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【野口裕之の軍事情勢】拷問を隠す中国が、公表した米国を非難する鉄面皮

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【野口裕之の軍事情勢】
拷問を隠す中国が、公表した米国を非難する鉄面皮

記者会見する中国外務省の洪磊(こう・らい)報道官。その鉄面皮ぶりは漫才の基本テクニックに通じ、発するコメントはもはやコントといえる=2014年12月11日、中国・首都北京市(共同)

 同じく非漢人の少数民族チベット人についても、桐蔭横浜大学のペマ・ギャルポ教授(61)ら複数の学者は、50~76年だけで獄中/処刑/飢餓/暴動/拷問と自殺で120万人以上が死亡したと主張する。イスラム教徒ウイグル人の場合、政治犯50万、民族・宗教浄化目的で胎児850万など計1000万人が殺されたとの数字も在る。

 歴史すり替え工作に自信

 楊氏は(内)モンゴル人、ギャルポ氏はチベット人、ウイグル人虐殺数も反体制民族組織の発表だ。中国は当然「でっち上げ」だと反論している。

 仮に誇張だとしよう。それでも、中国の国家犯罪は動かない。札幌医科大学の高田純教授(60)は、新疆ウイグル自治区で64~96年にかけ46回の核実験が実施され、放射線などによる急死19万人/健康被害129万人が出たと分析する。分析は爆発威力/放射線量/気象/人口密度を基にした、あくまで試算だ。仮に誤差が有るとしよう。だが、米軍はもっと精緻な情報を持っているし、核実験を行った国は数有れど、大勢の無辜の民が住む土地で大規模核実験をやってのけた国は中国のみ。悪魔の所業ではないか。

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