【パリ=共同】フランス北東部ストラスブール近郊で14日、高速列車「TGV」の試験車両が走行中に脱線し運河に転落、少なくとも11人が死亡し、37人が負傷した。1981年の開業以来、TGVの関連事故で死者が出たのは初めて。フランス公共ラジオが伝えた。
速度超過による事故とみられるが、詳しい原因は不明。鉄道当局は「パリ同時多発テロと関連づける情報はない」としている。
車両は技術者ら49人を乗せ、時速350キロを出して来年春に営業開始予定の新路線で試験走行をしていた。車両に子どもも数人乗っていたが、安否は不明。負傷者には重傷者も多く含まれているとみられる。当局がヘリコプターで救助に当たった。
現場はストラスブールの北方約20キロ。
TGV、TGV脱線