英誌エコノミストも2014年11月、シンガポール外務省高官の諦観を紹介した。
《全中国人は建国の1949年以前に被った西欧諸国と日本による100年にわたる侵略を念頭に置く。構築時に全く発言権を持っていなかった地域や地球規模の秩序において、中国に「責任有るステークホルダー=利害関係国」としての言動を期待する行為は現実的でない》
国際秩序に「タダ乗り」
“戦勝国”を詐称しながら、国際秩序構築に参加しなかったとは面妖だが、実際中国は国際法や国際規範の、無視はもとより破壊を続ける。南シナ海での領有権紛争を平和的に解決すべく、2002年に調印した国際法順守をうたう行動宣言はプラスチックごみ同様に棄てられた。
右手の棍棒、左手の札ビラを使い分け、国際秩序を切り崩している一方で、国際秩序は図々しく利用する。エコノミスト誌は《タダ乗り》と蔑んだ。