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中国の工業生産 先月の伸び率ことし最低11月11日 20時35分
中国の先月の工業生産は、前の年の同じ月に比べて5.6%の増加となりましたが、不動産向けの投資がさらに減速したことなどから、伸び率がことし最も低くなり、中国経済の先行きへの不透明感が続いています。
中国の国家統計局によりますと、先月の工業生産は前の年の同じ月より5.6%の増加で、伸び率は前の月から0.1ポイント下落しました。おおむね7%以上だった去年までの水準を、依然下回ったままで、ことしとしては3月と並んで最も低くなりました。
これは、不動産向けの投資がさらに減速し、過剰な生産能力を削減する動きも続いていることから、石炭やガラス、それにセメントの生産が振るわなかったことなどによるものです。
これについて中国政府は「古い産業を構造調整する一方、新たな産業の急速な発展は力不足で、今後も工業の分野では減速する力が続いていく」としています。
一方、先月の小売業の売上高は、政府の販売下支え策を背景に、自動車の販売が伸びたことから前の年の同じ月と比べて11%の増加と、前の月より0.1ポイント伸び率が上昇しました。ただ、家具や家電製品などは伸び悩み、中国経済の専門家は「消費者の間で、買い物へのやや慎重な姿勢が見られ、全体的には去年ほどの勢いが見られない」としていて、生産と消費の両面で中国経済の先行きへの不透明感が続いています。
これは、不動産向けの投資がさらに減速し、過剰な生産能力を削減する動きも続いていることから、石炭やガラス、それにセメントの生産が振るわなかったことなどによるものです。
これについて中国政府は「古い産業を構造調整する一方、新たな産業の急速な発展は力不足で、今後も工業の分野では減速する力が続いていく」としています。
一方、先月の小売業の売上高は、政府の販売下支え策を背景に、自動車の販売が伸びたことから前の年の同じ月と比べて11%の増加と、前の月より0.1ポイント伸び率が上昇しました。ただ、家具や家電製品などは伸び悩み、中国経済の専門家は「消費者の間で、買い物へのやや慎重な姿勢が見られ、全体的には去年ほどの勢いが見られない」としていて、生産と消費の両面で中国経済の先行きへの不透明感が続いています。