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パリ同時多発テロ:ベルギー在住の男を手配…運転手役か

毎日新聞 2015年11月16日 11時26分(最終更新 11月16日 12時51分)

パリ同時多発テロを実行した3グループ
パリ同時多発テロを実行した3グループ
フランス捜査当局が公開したアブデスラム・サラ容疑者の顔写真と関連情報=AP
フランス捜査当局が公開したアブデスラム・サラ容疑者の顔写真と関連情報=AP

 【パリ賀有勇、矢野純一】パリ同時多発テロ事件で、仏警察当局は15日、事件に関与したとみられるベルギー在住フランス人、アブデスラム・サラ容疑者(26)の顔写真を公開し、情報提供を呼びかけた。実行犯の運転手役の可能性があるという。ベルギー司法当局は同容疑者を国際指名手配した。また仏メディアによると、仏検察当局は死亡した実行犯2人の身元を特定し、いずれもベルギー在住のフランス人だと発表。死亡した実行犯7人のうち、身元が判明したのは計3人となった。一方、フランス軍は15日、シリア領内の過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点を空爆した。報復攻撃とみられる。

 仏警察当局によると、サラ容疑者は運転手役だったとみられ、襲撃に直接加わっていた可能性もある。手配写真には「危険人物なので近づくな」と付記してある。一部仏メディアは、サラ容疑者が事件直前の13日午後9時(日本時間14日午前5時)ごろ、フランス内で警察の職務質問を受けていたと伝えた。

 また、フランス検察当局は、死亡した実行犯2人の身元を特定した。地元メディアによると、1人は競技場で自爆して死亡したビラル・アフディ容疑者(20)で、もう1人は国際手配されたサラ容疑者の兄のアブデスラム・イブラヒム容疑者(31)だ。イブラヒム容疑者は複数のバーを襲撃したとみられ、その後、カフェバーの前で自爆した。

 一方、競技場近くで起きた自爆テロを巡り、フランスのティエリー・ブライヤール・スポーツ担当相は15日、地元テレビに対し「実行犯は競技場に入り込もうとして、追い返された」と語った。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙によると、競技場で起きた自爆テロの実行犯の一人が、競技場で開催されていたドイツとフランスのサッカー親善試合の入場券を持って試合開始から約15分後に入場しようとした。しかし、保安検査で爆発物を発見され、逃げようとして後ずさりした際に爆発物を起爆させたという。

 仏メディアによると事件での死者は132人、負傷者は400人を超えている。

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