2/112
一話 転生
「……なんで土の上で寝てるんだよ」
目を開けた俺は、頬に冷たい物を感じながらそう呟いた。
頬を地面に付け、うつ伏せの状態で寝ていた俺は、この状況が何なのか考えてみるが記憶が曖昧で、頭に靄が掛かって居る様な感覚があり、中々思考がまとまらない。
兎に角、周りの確認しようと頭を起こし、辺りの様子を見渡した。
「はぁ……、マジで何処だよここは」
どうやら俺は、六畳位の小屋の中に居るらしく、目を凝らして見えた壁は、土で出来ていて見た目はかなり粗悪だ。
窓などは無いが、唯一外部と繋がっているであろう、開けっ放しの入り口らしき物からは、明るい日差しが射し込んでおり、部屋の暗さはそれ程感じない。
更に部屋を見回すと、幾つか目に付く物があったので、それらを確認しようと立ち上がると、物凄い違和感に襲われ、俺は思わず叫んでしまった。
「うぉぉぉ、何じゃこりゃ! 体が小せえっ!」
立ち上がった筈が、恐ろしく目線が低い。まるで膝から下が無くなったんじゃないかと思った程だ。驚いた俺は、更に自分の手足を見て驚愕した。自分の身体が子供の様に小さかったのだ。
何だこれ、夢か?
今だ寝起きの様に働かない頭で考えてみるが、幾ら考えてみてもこの場所の記憶は無く、体が子供になっている状態も拍車をかけ、増々頭が混乱してしまう。
そんな中、俺は一つの考えが浮かんだ。
あっ、これ夢だ!
しかも明晰夢って奴じゃないか?
嫌にリアルではあるが、それ以外ありえないだろ……。
おいおい、待てよ。
これが明晰夢なら何でも出来るって話だろっ!
可愛い女を出してムフフな事も思い通りとかネットで見たぞ!
よしっ!
やってやる、やってやるぞぉ!
俺は両手を突き出し、お尻が素敵なあの子を呼び出す為に、召喚の呪文を唱える。
「出て来いっ! 事務の美咲ちゃん!」
…………うん、分かってた。
一瞬で興奮し、一瞬で醒めた俺は、改めて周りにある物を確認する。
先ず目に入ったのは、俺の直ぐ近くに置いてある、かなり大きい木の箱だ。海賊映画にでも出てきそうな箱には、鍵は付いていない様で、ゆっくりと開けてみると中には一枚の紙とその下に複数の中身の入ったと見られる袋があった。
紙を手に取り見てみると、印刷したかの様な綺麗な字体の日本語で何かが書かれてある。
『新しい人生、おめでとう。
まだ混乱しているであろうが、君の魂は地球の神により、ここエルデリアに送られた。
地球の神との協定に基づき、君の魂は新たな身体を得て新しい生を送る事が可能だ。
これは先の功績による地球の神からの恩恵で、とても誉れな事である。
願わくば有意義に役立ててほしい。
さて、既に外に出て確認済みかも知れないが、君は所謂ダンジョンと呼ばれている中にいる。
魔物が徘徊し危険な場所ではあるが、どうにか生きて表に出て欲しい。
だが、幾ら前世の記憶があった所で、子供の身であり、この世界の知識が皆無の君には、とても厳しい試練になる事は理解している。
そこで、救済としてこの部屋と、君の助けになるであろう少しばかりの道具とスキル、そして神の加護を一つだけを用意した。
正直な所、まだ不十分なのは分かっているが、どうにかこの試練を乗り越えて欲しい。
この手紙を読み終える頃には、君の記憶も甦るが落ち着いて行動する事を期待する。
それでは君の新たな人生に祝福を。』
あぁ……、そうだ、俺は車に……。
徐々に戻ってくる記憶に、俺の呼吸は荒くなり、身体が震え始める。あの日、俺が死んだであろうあの日の記憶が、俺の意識を奪いさっていく。
◆
あの日は、努めている会社のHP更新をする為、元旦当日に出社をした日だった。
新年一日目にHP更新をせよと、出社を言い渡された事に呆れつつ、上司に文句を言って見たのだが、「出来る奴が他に居ないんだ。松平、お前の実家は都内だし遠出しないだろ? 買い物がてらに頼むよ」と、上司に両手を合わせて拝み倒された。
せめて自宅から作業が出来る様にと交渉するも、セキュリティーの問題で無理と分かり、結局出社をして作業をする事になったのだった。
「はぁ~、かったるい」
何時もより遅い時間に家を出た俺は、ゆっくりと歩きながら朝に母から来ていた、『年始帰ってくるの?』という短いメールを見て考える。
年末に帰った時にも味わった、三十歳を越えた頃から言われ続けている「早く結婚しろ」との小言を思い出す。
行けばまた言われる鬱陶しさを想像し、俺は『今年は帰らない』と、返信を打ちながら会社のエレベーターを上がった。
行きのコンビニで買った肉まんを食べながら、早々と作業を終える。
「どうせ外に出たんだ、初詣にでも行くかな」
そう思った俺は、近くの神社をスマホで検索しながら会社を出た。
一番の近場では無いが、学生時代に一度祈願に訪れた事のある神社が目に付き、懐かしい思い出が甦ったので、その神社に行く事に決めた。
電車で三駅ほど移動したその駅は、普段も人は多いのだが、正月の混雑がプラスされ、更に人々でごった返していた。
「正月だし仕方ないか……」
余りの人の多さに、一瞬帰ろうかと思ったが、速攻で参拝を終わらせ帰ろうと思い直し、人の流れに乗って十分ほどで神社間近までたどり着いた。
鳥居のすぐ手前にある横断歩道を渡りながら、財布から百円硬貨を取り出しポケットに仕込んでおく。
鳥居から境内までかなりの量の人が見えたが、思ったよりかは時間が掛らず自分の番が来た。
特に祈る事も無かったので、無難な健康を祈り参拝を終えた。
今日はもう何処に行っても人ごみに埋もれるんだろうな、大人しく家に帰ってネットでもしながらテレビを見るか。
俺は帰った後の事を考えながら、来た道を戻った。
神社から出る為の、鳥居をくぐった直ぐにある信号は青点滅だったが、急ぐ必要は無いと立ち止まり、そのまま青信号になるのを待っていた。
近所のスーパーは、正月も開いてんだっけな?
ぼーっと、帰り道の事を考えているとその時、自分の直ぐ脇を子供が笑いながら走っていくのが目に入った。
赤信号に突っ込む子供に、思わず体がびくっとなると、周りからも軽い悲鳴が聞こえる。
焦って道路の右を見ると黒い車が見える。
気が付いた時には子供に手を伸ばし、胸に寄せながら道路に向かって倒れる俺がいた。次の瞬間、頭と背中に強い衝撃を受け地面に叩きつけられる。
世界は無音になり、身体が動かせない俺は、頬に冷たい地面を感じながら意識を失ったのだった。
◆
「そうか……、俺、死んじゃったかっー!」
記憶が鮮明になった俺は、思わず両手で顔を覆いしゃがみ込みながら声を上げてしまった。
思い出した記憶と手紙、二つだけの情報ではあるが、今の状況が夢では無いと何故か確信が持てたのだ。
う~ん、要するにこの紙を読む限り、恩恵ってやつで生き返ったのか?
恩恵……?
あぁ、って事はあの子供は助かったって事か、まさか子供を助けて死ぬなんて、俺がやるとは思わなかったわ……。
人を一人助けた位で甦らせてくれるなんて、神様寛大すぎだろ。
しかし、何だこの魔物って、ファンタジーかよ。
しかも何でダンジョンに居るんだよ……。
普通は村とか安全な場所で、甦らせてくれるもんじゃないのか?
……っ!
分かったぞ……、あのダーツか!
この体もルーレットの数字か!
それ以外思いつかねえ!
はぁ~、手紙が置いてあるって事は、質問とかは出来ないって事だろうな。
何であんなに眠たい状態でやらせたんだよ。
酷いよ神様。
神様と言えば、ここに書いてある加護ってなんだ?
後、スキル?
う~ん、分からん。
そんな物は、全く感じないんだが……。
色々な思いが頭の中で渦巻き、少しの間その場にうずくまって居たが、考えた処で状況が好転する訳でもないと結論を出し、改めて周りの確認を再開した。
先ず目に着いたのは、多分寝床だと思われる物だ。
何故、多分なのかと言われれば、目の前にあるそれは、地面に藁が敷いてあり、その上に白く清潔そうではあるが、薄い掛け布団らしき物が乗っかっているだけだからだ。
平成の世を生きていた俺の常識では、中々これが寝床だという認識を受け入れられなかった。
こんな粗末な物で寝られるのかと、一瞬不安になったが、今感じる気温は寒さは殆ど感じず、寧ろ心地よい暖かさを感じる位だ。
何の素材か判らないが、半袖と長ズボンにサンダルの、この服装でも問題は無い様な気もしてくる。
てか、なんだこの服は、思いっきり村の子供Aじゃねえか。
夜の気温が気になるが、神様が用意してくれたんだ大丈夫なんだろう。
信じるしかねぇ……。
俺は辛そうな布団事情からは、文字通り目を背け部屋の中を再度見回した。
次に気が付いた物は、大小の二つ並んだ壺だ。
大きい方は胸の高さ程あり、小さい方は膝の高さだ。双方、口は大きく開いており木の蓋がしてある。
蓋を取り中を覗くと、大きい方には水がなみなみと満たされ、柄杓が付いている。もう片方の中には何も入ってなく空だった。
水はとても綺麗で灯りがあれば、壺の底まで見渡せそうだ。
柄杓を使って水を少し飲んでみると、程よい冷たさで中々美味い。生水なのかが気になるが、ここも神様を信じて一杯分だけ飲んでおく。後で腹壊したら、生で呑むのは不味いって分かるからね。
最後に目に入った物は、机と椅子に、その少し離れた場所にある金床と、長方形の白い桶に、同じく長方形の木の桶だ。
机と椅子は正に作業台と言うべき形で、真新しく素人目でも作りはとても良く見え、軽い木の香りも漂ってくる。そして、端の辺りには万力も付いている。
長方形の白い桶は、石と言うより石膏の様な素材で、側面に目盛りの付いた摘みがあり、その下にはペダルがある。大きさは手は回らないが、子供でも抱え込める位で、それ程大きい物では無い。試しに持ち上げ様としてみたが、ビクともしなかった。
その白い桶の中は、緩い角度が付いており、中心にいくほど低くなっていて、その中心には長方形の少し深い溝が掘られている。
残りの木の桶は、至って普通の物の様で、中には何も入っていない。
うーん、隣に金床が有るって事は、これは炉か?
だけど火はどうするんだ。
石炭とか木炭が入ってなきゃ使えないよな。
状況的に考えて、これは炉だと思ったのだが、中に何も入ってないこの物体の用途が分からないので、とりあえずは後回しにした。
部屋の中に置いてある、目に付く物はこれで無くなったので、続いて箱の中身を確認する事にした。
厚手の麻らしき生地で作られた袋は四つ有り、それぞれ中身が異なる様で大きさや膨らみに違いがある。
取り敢えず箱から出そうと、手前にあった一番大きい袋を持ち上げてみると、かなりの重量がある。
身体が子供になって力が無くなっている所為もあるのだろうが、中から聞こえてくる音からすると、どうやら金属が入っているみたいだ。
袋にぶら下がる様に体重を掛け、箱から引きずり出すと、ドンッと重みのある音を立て地面の上へと落下した。
袋を結んでいた紐を解き、中身を取り出していく。
中には、子供には調度良い長さであろう一振り剣、これまた子供の身体に合いそうな小さな盾、薄い茶色の革鎧、そして美しい細工が施された金の指輪が入っていた。
初期装備って奴か。
でも、この指輪は何だ?
まさか、オシャレアイテムって訳じゃ無いよな。
指輪に細工でも無いかと、舐める様に凝視をしていると、頭の中に何故か思い出したかの様に、指輪の名前が浮かんできた。
名称‥【救命の指輪】
んっ?
何で知ってるんだ?
いや、何で分かったかだな。こんなゲームに出て来そうな名前をした物を知ってる筈ない。
って、事はこれも分かるのか?
名称‥【特注ショートソード】
床に置いてあった剣を手に持ち、意識を集中して見つめると、また名前が頭の中に浮かんで来た。
成る程、ゲームでいう所の鑑定って奴か。
これは恐ろしく便利だな。
あぁ、これが手紙に書いてあったスキルって奴か。
知らない物の名前が分かるのは驚きなのだが、記憶を探ったら出てきた様な感覚なので、余り違和感なく受け入れられた。
鑑定の感覚が面白く、手当たり次第目に付いた手元の物を調べてしまったぐらいだ。
大体の物は見た目通り、地球と変わらない名前だった。そこで、先ほどの炉らしき物が気になり、鑑定しようと思ったが出来なかった。
どうやら、距離があると鑑定は出来ない様で、分からない事を不審に思い近づいて、改めて鑑定をしてみたら名前が分かった事で考察できた。その後は、何度か距離の検証を行い、手に触れる程度の距離に無いと、鑑定は出来ない事が分かった。
炉らしき物の鑑定結果は、やはり炉で間違いなかったのだが、その不思議な形状と、同じように名前も結構謎な物だった。
名称‥【小型魔力炉】
魔力とかやっぱり有るんだな。
この鑑定も魔法なのか?
まあ、後回しだな、使い方も分からないし。
一通り鑑定をして満足した所で、手に握ったままだった、指輪をはめて見る。
うん、特に何かが変わった感覚はないな。
名前通り危険な時にどうにかしてくれるんだろう。
どれ程の効果があるかは分からないが、御守り程度に着けておくか。
指輪を着けた手を握り感触を慣らしながら、次の袋を取り出す為に箱の中を覗き込む。
そして、先程より一回り小さい袋を掴み上げると、相当重い物が入っているのか全く持ち上がらない。
何じゃこりゃ、駄目だ他のにしよう。
この一番小さいのでいいか。
おっ、これは軽いな。
小さな袋は子供の力でも簡単に持ち上がる程度の重さで、腕の力だけで取り出せた。取り出した袋は地面に置き、俺も腰を降ろす。
次は何かな。
福袋見たいで、何が出てくるか結構楽しみだな。
段々と楽しくなってきた俺は、にやけながら中身を取り出す。
中には木のコップ、何かが入っている白い布袋、歯ブラシ、タオル、太いろうそくの束が入っていた。
微妙なハズレ感が……。
いや、生活用品は必須だよね。
出てきた白い布袋を手に取り、中を確認すると何とパンが出て来た。
なかなか斬新な包装だな……。
地球の現代人として、この包装には衛生的に疑問しかないのだが。
パンと布袋を片手づつで持ち、釈然としない気持ちでいると布袋が微かに動いた。
何事かと思い布袋を見てみると、また中に何か入っている。疑問に思いながら布袋から中身を取り出すと、再びパンが入っていた。
慌てて布袋を鑑定をする。
名称‥【無尽蔵のパン袋】
無尽蔵って……、もしかして無限で出てくるのか?
ポケットのビスケットの唄を思い出したぞ。
一応こっちも鑑定しておくか。
名称‥【パン】
普通かよっ!
パンにも色々あるだろ!
他に名前あるんじゃないのか?
試しに一口食べて見ると、ボソボソしてそこまで美味しくはなかった。
不味くは無いけど、なんだか一日置いたパンて感じだな。
うーん、せっかくなら、焼きそばパンにしてほしかった……。
実際どれ位の数が出て来るか分からないけど、とりあえずは飢え死には無さそうで助かるな。
パンだけとはいえ、食事が確保できる事に安心感を感じる。
パン袋を取り敢えず作業台の上に置き、コップやタオルなども置く為に手に取る。
ここで手に持った歯ブラシを見て、ふと疑問に思った。
この歯ブラシは何の毛何だ?
真っ黒な毛とか不気味なんだけど……。
鑑定で分かるかな?
名称‥【歯ブラシ】
いや、それは分かってんだよ!
んー、鑑定は便利だが、名前しか分からないのは、この世界の基本知識が得られるまできつそうだな。
生活用品を作業台に置いて、再び箱の前に立つ。
残るは二つの袋。
先程持ち上がらなかった方は後に回し、もう片方の袋を引き上げる。
これも中々重く、がちゃがちゃと、物がぶつかり合う音がする。
体全体を使い引きずり出し、袋を開けて中を覗くと三つの箱と丈夫な紙で出来た、数枚の巻物が入っていた。
箱の中にはハンマーやノコギリなど道具が入っており、それぞれ鍛治道具、大工道具、細工道具に別れていた。
鍛治と大工道具は見たことがある物ばかりだったが、細工道具の箱の中には糸や乳鉢や試験管など、少し毛色が違うと思う物も混ざっていた。
巻物には物を作る為のレシピと、基礎的な道具の使い方や、知識などが書いてあり、中々読み応えがありそうだ。
これは時間が掛かりそうだし、読むのは後回しだな。
さて、最後の袋はどうやって出すか。
持ち上がらないぞ、あの重さは。
先程出したパンを頬張りながら、最後に残った袋をどう取り出すか考えたが、出した答えは簡単な事だった。自分が箱の中に入って中身を一つずつ出せば良いのだ。
軽くジャンプをして箱の渕に足を掛け、その勢いを使い腕で身体を持ち上げ箱の中へと入る。
流石子供の身体、十数年忘れてた身軽さだな。
さてと、何が入ってるのかな~。
しゃがみ込み、袋の口を広げ中を見ると、銀色をした塊が見える。
重たい理由はこれかよ。
インゴットって言うんだよな、これは鉄か?
袋の中には、一つ三キロ位のインゴットが四本も入っていて、更には長方形の木の板も複数入っていた。
そりゃ、持ち上がらないわ……。
それらを一つずつ箱の外に放り出し、まだ何かが入っているが、やっと持ち上げられる位の重さになった袋を、箱の外に放り出し自分も箱から飛び出る。
取り出した袋を逆さまにして、中身を地面にぶちまけると中からは革や石、そして何かの草が出てきた。
取り敢えず鑑定をする。
名称‥【黒狼の革】
名称‥【浮魔の瞳石】
名称‥【雫草】
これは、入ってた物からして素材袋って所か。
しかし、恐ろしくファンタジーな名前だな。
出てきた物を手に取り感触を確かめる。
革の表面は滑らかで艶があり黒々と美しい、既になめされている様でこのまま使えるようだ。
石は名前の通り生き物の瞳の様な模様があり、子供の手に収まる程度の大きさで縦長の楕円形をしている。
草は瑞々しくその大きな葉は、ハートの様な形をしていて、顔を近づけると青臭い匂いを感じる。
これらの物は名前はファンタジーだが、手に取ってみると、意外と地球でも存在してそうな感覚を受けた。
よーし、取りあえずはこんなものか。
一通り部屋の中にある物は見たし、次は外だな。
俺は部屋の探索を一通り終え、次の目標を外へと定めた。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。