ニュース詳細
ISがシリアで化学兵器使用の懸念広がる11月11日 13時47分
内戦が続くシリアで新たに化学兵器が使用されたと結論づける報告をOPCW=化学兵器禁止機関がまとめ、過激派組織IS=イスラミックステートが化学兵器を使用したのではないかという懸念が広がっています。
国連の安全保障理事会では10日、シリア情勢を巡る非公開の会合が開かれ、続いて議長国のイギリスのライクロフト国連大使が記者会見を行いました。
ライクロフト大使は、シリアで化学兵器の廃棄作業に当たってきたOPCWが、このほど、シリアで新たに化学兵器が使用されたと結論づける報告をまとめたことを明らかにしました。報告の詳細は明らかにされていませんが、複数のメディアは、ことし8月にシリア北部のアレッポ近郊で化学兵器の一種のマスタードガスが使われ、乳児1人が死亡したものだと伝えています。
ライクロフト大使は、シリアの政府軍が化学兵器を完全に廃棄したかどうかを改めて確認する必要があるとする一方で、過激派組織ISが化学兵器を使った可能性も指摘し、「非人道的で一切の国際法を無視するISが化学兵器を使用したことが確認されれば、極めて憂慮すべき事態だ」と強い懸念を示しました。
シリアでは、安保理の新たな決議に基づき、来週以降、国連とOPCWが合同で、誰が化学兵器を使用したのかを特定する調査に乗り出すことになっていて、調査の行方が注目されます。
ライクロフト大使は、シリアで化学兵器の廃棄作業に当たってきたOPCWが、このほど、シリアで新たに化学兵器が使用されたと結論づける報告をまとめたことを明らかにしました。報告の詳細は明らかにされていませんが、複数のメディアは、ことし8月にシリア北部のアレッポ近郊で化学兵器の一種のマスタードガスが使われ、乳児1人が死亡したものだと伝えています。
ライクロフト大使は、シリアの政府軍が化学兵器を完全に廃棄したかどうかを改めて確認する必要があるとする一方で、過激派組織ISが化学兵器を使った可能性も指摘し、「非人道的で一切の国際法を無視するISが化学兵器を使用したことが確認されれば、極めて憂慮すべき事態だ」と強い懸念を示しました。
シリアでは、安保理の新たな決議に基づき、来週以降、国連とOPCWが合同で、誰が化学兵器を使用したのかを特定する調査に乗り出すことになっていて、調査の行方が注目されます。