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 ドイツとの国境に近いフランス東部ストラスブールの近郊で14日、試験走行中の高速鉄道TGVの車両が脱線、鉄橋から運河に転落して炎上した。AFP通信によると、この事故で少なくとも10人が死亡、37人が負傷した。5人の行方不明者がいるとの情報もあり、救助隊が水中で捜索にあたった。

 事故は、2016年春に開通予定の路線を試験走行中に起きた。当時、車両には技術者など関係者49人が乗車していたといい、一般の乗客はいなかった。時速350キロで走行していたといい、速度超過による事故との見方も出ている。詳しい原因は調査中。

 フランスでは前日に首都パリで同時多発テロが起きたばかりだが、当局は「テロとの関わりを示すものは見つかっていない」としている。TGVは1981年に導入された高速鉄道で、現地では「過去最悪のTGV事故」と報じられている。