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ロシア大統領 核戦力の強化など図る考え
11月11日 10時38分

欧米との対立が深まるなか、ロシアのプーチン大統領は、アメリカがアジアやヨーロッパで計画を進めているミサイル防衛システムについて、ロシアの核戦力を無力化するねらいが隠されているとして、核戦力の近代化や攻撃能力の強化を図る考えを示しました。
ロシアのプーチン大統領は、10日、南部のソチで、軍の幹部らと軍事技術の発展について協議しました。この中で、アメリカが計画を進めているミサイル防衛システムを巡って、「ヨーロッパへの配備は、イランの弾道ミサイルの脅威に対応するためとしていたが、イランの核疑惑は解決に向かっている」と述べました。そのうえで「イランと北朝鮮の脅威を持ち出して、別の国の核戦力を無力化するという本当のねらいを隠している。別の国とは、ほかならぬロシアだ」と述べ、アメリカが日本やヨーロッパなどの同盟国と連携し、圧倒的な優位に立とうとしているとして、強い不信感を表しました。そして、これに対抗するために、核戦力の近代化や、ミサイル防衛システムを突破できる攻撃能力の強化を図る考えを示しました。
ロシアは、ウクライナ情勢やシリアでの空爆を巡って欧米との対立を深めていますが、プーチン大統領の強硬な姿勢が国民の支持を集めていることから、改めて対決姿勢をアピールしたものと受け止められています。

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