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ミャンマー政権交代へ 野党NLDが過半数獲得
11月13日 14時43分

ミャンマー政権交代へ 野党NLDが過半数獲得
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ミャンマーの選挙管理委員会は、8日に行われた総選挙の結果、アウン・サン・スー・チー氏率いる野党NLD=国民民主連盟が、議会の過半数の議席を獲得したと発表しました。半世紀以上にわたって軍の影響力の強い政権が続いてきたミャンマーで、民主化勢力主導の政権が誕生することになります。
ミャンマーの選挙管理委員会が13日正午(日本時間の午後2時半)に発表したところによりますと、これまでに選挙で争われた議席の86%に当たる430議席が確定し、民主化運動を率いてきたアウン・サン・スー・チー氏の野党NLDが348議席を獲得して、議会の過半数を超え、政権交代が実現する見通しになりました。
一方の与党USDP=連邦団結発展党は、40議席にとどまっています。
今後、選挙結果などを巡る大きな混乱がなければ、半世紀以上にわたって軍の影響力の強い政権が続いてきたミャンマーで、民主化勢力主導の政権が誕生することになります。
新しい議会は、来年1月にも招集される見通しで議会で新大統領を選出する手続きが行われ、テイン・セイン大統領の任期が切れる来年3月末以降、新政権が発足する予定です。

国連事務総長が祝意

ミャンマーの選挙結果を受けて、国連のパン・ギムン(潘基文)事務総長は12日、声明を発表し、「歴史的な選挙を国を挙げて平和的に実現したミャンマーの人々を祝福したい」と述べ、選挙が平和裏に行われたことを歓迎しました。
そして、政権交代に応じる姿勢を見せたテイン・セイン大統領をたたえたうえで、「選挙で大きく躍進した野党NLD=国民民主連盟とアウン・サン・スー・チー氏に心よりのお祝いを伝えたい」とスー・チーさんを祝福しました。
その一方で、パン事務総長は「ミャンマーで真の民主化が進み、将来の選挙をすべての国民に開かれたものにするために、多くの課題も残されてる」とも述べ、政界や軍の指導者に、民主主義の定着に向け協力を呼びかけるとともに、今回投票が認められなかった少数民族のロヒンギャの人々にも選挙権を認めていくよう促しました。

官房長官「平和裏に権力移譲期待」

菅官房長官は午後の記者会見で、「選挙結果の確定後に、テイン・セイン大統領およびミン・アウン・フライン国軍司令官が、それぞれアウン・サン・スー・チー氏と協議を行う方針だということであり、わが国としては、関係者による対話に向けた動きを歓迎したい」と述べました。そのうえで、菅官房長官は「今後、平和裏に権力移譲が行われ、ミャンマーの民主化と諸改革がさらに進展することを期待したい。引き続き、わが国は、ミャンマーとの伝統的友好協力関係をさらに発展させていく考えだ」と述べました。

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