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「はやぶさ」の省電力技術を鉄道に応用 共同研究へ
11月11日 17時21分

「はやぶさ」の省電力技術を鉄道に応用 共同研究へ
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地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」で重要な役割を果たした、限られた電力を融通し合う省電力の技術を鉄道に応用しようと、JAXA=宇宙航空研究開発機構と首都圏の大手私鉄のグループ会社などが共同で研究を始めることになりました。
5年前に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」は、太陽電池で発電した電気でエンジンを動かし、7年間、飛行を続けましたが、機体には、低温から守るためのヒーターもおよそ200個取り付けられ、全体の消費電力が限度を超えるとエンジンが止まるおそれがありました。
このため「はやぶさ」では、限度を超えそうになると必要性が低いヒーターを自動的に探し、一時的にスイッチを切ることで、限られた電力を融通し合ったということです。
こうした「はやぶさ」の省電力の技術を鉄道に応用しようと、JAXAと鉄道総合技術研究所、それに東急電鉄のグループ会社が共同で研究を始めることになりました。研究では、例えば、電車が数珠つなぎになった場合、後ろの電車の加速を抑えるなどして全体の消費電力を減らすシステムの開発を目指すということです。
「はやぶさ」の責任者を務めたJAXAの川口淳一郎教授は「私たちが提案する技術は、複雑なコントロールを必要としないため、社会のさまざまな場面に応用できると思う。宇宙で培った技術を地球のエネルギーの効率的な利用に生かしていきたい」と話しています。

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