そうか。文化消滅を前提に、拷問で棄教を強制するのは時間がかかる。いきなり民族浄化=大虐殺するのが“合理的”で、拷問は必要ない。“拷問反対”も、それなりに(無理)筋は通るというワケだ。
懸念されるのは、中国の蛮行が歴史に埋没する理不尽。実際、歴史すり替え工作は完成しつつある。支那事変中の37年、大日本帝國陸軍が南京占領時「大虐殺」を起こしたと中国が言い張る「事件」後77年の13日、国家初主催の追悼式典が挙行された。習近平国家主席(61)の演説に、自らの歴史を切り取り、日本の近代史に貼り付けてもバレはしないとの、歴史すり替え工作への自信が透ける。
「人類史上の暗黒の一頁。虐殺の事実改竄は許されない。事実否定は受けいれない」
北も及ばぬ「棚上げ王」
中国中央テレビも「(日本の)右翼勢力が(南京事件や支那事変の)真相を隠蔽せんとしている」と報じた。天に唾する発言なのだが、インターネットのサイト一つとっても事実上の管理者は当局。ネット拡散するリベンジポルノやプライバシーに関わる新聞記事の削除をめぐり《消去する権利/忘れられる権利》を公開議論する、民主主義国家同様の自由も悩みもない。大量殺戮の「改竄・隠蔽」はおろか「デリート=完全消去」すらいとわぬはず。