県内ニュース「いしゃ先生」重要なシーンに緊張感 大江・撮影佳境迎える
2015年02月08日 10:55
永江二朗監督(奥・左)の指示を受けながらリハーサルを繰り返す志田周子役の平山あやさんと地元エキストラ=大江町柳川
「いしゃ先生」は西川町の町民有志らで組織する「志田周子の生涯を銀幕に甦(よみがえ)らせる会」が製作費の募金活動を展開するなどし、映画化を実現させた。あべ美佳さん(尾花沢市出身)が脚本を担当し、永江二朗監督の陣頭指揮で昨年10月から県内各地でロケを行ってきた。 6~8日に西川、大江両町で真冬のシーンを撮影しロケは全て終了する予定で、この日は、重篤な患者を設備の整った隣村の病院に搬送するため村人が箱ぞりを引いて峠を越えようとする場面の撮影が行われた。 “あいにくの好天”となったため粉雪を大型送風機で飛ばして猛吹雪を再現。本番のために雪原に足跡を残さないよう、違う場所で何度もリハーサルを繰り返した。豪雪地域に暮らす人々の苦しみや、周子が直面したへき地医療の厳しい現実を伝える印象的な場面とあって、周子役の平山あやさんをはじめ、地元のエキストラたちは、監督の指示を一言一句聞き漏らさないよう集中を高めて撮影に臨んでいた。
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