーコンタクトの全日本空手道連盟は長い間相いれない関係だったが、五輪の正式種目入りのため、今年になって友好団体の覚書を交わした。今回の最終候補入りに松井館長は「東京開催で空手は可能性が高いと言われていたが、万が一ということもある。(正式決定する)来年のIOC総会まで一つひとつステップを踏みたい」と表情を引き締めた。
とはいえ、提案されたルールは世界空手連盟(WKF)に準じたノーコンタクト。極真勢には不利に見えるが「うちの世界大会が終わったらさっそく準備し、来春ぐらいにはWKFに対応できるように講習会を始める」とプランを明かす。
順調にいっても準備期間は4年半程度。だが松井館長は「育成には十分」とし「うち単独では五輪選手を出すのは困難だと思う。しかし友好関係にある全空連には指導などサポートいただける。全空連が50年かけて培ってきた情報が共有できるのは大いにメリットになる」と自信たっぷり。
さらには「選手にはいろんな選択肢があっていい。その中で環境を整備し、門下生たちが自分で選択したものに志高く進んでいけるようにするのが我々の役目」と五輪を機に極真のさらなる躍進を約束した。
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