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中国 APECでの南シナ問題議論に反発
11月11日 21時05分

アメリカ政府が来週フィリピンで開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議で南シナ海の問題が話し合われるという考えを示したことについて、中国外務省の報道官は「敏感な問題を議論する場ではない」と反発しました。
アメリカ国務省のトナー副報道官は、10日、来週フィリピンで開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議で、南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島で中国が人工島の造成を続けている問題について「さまざまな会合で意見が交わされるだろう」と述べて、この問題が話し合われるという考えを示しました。
これについて中国外務省の洪磊報道官は11日の定例の記者会見で、「APECはアジア太平洋地域の最も重要な経済・貿易の協力のための場で、敏感な問題を議論する場ではない」と反発し、南シナ海の問題を取り上げるべきではないという立場を強調しました。そのうえで洪報道官は、「われわれは各国がAPECは経済や貿易を議論する場だという点を守り経済協力を促進し、会議で、よい雰囲気を作ることを望む」と述べました。
中国政府は南シナ海の問題について、フィリピンなど当事国との間で話し合うべきものだと主張し、中国の王毅外相が10日、フィリピンを訪れてAPECで議題として取り上げないよう求めており、米中の駆け引きが続いています。

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