牛盗んだイスラム教徒、村人に殴られ死亡 インド

【AFP=時事】インド北部の村で、牛を盗んで解体しようとしたイスラム教徒(20)が村人に撲殺される事件が起きた。警察当局が16日、明らかにした。ヒンズー教徒が人口の大半を占め、多くの人が牛を神聖な動物とみなしているインドで、また宗教間の緊張による犠牲者が出てしまった。

 警察当局によると、撲殺されたイスラム教徒は男性で、名前はノマン(Noman)。フルネームは明らかにされていない。インド北部ヒマーチャルプラデシュ(Himachal Pradesh)州で今月15日、他の4人と共に村の住民に激しく殴打され、警察に突き出された。

 警察当局によると、5人は同州に隣接するウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州に行く途中、故障した自分たちの車を幹線道路の脇に乗り捨てたところを村人に襲われた。車には牛が何頭も詰め込まれていた。死亡した男性以外の4人の命に別条はないという。

 警察は、氏名不詳の容疑者による第2級殺人事件として登録するとともに、牛が盗まれた件も動物虐待事件として登録した。

インド・グジャラート州アーメダバードで撮影された牛(2015年10月11日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News© AFPBB News 提供 インド・グジャラート州アーメダバードで撮影された牛(2015年10月11日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

 1か月近く前には、ニューデリー(New Delhi)近くに住むイスラム教徒のムハンマド・アクラク(Mohammad Akhlaq)さんが牛肉を食べたという流言を流されて自宅から引きずり出され、ヒンズー教徒の暴徒に暴行されて死亡する事件が起きていた。

【翻訳編集】AFPBB News

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