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【パリ多発テロ】
仏で多発テロ、死者120人以上 「神は偉大なり」と叫ぶ犯人 オランド大統領、全土に非常事態を宣言
現地メディアは仏捜査当局の話として、犯人8人の死亡をこれまで確認したと伝えた。一連の襲撃は周到に計画され、連携して起こされたとの見方が強い。
オランド氏は同日、国民向けのテレビ演説を行い、「パリ周辺で前例のない規模のテロが起きた。われわれは結束し、断固として戦う」と述べた。仏政府は非常事態宣言にともない周辺国との国境を閉鎖した。事件を受けて、仏軍兵士約1500人が出動した。
最初の攻撃があったとみられるパリ北郊外サンドニ市のサッカー競技場では、自爆テロとみられる複数回の爆発が発生した。競技場では当時、フランスとドイツの国際親善試合が行われており、オランド氏とドイツのシュタインマイヤー外相が観戦中だった。爆発後、オランド氏らは会場から避難した。
パリ中心部の劇場では、観客らを人質に一時立てこもった犯人グループを警察の特殊部隊が制圧。現場には4人程度の犯人がいたとみられるが、うち3人は突入作戦の際に自爆した。オランド氏は、劇場の襲撃現場を視察した。劇場では当時、ロック・グループのコンサートが行われていた。