台湾 日本からの修学旅行生向けガイドブック

11月11日 20時40分

日本からの修学旅行生が増えている台湾で、台北市の観光当局が、日本の若者向けに台湾の歴史や簡単な中国語などを紹介したガイドブックを作り、修学旅行のさらなる誘致につなげたいとしています。

このガイドブックは「高校生・大学生のための台北満喫ハンドブック」というタイトルで、台北市の観光当局が初めて作りました。
Ａ５版のサイズのガイドブックは、台湾の歴史などを日本語で紹介しているほか、日本の修学旅行生が現地の生徒とコミュニケーションを図る際に役立ててもらおうと、「気持ち」や「文化」、それに「趣味」などに関する簡単な中国語の会話や単語が全体の半分近くにわたってまとめられています。
１１日は、大阪から修学旅行で台北市内の高校を訪れている高校生にガイドブックが贈られました。台湾では、日本を訪れる人が急速に増えているのに対し、日本からの旅行者の数は大きく下回る状態が続いています。しかし、日本からの修学旅行生は年々増えていて、関係者によりますと、今年度は初めて３万人に達する見通しだということです。
このため、台北市では、このガイドブックをおよそ３万部作って、旅行代理店などを通じて日本の高校に無料で配り、修学旅行のさらなる誘致につなげたいとしています。
ガイドブックの作成に協力した作家の片倉佳史さんは「この冊子を手に台湾の街を歩くなどして、交流に役立ててほしい」と話していました。