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旧西ドイツのシュミット元首相が死去
11月11日 4時03分

旧西ドイツのシュミット元首相が死去
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東西冷戦のさなかの旧西ドイツの首相として、ヨーロッパの統合などに大きく貢献したシュミット元首相が、10日、死去しました。96歳でした。
旧西ドイツのヘルムート・シュミット元首相はドイツ北部のハンブルクで生まれました。中道左派の社会民主党に所属し、東側諸国との緊張緩和を進めたブラント政権の下で国防相や財務相などを歴任し、ブラント氏の辞任に伴って、1974年、首相に就任しました。
フランスの首脳と緊密な協力関係を構築し、ヨーロッパ域内の首脳会談の定例化や将来の通貨統合を目指したユーロの前身に当たる通貨制度の導入など、後のヨーロッパの統合に大きく貢献しました。
また、1970年代初めからテロが活発化するなか、1977年に起きたルフトハンザ機のハイジャック事件では、特殊部隊を投入して人質を解放するなど、テロに屈しない姿勢を内外に示しました。
一方、旧ソビエトが核軍縮に応じない場合、アメリカの中距離核ミサイルをヨーロッパに導入するとした、NATO=北大西洋条約機構の当時の決定に深く関わり、党内で強い批判を招きました。
シュミット元首相は、たびたび来日して首脳会談を行い、1982年に首相を退いてからも国際政治や経済などの分野で積極的に発言を続け、日本を訪れて講演活動も行いました。
シュミット氏は10日、北部ハンブルクの自宅で亡くなりました。96歳でした。

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